2015年12月31日木曜日

年末の「第九」

もう大晦日である。早いものだ。
年末といえば「第九」。
しかし、捻くれ者である自分はベートーヴェンを聞く気がしない。
というわけで、やはりマーラーである。

マーラーの最後の(全楽章を書き上げたという点で)交響曲である第9番は、自分の中では古今の最高の音楽であり、ベートーヴェンが確立した交響曲というジャンルの音楽の、最後の完成形であると思っている。
これ以降の「交響曲」は、その名前だけを冠した管弦楽曲に過ぎない。

この曲をよく「世紀末」と捉える人がいる。吉田秀和はこの第1楽章を「まさに天国、あの世の音楽」と語ったこともあった(はず)。
しかし、なぜだか自分はこの曲を通して聴くと、聴き終わった時に
「生きていてよかった。。。」
としみじみ思うのである。
それは「こんな素晴らしい音楽を聴くことができてよかった」という単純な思いとともに、音楽そのものへの満足感、充足感、幸福感、そのほかいろんなものが全身に広がるようなきがするのである。

というわけで、年の終わりにマーラーの第九を聴いたのだ。
数年前、BSで放送されていたものの録画。2010年のルツェルン音楽祭。指揮はアバド。
演奏終了後、長い長い沈黙が(黙祷?)会場を包む。オーケストラの能力の高さも相まって(この曲を酷いオケで聴くと暗澹たる気持ちになる)感動的な名演である。

また生きていこう、という気持ちになる。

2015年12月16日水曜日

【豚の報い】又吉栄喜(文藝春秋)

今年もいよいよ押し迫ってきました。毎年同じことを思うのだけれど、今年もいろいろやり残したまま年を越すのだろうなあという気がしています。それにしても、いろんなことがありすぎた一年でした。まだ残ってるけど。

同じ又吉性で、しかしこちらは随分前の芥川賞受賞作家。その受賞作品「豚の報い」
スナックで開店準備をしていたら、豚が飛び込んできた。ホステスのお姉ちゃんにまたがってしまって、ケガなどはしなかったものの「魂が落ちた」(すみません、もっといい感じの表現だったはず)と思ってしまう。バーテン(だったかなあ)の僕は、だったら厄払い(とは沖縄では言わないのだ。なんだったかなあ)に「御嶽(うたき)」に行きましょう。と提案し、店中の人たちで(つまり店を休んで)御嶽参りに行くことに。その道中、そして御嶽のある島(そこは僕の父親のお骨が、野ざらしになっているはずなのだ)で起こる様々な出来事。それをユーモアも交えて、暖かく時に厳しく描いていて、とてもおもしろいです。

これ、もっと話題にならなかったのかなあ。今読んでも、というか、今年の初めに沖縄に行ったからかもしれないけれど、ものすごく沖縄らしさがでている秀逸な作品だと思います。

2015年12月8日火曜日

読書するということ

自分にとって本を読む、という行為は、どういうことなんだろうと時々考える。
多分、現実逃避。
本の中には現実ではないことが(ときどきとても現実なこともあるけれど)書いてある。
読んでいる間は、しばらくの時間だけれど、現実ではないことを体験できる(ような気がする)。

とはいっても、いつもいつもファンタジーの世界にいるわけではない。
また、ファンタジーになりきらない作品を読んでいると、作品の中に入りきることができずに、逆に「なんという現実離れをしているのだ、自分は。こんなことでいいのか。いいわけはない。なんという堕落した生活なのだ」と、逆に自分を追い込んでしまうことになりかねない。

そういう時は、「この本は自分にとっては有益ではないのだ」と思うか「今の自分には有益ではないのだ」と思うか「いつか自分にとって有益となる時が来るかもしれないが、今はその時ではないのだ」と思って自分を納得させる。
カズオ・イシグロの新作は、そんな作品だった。あまりうまくいっていない、と途中まで読んでそう思った。もっと評価がされれば、もっと気になって最後まで読めるかもしれないけれど。
中島さなえはまだまだこれからおもしろくなりそうな雰囲気がある。楽しみかなあ。
山崎ナオコーラは、これからどちらの方向に向かっていくのだろう。問題意識がはっきりしすぎてきたか。もっとぶっ飛んだところに行ってほしい、とおもうのは読者の勝手。分かっています。
町田康は、まとめて読もうかと画策中。
土屋教授(元教授?)は、気持ちが楽になる。
逆に舞城王太郎は、気持ちがカッカとしてくる。いい意味で。「淵の王」は、語り手が見え隠れする不思議な物語。これ、続きがあるのだろうか。この作家のことだから、まだまだ仕掛けがありそうな気がする。と思っていたら読み終わってしまった。放り投げられたような気分。次が読みたくなる。これは作者の思う壺なのか。

【わるいうさぎ】中島さなえ(双葉社)
【反人生】山崎ナオコーラ(集英社)
【破滅の石だたみ】町田康(角川春樹事務所)
【忘れられた巨人】カズオ・イシグロ(土屋政雄訳・早川書房)【途中】
【不良妻権】土屋賢二(文春文庫)
【淵の王】舞城王太郎(新潮社)
【地平線】パトリック・モディアノ(小谷奈津子訳・水声社)

2015年12月7日月曜日

非・作家:中原昌也

毎日いろんなことが起きる。わが家で言えば、先週ぶたこのノートパソコンにお茶をぶっかけてしまった。慌てて拭いた。その時はどうもなかったが、翌日になって電源が入らなくなった。電源を入れてもビープ音がなるだけで、画面は真っ暗。ちょうど寿命ではないか、もともと動作が不安定だったし(何度もプロファイルが壊れた)。買い替えどきを神様が知らせてくれたのだ(神様は便利な存在だ)。そう思って新しいパソコン(タブレット:キーボード付き)を早速アマゾンで注文した。翌日、アマゾンからタブレットは届いた。ダメ元で、もう一度だけノートパソコンの電源を入れてみた。立ち上がった。ただし、お茶を被った部分のキーボードは反応しなくなっていた。とりあえず外付けのキーボードを繋いで、外付けハードディスクにデータのコピーだけはしておいた。
そして、この機会にと(どの機会だか)わたくしのノートパソコンをバージョンアップして、Windows10にしてみた。今のところ快適に動く。インストールしてから、グーグル日本語入力が効かなくなるらしいという情報をネットで見てしまったが、後の祭りである。だが今のところ、再インストールしただけで(つまりアンインストール、インストール)元の辞書、キー設定などはそのまま使えている。大丈夫そうだ。インターフェイスがすっかり変わったのには戸惑っているが。

