2016年1月11日月曜日

年末年始の読書

今年は読むぞ。そして書くぞ。と決心したのは正月で、読む方はまずまずだけれど、書く方はほれ、もう十日戎も終わり今日は残り福という有様。
まあぼちぼちと。

年末年始は町田康づくし(現在継続中)
以下、一覧。
どれもこれも、おもろおて腹よじれる。しかして、主人公(エッセイも含め)は自堕落な性格で自堕落な生活を送る人々(というか人)。
そして「なぜそういう自堕落に陥るのか」を詳細に論じているところがおもろいので、読み始めると止められん。その飛び跳ねた文体とともに。小説もエッセイも詩も同じ。

【きれぎれ】町田康(文藝春秋)
【屈辱ポンチ】町田康(文藝春秋)
【付喪神】町田康・石黒亜矢子(講談社)
【くっすん大黒】町田康(文藝春秋)
【供花】町田康(新潮社)
【土間の四十八滝】町田康(ハルキ文庫)
【実録・外道の条件】町田康(メディア・ファクトリー)
【夫婦茶碗】町田康(新潮文庫)
【テースト・オブ・苦虫1】町田康(中央公論新社)
【へらへらぼっちゃん】町田康(講談社文庫)
【つるつるの壺】町田康(講談社文庫)
【耳そぎ饅頭】町田康(講談社文庫)


そのほか。

【遁走状態】ブライアン・エヴンソン(柴田元幸訳・新潮社)
短編集。ちょっとサイコな私小説。あるいはどんでん返し。あるいは前衛。なんとも不可思議なテイスト。しかしはまってしまう。ほかのも読んでみたくなる。

【惑星カロン】初野晴(角川書店)
「ハルチカ」シリーズ最新作。登場人物それぞれの個性もさることながら、物語の展開がとてもいい。単なる推理ドラマになっていない。心打たれる物語も。そして謎はまだ残るのである。次も読んでしまうのだろうなあ。

【私と踊って】恩田陸(新潮文庫)
久しぶりの恩田陸。まずもって小説の作りが(話の作り方が)抜群にうまい。いつかでっかい賞をとるのだろうなあ。

【abさんご】黒田夏子(文春文庫)
新年を機に読み返してみたけれど、やっぱりわけがわからなかった。横書き。独特の文体(ひらがなの多用など)は新しさもあるけれど、ではこれは「小説」なのかどうなのか。それを含めての問題作かも。ただ、これに続く作品というのはありうるのだろうか。

【ハーモニー】伊藤計劃(早川書房)
夭逝のSF作家、最後の作品。何もかも管理され、健康も維持され、不安もない世界。しかしそこに「否」ということはできるのか。「否」といったとたんに、世界は崩れ去るのでは。哲学的な思索も含めた作品。
なのだけれど。
後半は、もっと期待してしまって。案外、あっさりと終わってどうしたものやら。この続きを構想していたのかも。

【安楽椅子の探偵たち】ベン・ヘクト,天藤真ほか(赤木かん子編・ポプラ社)
ハリイ・ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」が読みたくて。図書館にある本では、これにしか収録されていなかったのです。そして、これはまさに古典的な短編なのだと認識しました。今読んでも、うむむむ、です。

2016年1月3日日曜日

新年

あけましておめでとうございます。
本年も、ぼちぼち書き込んでいけたらと思います。

昨年末の紅白は、今まで観た中でも一二を争う面白無さでした。
全体、何がやりたいのかがわからない。盛り上がらない。
NHKの(多分担当の)センスの無さがはっきりと出てしまいました。

年末から正月にかけて、体調を崩すこともなく、時間がたっぷりあるので(といっても限られているけれど)読書に励みました。また追々。

ということで、今年もよろしくお願いします。