2015年11月29日日曜日

フィギュアスケート・グランプリシリーズ・NHK杯

男子シングル・女子シングルが終わりました。
「全部録画予約するっ」と意気込んでいたのですが、録画番組表が番組タイトルのはじめの方しか出なくって、「競技の見どころ」などというタイトルが出るものだから、これはまあ番宣の一貫であろうと油断していたら、「見どころ & 男子フリー」などとなっていて、慌てて録画ボタンを押す始末。しかし早く気がついたので、後半はしっかり見たのだ。

いやあはやあもうびつくり!!!!!
びっくりマークを50個ぐらいつけても追いつかないくらいにびつくりしましたわ。
ついに300点を超える点数が!
それも322点という驚異的な得点!
羽生結弦がまたまた伝説に名前を刻みましたねえ。
一つ一つのジャンプが成功するたびに、またステップを踏むたびに、ポーズを決めるたびに、会場の観客と一緒になってテレビの前でワーキャーと騒いでしまいましたよ。

ででで、女子シングルは、昨日も今日も全体に精彩を欠く出来でしたね。
男子の調子が良すぎて、気合が入りすぎて、なんてことがあるのかなあ。
どの選手もミスミスミス。
結局、ミスの少なかった宮原が優勝。
いや、こんな言い方は失礼ですね。
宮原知子の演技は素晴らしかった。
前回のアメリカ大会だったっけ。その時と比べても技のキレとか演技の決めとかが数段進歩してた。
ついに200点超え。文句なく、世界のスケーターと肩を並べましたね。
得点表を見ても、演技構成点で今まで以上の得点をもらっているから、ようやくジャッジに「宮原ならこの得点」というのが認められてきたってことですね。
グランプリファイナルも、来年の世界選手権も(多分出るよなあ)とても楽しみになってきたよ。今年のプログラムは、ショートもフリーも、おじさんは大好きであるよ。

2015年11月10日火曜日

フィギュアスケート・グランプリシリーズ・中国大会(フリー)

ついに4回転ルッツを難なく飛んでしまう選手が出てきてしまったよ。
フリーで3種類4回の4回転ジャンプを飛んでしまった中国の金博洋。
ジャンプの精度はまだまだだし、演技構成点も7点台止まりだけれど、これからどうなっていくのか楽しみ。

というより、いよいよ4回転時代の幕開けか、という予感もする。
男子ではショートブログラムで4回転ジャンプを飛ぶのは、今や必須のようになってきている。
フリーでも殆どの選手が4回転を2回は飛ぶ構成にしている。
近い将来、男子の主たるジャンプは4回転、になるのだろうか。

そうなると、女子の4回転ジャンパーが生まれる日も近いかも。
トリプルアクセルだって、これからいろんな選手が挑戦してくるようになるだろう。
まずはジュニア上がりの選手から、ということになるのかな。今の流れから言うと。

今大会で一番の感動は、本郷理華のフリー「リバー・ダンス」だった。
地上波放送、BS(3回)、都合4回も見直して、4回とも泣けてきたよ、おじさんは。
初戦でこの出来。まだまだ改善の余地あり。
完璧に滑れたら、どんな素晴らしいプログラムになるのだろう。
ちょっと前までは日本選手権で「ジャンプはうまいけど花のない選手」と思っていた本郷理華が、今や誰とも違う世界を作り出して、世界に飛び出している。
おじさんは見習わなければなりません。はい。

2015年11月7日土曜日

作家・中村紘子

【チャイコフスキー・コンクール】中村紘子(新潮文庫)
【どこか古典派(クラシック)】中村紘子(中央公論新社)
【アルゼンチンまでもぐりたい】中村紘子(文藝春秋)

本の表紙で、ピアノの後ろで微笑んでいる中村紘子さんは(こんなことを言うもんじゃないかもしれないけれど)まるでピアノを小道具にしたアイドル・タレントのようである。
一部には、そういう「見目」のみで人気を得ているのではないかという疑いを持つ向きもあるようだが、たとえクラシックに詳しくなくても、この本の内容を読むだけでも、氏が「人気だけのひと」ではないことが分かるだろう。