ということで、なかなか本題に入れないけれど、事ほど左様にわが家の数日を取り上げてもいろんなことが起こったわけ。そして目を世界に転じてみると、あたりまえのことだけれどもっともっといろんなことが、人の人生に関わる大きな出来事が起こっている。怒っている。今時分はどんな時代に生きているのだろうかと考えさせられる。
ネットのボタンを押すだけで、最新テクノロジーのタブレット型パソコンを手に入れることができ、ネットで簡単に世界と繋がる。かつては何十万も出して買っていたものが、こんなに手軽に手に入る。
一方、世界では今日の食べるものにも困っている人達がいる。たくさんいる。それを知っていながらなすすべがない。
いや、それは偽善的な言い方で、実際は何かをなそうという気になれないのだ。

こんなに自虐的な気分になるのは、中原昌也をまとめて読んだからかもしれない。
真面目に私小説を書こうとしているのかと思ったら、いきなり著者本人のモノローグが出てきて、「こんなくだらない仕事はない」などと愚痴る。物語を書いていて、書いている自分に嫌気が差してくるのだろう。それをそのまま、現在書いている物語の中に入れてくるなんて。
そして「嫌じゃ嫌じゃ」と言いながら書かれている文章を、ありがたく読んでいるわたくし。

【悲惨すぎる家なき子の死】中原昌也(河出書房新社)
【待望の短篇は忘却の彼方に】中原昌也(河出文庫)
【映画の頭脳破壊】中原昌也(文藝春秋)
【中原昌也の人生相談-悩んでいるうちが花なのよ党宣言】中原昌也(リトルモア)
【死んでも何も残さない-中原昌也自伝】中原昌也(新潮社)
【子猫が読む乱暴者日記】中原昌也(河出書房新社)
【あらゆる場所に花束が・・・・】中原昌也(新潮社)
【ニートピア2010】中原昌也(文藝春秋)
【名も無き孤児たちの墓】中原昌也(新潮社)

2015年12月5日土曜日

【アンダスタンド・メイビー】島本理生(中央公論新社)

もう随分前に読んだものだけれど。感想をアップするのを忘れていた。いや、ここのところ他のことがいろいろありすぎて。個人的にも世界的にも。何をするにも虚しさをまず克服してからでないとできない時代になってきているような気がする。悲しいことだけれど。

島本理生の、昨年の直木賞候補作。確かデビュー10週年を自ら祝うというか、一区切りとして書いたものだったはず。

確かに島本理生の集大成、という気はします。
それは、まあワンパターンとも言えるわけで(-◎-;)

コンプレックスを持っている主人公と、それを取り巻く人間模様(主に男性)。
特に母親との確執。

ううむ。
よく出来た物語、と思いつつ読んでたんだけど。
宗教が出てきたところで、なんだかなあという感じ。
底に解決を持ってくるようでは、いかんよなあ。
なにか、突き抜けなければならないものがあるような気がします。

それが「集大成」ということで、あらわになってしまったか。

2015年11月29日日曜日

フィギュアスケート・グランプリシリーズ・NHK杯

男子シングル・女子シングルが終わりました。
「全部録画予約するっ」と意気込んでいたのですが、録画番組表が番組タイトルのはじめの方しか出なくって、「競技の見どころ」などというタイトルが出るものだから、これはまあ番宣の一貫であろうと油断していたら、「見どころ & 男子フリー」などとなっていて、慌てて録画ボタンを押す始末。しかし早く気がついたので、後半はしっかり見たのだ。

いやあはやあもうびつくり!!!!!
びっくりマークを50個ぐらいつけても追いつかないくらいにびつくりしましたわ。
ついに300点を超える点数が!
それも322点という驚異的な得点!
羽生結弦がまたまた伝説に名前を刻みましたねえ。
一つ一つのジャンプが成功するたびに、またステップを踏むたびに、ポーズを決めるたびに、会場の観客と一緒になってテレビの前でワーキャーと騒いでしまいましたよ。

ででで、女子シングルは、昨日も今日も全体に精彩を欠く出来でしたね。
男子の調子が良すぎて、気合が入りすぎて、なんてことがあるのかなあ。
どの選手もミスミスミス。
結局、ミスの少なかった宮原が優勝。
いや、こんな言い方は失礼ですね。
宮原知子の演技は素晴らしかった。
前回のアメリカ大会だったっけ。その時と比べても技のキレとか演技の決めとかが数段進歩してた。
ついに200点超え。文句なく、世界のスケーターと肩を並べましたね。
得点表を見ても、演技構成点で今まで以上の得点をもらっているから、ようやくジャッジに「宮原ならこの得点」というのが認められてきたってことですね。
グランプリファイナルも、来年の世界選手権も(多分出るよなあ)とても楽しみになってきたよ。今年のプログラムは、ショートもフリーも、おじさんは大好きであるよ。

2015年11月10日火曜日

フィギュアスケート・グランプリシリーズ・中国大会(フリー)

ついに4回転ルッツを難なく飛んでしまう選手が出てきてしまったよ。
フリーで3種類4回の4回転ジャンプを飛んでしまった中国の金博洋。
ジャンプの精度はまだまだだし、演技構成点も7点台止まりだけれど、これからどうなっていくのか楽しみ。

というより、いよいよ4回転時代の幕開けか、という予感もする。
男子ではショートブログラムで4回転ジャンプを飛ぶのは、今や必須のようになってきている。
フリーでも殆どの選手が4回転を2回は飛ぶ構成にしている。
近い将来、男子の主たるジャンプは4回転、になるのだろうか。

そうなると、女子の4回転ジャンパーが生まれる日も近いかも。
トリプルアクセルだって、これからいろんな選手が挑戦してくるようになるだろう。
まずはジュニア上がりの選手から、ということになるのかな。今の流れから言うと。

今大会で一番の感動は、本郷理華のフリー「リバー・ダンス」だった。
地上波放送、BS(3回)、都合4回も見直して、4回とも泣けてきたよ、おじさんは。
初戦でこの出来。まだまだ改善の余地あり。
完璧に滑れたら、どんな素晴らしいプログラムになるのだろう。
ちょっと前までは日本選手権で「ジャンプはうまいけど花のない選手」と思っていた本郷理華が、今や誰とも違う世界を作り出して、世界に飛び出している。
おじさんは見習わなければなりません。はい。

2015年11月7日土曜日

作家・中村紘子

【チャイコフスキー・コンクール】中村紘子(新潮文庫)
【どこか古典派(クラシック)】中村紘子(中央公論新社)
【アルゼンチンまでもぐりたい】中村紘子(文藝春秋)

本の表紙で、ピアノの後ろで微笑んでいる中村紘子さんは(こんなことを言うもんじゃないかもしれないけれど)まるでピアノを小道具にしたアイドル・タレントのようである。
一部には、そういう「見目」のみで人気を得ているのではないかという疑いを持つ向きもあるようだが、たとえクラシックに詳しくなくても、この本の内容を読むだけでも、氏が「人気だけのひと」ではないことが分かるだろう。

自らピアニストのことを「蛮族」といてはばからず(確かに子供の頃から毎日何時間も練習して、ほんの数時間の発表に備えるというのは、日本の古典芸能以上のものがある)、やや自虐的な綿も見せつつ、しかしクラシック音楽に対する愛情は深く深く、とても素人音楽好きのわたくしにはおよびもつかないものがあります。

その一方、クラシック音楽家であることを鼻にかけることもなく。自分とは価値観の違う人々、国々対する理解も気持ちいい。
文章はユーモアも交えてとても面白く、ふはふはとほくそ笑んでしまうこともしばしば。
これは夫・庄司薫氏の影響もあるのだろうか。
いや、持って生まれた感性が文章に現れていると思いたい。

そして、日本におけるクラシック音楽の普及、浸透、その世界の広がりをずっと追い続けているのがよく分かる。尊敬します。

「チャイコフスキー・コンクール」は、コンクールの裏側を語るとともに、コンクールという制度自体への疑念・提言なども含む。コンクールは所詮コンクールなのだ。
「どこか古典派(クラシック)」「アルゼンチンまでもぐりたい」は、エッセイ集。短い文章ばかりなのだが、考えの足場がしっかりしてぶれていないので、読んでいて気持ちがいい。

フィギュアスケート・グランプリシリーズ:中国大会(1日目)

あっという間に(いつものことやけど)季節は移り変わり、スポーツの興味は自然に野球からフィギュアスケートにシフト。今年は順調に(^◎^;)

で、そのフィギュアスケートも、グランプリシリーズがすでに折り返しに入った。
先週のカナダ大会では、パトリック・チャンが素晴らしい滑りを見せて、ぶたこが思わず
「モンスター復活っ!」
と叫んだほどだった。
実際、プログラムの基礎点はさほどではないのに、出来栄え点だけで20点近くを稼いでしまう。これでは他の選手は、並のプログラムでは太刀打ち出来ないでしょう。
村上大介も、ほぼノーミスの演技をして感極まっていたけれど、それではチャンには届かないのだよ。残念だけど。そこを磨いていかないと。

で、今日の中国杯は、いよいよ浅田真央の復活っ!
見事に3アクセルも着氷。
3フリップと3ループのコンビネーションは回転不足、3ルッツはエッジ違反で減点となったけれど、挑戦したことは良かったと思うし、それでも70点超えの高得点を叩きだしたのはすごい。

なにかというとジャンプに目が行ってしまうけれど、ステップが素晴らしかった。
今までにないぐらいに動いていたなあ。いや、今までだって、音楽にぴったり合っていて、しかも難しいステップ(素人目には分からないけど)をしてたらしいから、これぐらいはまあできて当然なのかもしれないけれど。
なんでも今季からステップの採点は厳しさを増したようで、アメリカ大会、カナダ大会ではレベル4を取れた選手がほとんどいなかった。
どうなるのかなあと思っていたけれど、今回の中国杯では多くの選手がきっちりとレベル4を獲得している。ところを見ると、得点の取り方がわかってきたのか。ジャッジがちょっと手を緩めたか。たぶん前者でしょうけど。

で、そんななかでちゃんとレベル4はとっていましたね。さらにGOEでもたっぷりと加点をもらっていたし。
さて、フリーが楽しみになってきました。

で、地上波の放送はなかった男子シングルなんだけど(日本人選手が出場していないからなのだね。なんか、勝手だねえ)、採点表を見てびつくり!

フェルナンデスが1位になったのはまあ予想どおりだけど、2位の金博洋がすごい。
4ルッツと3トゥループのコンビネーション!
GOEもついていたから、そこそこのジャンプ、じゃなくて、きれいに決めたってことやんなあ。これだけで19.19点!
さらに後半に4トゥループも飛んでいる!

今季からシニアに上がってきたらしい。こんな人が中国にいたのだ。
日を改めてBSで放送がある。今から楽しみだ。
そして、フリーでは、どんなプログラミングになるのだろう。

2015年10月25日日曜日

島本理生 ばっかり

【CHICAライフ】島本理生(講談社)
【あられもない祈り】島本理生(河出書房新社)
【B級恋愛グルメのすすめ】島本理生(角川書店)
【クローバー】島本理生(角川文庫)
【波打ち際の蛍】島本理生(角川文庫)
【七緒のために】島本理生(講談社)
【あなたの呼吸が止まるまで】島本理生(新潮文庫)
【週末は彼女たちのもの】島本理生(幻冬舎文庫)
【君が降る日】島本理生(幻冬舎文庫)
【匿名者のためのスピカ】島本理生(祥伝社)
【Red】島本理生(中央公論新社)

ある作家の作品を読み始めて、面白いなと思い始めると、じゃあ他の作品は、他にはどんな、賞をとったのは、逃したのは、などという興味がどんどん出てきて、一人の作家を追いかけることになるのですね。
そうすると、その作家の個性というか書き方というか。
全く違うジャンルの作品を書いていても、あるいは小説でなくても、その作家の個性が浮き彫りになってくるのです。

島本理生の作品に出てくる人々は、誰もが何かの、やや暗めのバックグラウンドを持っています。
DVであったり、ストーカー被害であったり、親からの虐待であったり、虐待までいかなくても親兄弟との確執であったり。