自らピアニストのことを「蛮族」といてはばからず(確かに子供の頃から毎日何時間も練習して、ほんの数時間の発表に備えるというのは、日本の古典芸能以上のものがある)、やや自虐的な綿も見せつつ、しかしクラシック音楽に対する愛情は深く深く、とても素人音楽好きのわたくしにはおよびもつかないものがあります。

その一方、クラシック音楽家であることを鼻にかけることもなく。自分とは価値観の違う人々、国々対する理解も気持ちいい。
文章はユーモアも交えてとても面白く、ふはふはとほくそ笑んでしまうこともしばしば。
これは夫・庄司薫氏の影響もあるのだろうか。
いや、持って生まれた感性が文章に現れていると思いたい。

そして、日本におけるクラシック音楽の普及、浸透、その世界の広がりをずっと追い続けているのがよく分かる。尊敬します。

「チャイコフスキー・コンクール」は、コンクールの裏側を語るとともに、コンクールという制度自体への疑念・提言なども含む。コンクールは所詮コンクールなのだ。
「どこか古典派(クラシック)」「アルゼンチンまでもぐりたい」は、エッセイ集。短い文章ばかりなのだが、考えの足場がしっかりしてぶれていないので、読んでいて気持ちがいい。

フィギュアスケート・グランプリシリーズ:中国大会(1日目)

あっという間に(いつものことやけど)季節は移り変わり、スポーツの興味は自然に野球からフィギュアスケートにシフト。今年は順調に(^◎^;)

で、そのフィギュアスケートも、グランプリシリーズがすでに折り返しに入った。
先週のカナダ大会では、パトリック・チャンが素晴らしい滑りを見せて、ぶたこが思わず
「モンスター復活っ!」
と叫んだほどだった。
実際、プログラムの基礎点はさほどではないのに、出来栄え点だけで20点近くを稼いでしまう。これでは他の選手は、並のプログラムでは太刀打ち出来ないでしょう。
村上大介も、ほぼノーミスの演技をして感極まっていたけれど、それではチャンには届かないのだよ。残念だけど。そこを磨いていかないと。

で、今日の中国杯は、いよいよ浅田真央の復活っ!
見事に3アクセルも着氷。
3フリップと3ループのコンビネーションは回転不足、3ルッツはエッジ違反で減点となったけれど、挑戦したことは良かったと思うし、それでも70点超えの高得点を叩きだしたのはすごい。

なにかというとジャンプに目が行ってしまうけれど、ステップが素晴らしかった。
今までにないぐらいに動いていたなあ。いや、今までだって、音楽にぴったり合っていて、しかも難しいステップ(素人目には分からないけど)をしてたらしいから、これぐらいはまあできて当然なのかもしれないけれど。
なんでも今季からステップの採点は厳しさを増したようで、アメリカ大会、カナダ大会ではレベル4を取れた選手がほとんどいなかった。
どうなるのかなあと思っていたけれど、今回の中国杯では多くの選手がきっちりとレベル4を獲得している。ところを見ると、得点の取り方がわかってきたのか。ジャッジがちょっと手を緩めたか。たぶん前者でしょうけど。

で、そんななかでちゃんとレベル4はとっていましたね。さらにGOEでもたっぷりと加点をもらっていたし。
さて、フリーが楽しみになってきました。

で、地上波の放送はなかった男子シングルなんだけど(日本人選手が出場していないからなのだね。なんか、勝手だねえ)、採点表を見てびつくり!

フェルナンデスが1位になったのはまあ予想どおりだけど、2位の金博洋がすごい。
4ルッツと3トゥループのコンビネーション!
GOEもついていたから、そこそこのジャンプ、じゃなくて、きれいに決めたってことやんなあ。これだけで19.19点!
さらに後半に4トゥループも飛んでいる!

今季からシニアに上がってきたらしい。こんな人が中国にいたのだ。
日を改めてBSで放送がある。今から楽しみだ。
そして、フリーでは、どんなプログラミングになるのだろう。