誰もがそういうものを抱えて生きている、というのがどの作品にも出てきていて、さてそれからどうするか、というのがいろんな道が出てきている。そんな気がします。

作品のスタイルも様々で、友達同士の友情であったり、男女の友情であったり、あるいはサスペンスであったり、ファンタジーであったり(あまりないけど)。
でも底に流れているものはやはり、過去のトラウマ、なのですね。

で、作品を読んで面白いと思えるかどうかは、その作品に描かれている人物に共感できるかどうか、というのが大きいと思うのですが、それがまたひととおりではないのですね。
あ、こんな人だったら共感できる、と思いつつ読み進めると、意外なトラウマを抱えていたり、時にははっきりと「イメージが違うっ」という人物であった、などというバックドロップをかまされることもあるわけです。
もちろん、そのバックドロップはとても気持ちのいいものなのですが。

たとえば「七緒のために」の七緒と、「匿名者のためのスピカ」の景織子とは、どこか似通ったところがあるのだけれど、七緒には共感できても、景織子に共感できる人はさすがにいないでしょう。
もちろん、共感できなくても「納得」できるときはあるし、特にそれがサスペンスだと、自分とは違うけれども納得できる、ということはサスペンスでの「解決」の大きな要素ですから、否定はできませんが。

で、先に書いたような傾向はあるものの、これだけのバラエティのある作品を、高い水準で「読ませる」作品に仕上げることのできる才能は並でないことは確かですね。

わたくしの趣味としては、素直な恋愛ものよりも、ちょっとひねった「怖い」系が好きなので、【あなたの呼吸が止まるまで】と【匿名者のためのスピカ】がよかったです。
どちらもサスペンスタッチですが。

2015年10月20日火曜日

【宿屋めぐり】町田康(講談社)

野球シーズンが終わって(まだ終わってない人もいるけれど)、すっかりブログがご無沙汰になってしまいました。

来年のことをいろいろ考えつつ、ほくそ笑みつつ(^◎^;)、ぼちぼちと更新していきます。

又吉直樹氏が芥川賞を受賞した時、文学賞にあまり詳しくない人たちが、
「又吉はもともとエンターテイメントの人間なのだから、エンターテイメントを対象とした直木賞もとれるかもしれない」
しかし、かつて芥川賞と直木賞の両方を受賞した作家はいません。
それほど、この2つの賞には乖離があるのだと思います。

もし両方を取れる作家がいるとしたら、町田康はその第一候補でしょう。
彼はすでに「きれぎれ」で芥川賞を受賞しています。
そして今、彼の書いている作品の多くはエンターテイメント色の強いものです。
しかもどれもとても面白い。

「告白」はすごかったなあ。あれで直木賞を取れないのはおかしいと思うくらい。

で、「宿屋めぐり」です。

ある神社に刀を奉納するためにやってきた男が遭遇する、奇想天外な物語。
うっかりと誰かに間違われて坊主にいちゃもんをつけられ、ついその坊主を斬り殺してしまう。
で、逃亡の日々となるわけだが、そのうち自分が何のためにこんな行動をとっているのかもわからなくなってくる、という話です。

というあらすじでは、なんのことがわかりませんね。
実際、まじめに読んでいると「???」の連続になるでしょう。
最初は時代小説かと思って読み始めると、いきなり現代の物語になるし。
さらには自分にその使命を託した「主」が一体誰なのか、というのさえ曖昧模糊としたものになっていきます。

まあなんと、これほどまでのひどい話を書けたものです。
時代小説でもないし推理ものでもないし、ホラーでもないし。
なにものでもなく、何もかも含んでいるような小説。

「宿屋めぐり」という題名からは、どこかの宿場での物語、すなわち時代小説のようなものを想像していたのですが、
「人生の生きる道、人のいるところが宿であり、人はだれもがその宿を巡り歩いているのだ」
という、訳の分かったような分からないようなことらしいです。

しかし、この人の人を喰ったような饒舌ぶりには、ほとほと参ってしまいます。
とにかく破天荒。そして面白い。
こんな小説を書ける人は、他にいないでしょう。
さっさといろんな賞を差し上げてください。

2015年10月13日火曜日

巨人3-1阪神(10月12日・東京ドーム)

まあ、順当なところでしょう。
今日の試合運びなどを見ると、ソツのなかったのがジャイアンツ。
ミスの目立ったのがタイガース。

昨日の試合では、両チームとも決め手を欠いたまま、初回の得点とジャイアンツのミスに助けられたタイガースがなんとか勝利しましたが。
流石に3連戦の3戦目となるとねえ。
地力の差が出たかなあ。

まあ今回のクライマックスシリーズ進出は、おまけのようにもらったものですから。
これで落ち込むということはありませんが。

それよりも、今年はペナントレースの戦い方がねえ。
もうちょっとでリーグ優勝できたのになあ。
と、返すがえすも残念です。

さて、来年はどんなチームができますことやら。

2015年10月12日月曜日

巨人2-4阪神(10月11日・東京ドーム)

意外にも勝ってしまいましたね。
苦手菅野から、ゴメスがホームランを打ったのが大きかったかな。
あれで調子狂った、という感じでしたから。
さらに追い打ちをかけてのマートンのホームランでしたから。
菅野にしたら「なんで?」という感じだったでしょう。

まあそれにしても。
両軍ともに11安打を打ちながら、それぞれの得点がホームラン、内野ゴロ、エラー(^◎^;)だけとは。

お互いに「あと1打」が出ない状態。
今年の両チームの状態をそのまま体現したかのような試合でした。

明日こそは、締まった試合が見たいですね。
勝っても負けても、ね。

2015年10月11日日曜日

巨人3-2阪神(10月10日・東京ドーム)

クライマックスシリーズ第一ステージ。
どことなく、盛り上がりに欠けるように思うのは気のせいか。

さて。マイコラスと藤浪の投げ合い。
とはいえ、両チームとも今季の勢いのなさを象徴するような試合展開。
タイガースは、ミスから失点。
ジャイアンツは中盤まで抑えながら、追加点も取れずに、逆に同点に追いつかれる。

そして。
最後は押し出し。

なんともなあ。

見応えがあったのかなかったのか。

タイガースの年配選手(^◎^;)たちには疲れも見えてますね。
もう、休ませてあげたい、というのも正直な気持ちです。

2015年10月4日日曜日

ヤクルト2-1阪神(10月2日・神宮球場) 阪神0-6広島(10月4日・甲子園)

一昨日は、スワローズの劇的リーグ優勝の引き立て役。
今日は関本の引退試合を勝利で飾れず。

やれやれ。

今日もマートン。
レフトの守備でのエラーも痛かったけど。
さらにやる気のなさそうなのは走塁。
1塁ランナーとして出塁。
続く今成がセンター前へ。
ここでマートンは、「歩くように」セカンドへ。

そらまあカープのセンター・丸は前進守備でしたけどね。
何があるか分からんじゃないですか。
ひょっとしたらちょっと取り損なったりするかもしれないわけで。
というか、焦らせるぐらいは出来るはずなのに。

なんというか。気のないプレーが最後まで目につきましたね。
福留が、カープ・石原のライト前への当たりを、果敢に「ライトゴロ」にしようと返球したのとはエライ違い。

まあ、今年のタイガースはこういう、ちょっとしたほころびがとても目立ちました。
記録には残らないミス。

これでクライマックスとか、おこがましい。
4位、5位が順当なところ。

気合を入れなおして、立てなおしてほしい。
何年かかってもいいからね。

2015年10月1日木曜日

阪神2-0巨人(9月28日・甲子園) 阪神4-3DeNA(9月29日・甲子園)

昨日。
今季最終戦と思われた試合(実際は雨で順延になった広島戦に取って代わられてしまった)。
見に行きました。
今季3度めの甲子園。

試合が決まった瞬間。
笑いが止まりませんでした(^◎^;)
こんな幕切れがあろうとは。

8回の表。
2点差でリリーフ投手が出てきた時。
正直、少々の不安がありました。
高宮は、代打・柳田を抑えるも、肝心の左バッター荒波がエラーで出塁。
急遽(かどうかは知らんが)安藤が登板。
で、タイムリー。
またまた左打者で、今度は島本。

ええっ、島本っ?
で、鶴岡のパスボール(ここでライトスタンドのボルテージは一気に高騰)
筒香フォアボール。
ついに福原登場。

ええっ、福原?

次の回、打順回ってくるで。
オ・スンファン、おらんのやで。
どないすんねん。

で、しかもロペスにタイムリー打たれて、同点ですがな。

この頃になると、夜も冷えてまいりまして。
順調に進んできた試合も、延長戦の可能性が。
冷えてきたで。
寒なってきたで。
いちおう防寒具は持ってきたけど。

そして迎えた9回裏。
先頭バッターの江越は、持ち前のフルスイング。
しかしバットは空を切る(-◎-;)
ツーストライクとなってからも、とんでもなく低いボール球をフルスイング。
しかし、ベイスターズ嶺井が捕球ミス。
なんと振り逃げ(^◎^;)

さらに、俊介の送りバントを、ファースト・ロペスが捕球ミス。
「あ~あ、やっちまった~」
とロペスががっくり来ている、その隙に、江越はサードまで進塁!

ここで代打関本っ!

しかし、2球でツーストライクと追い込まれる。
「いや、ここからが関本の真骨頂さっ!」

ベイ・三上は外角に外すボール球。
これを捕手嶺井がとれず(!)

ボールが転々とする間に、三塁走者・江越ホームイン\(^o^)/

。。。。。

まあ、お互い様というか。
ミスがミスを呼び、最後はノーヒットでサヨナラとは。

そういえば前日のジャイアンツ戦も、坂本のエラーから得点したのであったな。

「ミスをしたほうが負け」

ここのところ負けが混んでいたタイガース。
その原因は細かいミスでした。
ちょっとした守備の乱れ。
記録に出ない走塁ミス。
あ、昨日もありましたよ。マートンの暴走。

ミスの応酬で、それでも勝てたのは運が良かったとしか言いようがありません。
「運も実力のうち」
か、どうかは知りませんが。

いよいよ残りあと2試合。
ともかく、なんでもええから勝って終わってほしいです。

2015年9月28日月曜日

広島2-1阪神(9月26日・マツダスタジアム) 広島5-2阪神(9月27日・マツダスタジアム)

今日の試合。
8回表。無死満塁。
得点できず。。。。orz

その裏。
1点リードされた展開で福原投入。
2点失点。。。。orz

その前の、赤松に3盗されたのが信じられませんでした。
完全に注意力が散漫。
そこから、スクイズ警戒のあまりのタイムリー。
やれやれ。

やることなすこと、裏目裏目。
というより、昨日から細かいミスが多い。
今日は大和のベースカバー。ついでに走塁ミス(ショートライナーで飛び出してゲッツー)。
昨日はマートンの、いつもながらの緩慢プレー(前田健太のレフト前ヒットが二塁打に)。

そして、どうやら福留が足を痛めている様子。
最終打席は全力疾走ができず。

オ・スンファンも登録を外れ。

勝てる要素がどんどん減ってきました。

というか、こんなチームがクライマックスとかに行っていいんだろうか。
5割を割っちゃったし。

今日も12残塁。
打てない。点が取れないでは、投手に掛かる負担が大きすぎます。

今日も岩崎は異例の中4日登板。
はじめからこういう構想だったのかどうか。

毎年恒例の、9月失速。
泣いても笑っても残り4試合。

なんとか、意地を見せてもらいたいところなんですけど。
おねがいします!

2015年9月26日土曜日

【ヘンデル】クリストファー・ホグウッド(三澤寿喜訳・東京書籍)

今度、ヘンデルを歌うのです。「主は言われた」という、あまりメジャーじゃない曲。
で、ヘンデルのことをちょっと調べてみようと思ったのですが、これがほとんど資料がない。
あるのは「メサイア」のことばかり。

ヘンデルは「1曲だけの作曲家」とも揶揄されているらしい。そういえばバッハほどは曲のバラエティがない。思いつく曲が少ない。

そんなことで関連書籍がほとんどないに等しい。
やっと見つけたのがこれ。
古楽演奏のパイオニア(というより第二世代というべきか)のクリストファー・ホグウッドによる著作。
日本語版序文には、日本でメサイアの指揮をした折、その後のレセプションで
「ヘンデルって、オラトリオ以外に曲を作っているのですか?」
と出演者から訊かれた、というエピソードを書いている。

ヘンデルはバッハやモーツァルトほど、手紙を書かなかったらしい。おかげで、生前から人気作曲家であったにもかかわらず、その私生活はほぼ謎のままであるらしい。
そういうわけで、この著作も、その出典の多くはかつての伝記作家がヘンデルの弟子から聞書きしたものを下敷きにしている。

で、肝心の内容ですが。
はっきり言って、あまり面白くありません。

元の書き方が面白く無いのか、翻訳がまずいのか。
おそらくその両方だと思われます。
オペラ「ジュリアーノ・チェザーレ」というのは、まあその通りに発音するのかもしれないけれど、普通は「ジュリアス・シーザー」と言いますわな。
「マスク」は「仮面劇」としておいてくれた方が、読みやすい。

そのあたりは、巻末の注にまとめてあるので、参照すれば済む話ではあるのだけれど。
本編500ページのその巻末にある資料をいちいちめくるのは骨が折れる。

つまりは、そういう労力を惜しまない「研究」のためなら、この著作はある程度役に立つ、といったところ。
特段楽しいエピソードが載っているわけでもなく、前述のように、人間ヘンデルについての謎は解明されないまま。
そして、英国では常識と思われる前提(歴史的な)については、ほとんど説明もなし。
極めつけは巻末年表に、略号(QT劇場とか)の説明が一切載っていない。

なんとか最後まで読むには読んだけれど。

中日4-2阪神(9月24日・ナゴヤドーム) 広島0-3阪神(9月25日・マツダスタジアム)

昨日の試合でがっくり。今日の試合でほっ。
毎日忙しいです。

中村GMの急死。和田監督の去就報道。
人気球団ゆえのあれこれ。
なんか可哀想になってきますね。もちろん、選手たちが、ですが。

もっと試合に集中できる環境を整えてあげたいところなんですけど、ファンとしてはいろんな事情も知りたい。
いや、勝手なことばっかり言っているのは分かってるんですけどね。

さて、そんなことより、今日の試合。
ついにテレビ中継もなくなってしまいました。やれやれ。
それでも、福留の2ラン。マートンのタイムリーで先制すると、能見は粘りのピッチング。リリーフの福原、オ・スンファンも今日は万全。
久々の屋外球場で、やりやすかったか。ま、関係ないでしょうけど。

細かいミス。小さなほころび。そんなものはもう来年への課題。
今はとにかく勝つしかありません。
なんとか勝ち続けて、CS進出は果たしてもらいたいところです。

2015年9月24日木曜日

巨人3-2阪神(9月23日・東京ドーム)

「絶対に負けられない」試合を落としての連敗。
いやはや。

ここ一番での根性がねえ。
まあ、毎年のことではあるんですけど。

リードされ、追いついても追い越せない。
今日の試合なんか、選手層の違いがあからさまに出た感じです。

ジャイアンツは、亀井が出て、由伸が出て、さらに堂上までいる。
結局最後まで鈴木は温存。
それでも勝ってしまうのですから。

こちらは9回の時点でほぼ野手は出尽くして。
関本に代走も出せない状態。
その関本が、代打の「1本柱」状態。

さらには今日は、オ・スンファンでサヨナラ負け。
ここ数日、安藤が打たれ、福原が打たれ、ついにオ・スンファンまでもが。

なんか、勝てる要素が見つかりません。
こうなったら、あとは運に任せるのみ。
もはや、手詰まり状態です。
それでも野球は、「勝つかもしれない」ことがあるから、期待はしないけれど、諦めないで応援しますけど。

2015年9月22日火曜日

巨人3-0阪神(9月22日・東京ドーム)

ジャイアンツ・菅野の前に打線沈黙。
散発4安打では勝てませんわな。

岩崎は好投だったのですが。
交代せなアカンかったかなあ。
続投でも良さそうやったけどなあ。
まあ、打たれ始めてた、ということはあるかもしれませんが。
そこはベンチの判断ですね。

松田、歳内の若手リリーフは、2死からの投球が相変わらずの課題。
そこからの失点は痛いですね。

高宮は左キラーぶりを発揮したけれど、こちらも登板過多になっていないか心配。
しかも負けてしまったしなあ。

なんにせよ、あと残り9試合というところまできました。
ここまで来たらベンチの采配がどうとか、選手の調子がどうとか、言うてられませんね。
調子が悪くても打つときは打つやろし、打てない時は打てない。

あとは運任せ、かな。
というくらいに達観してきましたわい。

島本理生 さらに

【生まれる森】島本理生(講談社文庫)
【ナラタージュ】島本理生(角川書店)

「生まれる森」は、芥川賞候補にもなったそうで。
ちなみにその時受賞したのは金原ひとみと綿矢りさ。
そう聞くと、これも一緒に受賞してもいいんちゃうのん、と思ってしまう。
ひと夏の恋の物語。と言ってしまえばあっさりしているけれど。
それがどれだけ重たいものがを考えさせる。

わたくしのようなおっさんになってしまうと、主人公の気持ちになったり、ということは出来ないのですが(あたりまえ)、なにか甘酸っぱい思いがこみ上げてくるのは間違いないのです。


「ナラタージュ」は、長編で、ちょっと読むのがしんどかった。
この作家、短編が多いので、余計にね。
高校の演劇部が、文化祭での演し物に人数が足りない、ということで卒業生その他が出ることに。
卒業生の一人・泉の視点で物語が進む。
高校時代の顧問・葉山先生はそのまま顧問を勤めている。
泉は、葉山先生とのあいだにある秘密があったのだった。

というわけで。
前半はどうも話がとろとろと進んで、まあよくある恋愛ものかなあ、などと思っていたのですが。
後半になると俄然物語は波乱に富んでいく、というか、いろんな展開を見せていくのですね。

人と人との心のつながりの有り様は、人によりいろいろ。
時には、他人には理解できないこともあるだろう。
それは、本人たちにも苦しいものなのかもしれない。
きれいごとだけじゃない、苦しみと喜びを感じます。

ちょっと前半部の、高校での演劇までが長くて、残念かなあと思います。
全部読み切ったあとの感慨が大きかったので、余計に。

【スクラップ・アンド・ビルド】羽田圭介(文學界2015年3月号)

ようやく読みました。芥川賞受賞作。又吉「じゃない方」。

介護度5の祖父の口癖は「もう死にたい」。
じゃあ楽に死なせてあげよう、と思う孫。ちなみにただいま無職。たまにアルバイト。
「尊厳を持っての死」にふさわしいのは、「徐々に体力・気力を失わせること」
そのためには、祖父の自立をできるだけ妨げる。
自分でできることでも率先してやってあげる。祖父に体の負担も精神の負担もかけない。
そうすることで「自立」を奪い、徐々に弱らせる。

その反動で(?)、自分は体を鍛える。
自分は最後まで「自立」を失いたくないから。
さらに、祖父の自立を奪うためには、自分に体力・気力が更に必要だから。

老人虐待がテーマかといえは、さにあらず。
主人公の祖父に対する思いは、むしろ愛にあふれている。
だからこその「尊厳死」の考え。

なんともちぐはぐなところが面白い。
重いテーマを軽く軽く扱っているところが(反発もあるだろうが)読んでいて楽しい。

ただ、これ、芥川賞。。。。ううむ。。。というところはあります。

【可愛い世の中】山崎ナオコーラ(講談社)

山崎ナオコーラの新作。

4人姉妹の3女、OLの豆子の結婚譚。
「子供を産むのなら、もう結婚しないと」と決めた結婚。普通じゃないことをしたい。でも変に思われるのも嫌。その葛藤の中で進められる結婚準備。

どこか「ニキの屈辱」のドタバタ結婚版、とも取れる内容。
「わたしは他の人とは違うのよ」と見せたいと思いながら、常識から外れすぎて後ろ指を指されるのは嫌、という心理。

分かるような気がするけれど、結局はそれは我儘なだけじゃないのか。
自分勝手が過ぎる、とも言えますね。

でも、誰しもがそれを望んでいる。今の世の中、みんなそんな状態なのだと思います。
ということを切実に感じ取りました。

でも、もうちょっと迫力があったらなあ。。。。
あと、これって連作になるのだろうか。
他の姉妹のことも、ちょっと気になる。

【Tokyo Dream】LiLy(幻冬舎)

LiLy、という筆名だけで、なんとなく敬遠していたのだが、「25歳までに作家デビューする」と決めて、現在までの道のりを(つまり自伝ですな)綴ったということで、まえがきを読むと意外と(失礼!)まじめに作家として歩もうとしているように見えたので、とにかく先入観を持ってはいけないなという反省も込めて読んでみたのでした。

日本生まれ、アメリカで数年暮らし(両親の仕事の都合?)、日本に帰ってきて、もう勉強の末大学入学、生活のため(?)キャバクラなどでアルバイトをしながら、DJなどをしつつ、作家を目指す。
そして念願かなって作家デビュー!

ほぼブログを読んでいるかのような感覚。自伝というより、日記を読んでいるような。

夢の実現に向けての努力、努力、努力の日々には頭がさがる思いがします。これ、ほんとに。

ただ、読みようによっては、
「わたし、頑張りました」
という自慢話にもとれるし、ただの成功物語、時々新書などで見かける、
「夢をあきらめないで頑張ればこうなる」
の自伝版、というふうにもとれます。

たしかに頑張っているところも見えるんだけれど、よく読むと、肝心なところでは男に頼っていたり(すぐ「同棲!」ということになる?)、それちょっと危ないんじゃないんですか、というところもあったり。

さらに、時々はさまる所感(のようなもの)が、妙に理屈っぽく、さらに倫理観も妙に高すぎて、実際の行動とのギャップに戸惑うことも。
もちろん、人間の考え方は一面的でないから、こういうのもあり、なのかもしれないけれど。

どこか「あざとさ」を感じてしまうのであります。

阪神8-1ヤクルト(9月20日・甲子園) 阪神2-5ヤクルト(9月21日・甲子園)

昨日は大勝。今日は惨敗。
浮き沈みが激しいですね。

昨日は用事があって試合を見れませんでした。
今日はテレビ中継を見ていたのですが、6回裏2死満塁で代打新井良太が空振り三振したところまで見て、外出。

その後がアカンかったみたいですね。

安藤、福原って、大丈夫かなあ。
疲れてきてるような気がするなあ。

そんなこと言っておれない、というベンチの気持ちは分かるけど。
今までの実績とか経験とか、そういうのが当てにならないようになってきているような気がします。

とにかくしんどそう。
で、オ・スンファンが登板する機会が全然ないというのも気がかり。
あいだが開きすぎ?
いざというとき、大丈夫かなあ。

ゴメスに一発が出だしたけれど。
遅すぎるわなあ。
マートンも、守備面での問題。そしてムラっ気。

ここ4試合、メッセンジャー、能見、藤浪で勝てず。
こうなると厳しいですね。
余裕も何もない。
まあ、元々無いですが(^◎^;)

2015年9月20日日曜日

DeNA7-5阪神(9月19日・横浜スタジアム)

12連戦の出鼻をくじく2連敗。。。。
5点をとったはよかったが、それ以上に打たれてしまってはどうしようもありません。

マートンにタイムリー。ゴメスにホームラン。
それもあまり喜べませんね。
とにかく勝たなければいけないわけで。勝てなければどうしようもないわけで。

まあ勝つ時もあれば、負ける時もありますわな。
といってもねえ。今季のタイガースはとにかく少ないチャンスで最小得点→守り切る、というゲーム構想ですから、今日のように得点されてしまうと、追いかけ追いつくのが精一杯で、受け身、受け身での試合展開になってしまいますね。
そして投手陣も疲弊してくる。
今日の福原。決して失投ではないでしょうが。本塁打だけはダメな場面での一発は痛かった。それは先発能見も同じ。筒香の一発が痛かった。
つまりは相手打線が、タイガース投手陣を上回ったという試合ですね。
昨日はミスで失点。今日は昨日よりさらに心配の種を撒いた試合、というところでしょうか。

それにしても。
連敗は痛いです。
と嘆いても仕方ありません。
あと10連続。
頑張ってもらいましょう。

2015年9月19日土曜日

DeNA3-2阪神(9月18日・横浜スタジアム)

いよいよ最後の山場。12連戦の始まりである。
その初戦。
大事な一戦であることは、誰しも分かっていただろう。

結果は。。。

ううむ。

負けるにしても、負け方がよくない。
13残塁。
7回表、1死満塁のチャンスで、代打関本のタイムリー内野安打による1点のみ。

失点はピッチャーの暴投絡み。
ここに来て、ミスがどうこう、ということも言うのも無駄というものだろう。

初回の得点はいつもどおり。
ベイスターズ先発石田は、コントロールがままならない。
いきなりのフォアボール。
なのに、送りバント。

今季はこのやり方で通してきたので、今更変えることは出来ないのだろう。
1番バッターが出塁 → 送りバント → 3番、4番でかえす。
できれば5番も追加点。

こうなったら、最後までバント、バントで押し通す。
それくらいの気概でやってしまおう。

その割には、みんなあまりバントがうまくないのだ。
練習してるんだろうけど。

ゴメスが2安打。マートンが1安打。しかしまだまだ本調子じゃない。
というか、今季は多分このままなのだろう。
突然調子が上がってくるとは考えにくい。


上位チームがダンゴ状態で終盤を迎えているということは、どのチームにも突出した力がない、力の差がないということなのだろう。
ということは、何が起こってもおかしくない状況ではあるのだ。
できればいいことが起こってほしいけど。

もちろん、最後の最後まで応援しますよ。

2015年9月17日木曜日

阪神3-0中日(9月15日・甲子園)

これで負けたらいよいよ。。。というところで踏みとどまりました。
藤浪の好投のおかげ。
というより、今季のドラゴンズはどうかしていますね。
今までなら考えられないようなミス。
ゴロをエラー。牽制悪送球。
今までだったら、相手チームがドラゴンズ相手に緊張のあまり犯していたようなミスを連発。
しかもそれが失点に繋がるという、最悪のパターン。

相手チームながら、大野雄大がかわいそうでしたね。
藤浪と、どちらが調子が良かったかというと、大野のほうがまとまっていたような気がします。
しかし、藤浪を打ち込めなかったドラゴンズ。

勝負のアヤというか。

おかげで優勝争いから脱落せずにすみました(^◎^;)

2日休んで、金曜日からはどとーの12連戦!

最後のひとふんばり。

頑張って応援します。

2015年9月15日火曜日

中村紘子さん。

【コンクールでお会いしましょう-名演に飽きた時代の原点】中村紘子(中央公論新社)
【ピアニストという蛮族がいる】中村紘子(中公文庫)

なぜか「さん」づけにしてしまいますね。音楽家としての高みにいらっしゃる方なので、ついつい(いちおう音楽「も」しているものとしては)尊敬の表現をしてしまいます。

そして、この2冊を読んで感嘆。音楽のみならず文章もとても素晴らしいのです。

こういう、本業が作家でない人が書く文章となると(とくにこういう、ある一芸に秀でていて、その世界の裏側まで知り尽くしていると思われる人になると)、文章の上手下手よりも、その内容に目がいってしまいがちになりますし、書いている方も「こんな話がおもしろいでしょう」というような話しっぷりになって、それがちょっと「鼻につく」こともあるんですけれど、この方の各文章にはそういう「鼻につく」ムードがまったくありません。

といって、ただ「素人ウケする」話だけかというとそんなことはなく、いちおう音楽に詳しい(クラシックにも詳しいんですよ)わたくしなどが読んでも、面白い+ためになる、勉強になるはなしも出てくるわけです。

そう、一流の雑談でありながら、一流の音楽評論まで、同じ文章の中でやってしまうのですね。
これ、とてもとても並の人では出来ないことなのですよ。

さて2冊のうち「蛮族がいる」のほうがかなり以前に書かれたもの。ちょうどホロビッツが亡くなった時、ということです。
ピアニストの裏話、という要素が強いものですが、それぞれのピアニストを通しての文化論にまで行き着いているような気がしました。特に日本のピアニスト、久野久子、幸田延のくだりは、日本のクラシック音楽の裏歴史のようなものを見る思いがしました。

「コンクールで」は、表題どおり、現在の世界中で行われているコンクールの実情、その裏側(裏側ばっかりですね)を取り上げています。
コンクールの話も面白いのですが、副題にある「名演に飽きた」という表現がとても面白いです。というか、考えさせられます。

CDやネットの普及で、今や「完璧な演奏」はあたりまえ。「名演」などはゴロゴロ生まれてしまう。じゃあ聞き手は何を求めるのか。演奏「プラスアルファ」を求めているような気がする。という指摘。
確かに「物語」が多すぎますね。物語を持っている演奏家、音楽家が。

音楽はもっと純粋なもの、という考え方は、もう通用しないのかもしれませんね。
歌は世に連れ、だけれど。


島本理生・3題

【シルエット】島本理生(講談社)
【一千一秒の日々】島崎理生(マガジンハウス)
【リトル・バイ・リトル】島本理生(講談社文庫)

今まではあまり気にしてこなかったけれど、西加奈子があまりに絶賛するものだから、続けて読んでいるのです。

「シルエット」と「リトル・バイ・リトル」は、デビュー間もない頃の作品。まだ高校生とか、大学に入りたてとかの頃に書かれたものらしいです。

それにしてはできすぎではないかっ。
「シルエット」はまだ、話を作っていってる感があるけれど、「リトル・バイ・リトル」にいたると、設定だけがそこにあって、物語は勝手に進んでいくように見えてしまいます。
それって、もうすっかり馴れきった作家(いい意味で)の手腕ではないですか。

今読み終わっところなので、特に印象が強すぎるのかもしれないけれど、「リトル・バイ・リトル」は、大して特別な事件は起きないのに、読み終わったあとにいい気分にさせてくれる「何か」がありますね。

「一千一秒の日々」は新しい作品。連作で、一つの物語の脇役だった人が、次の物語の主役になる、という進み方。
あまり意外性はないのだけれど、こういうのを読むと、読みてはいつも「主人公」と「それ以外」を区別して読んでいるのだな、ということに気付かされます。
だから次の物語で、さっきの「脇役」が一人称ででてくると「?」と、まずは思ってしまうのですね。

でも考えてみれば、人生に「主役」や「脇役」はいないのですよね。誰もが自分の人生の主役なわけで。
そう思うと、世界は突然、平面の文章の世界から、立体的なものに感じられるのです。

しばらくは、島本理生につきあっていきそうな自分です。

2015年9月14日月曜日

阪神0-3広島(9月13日・甲子園)

いやはや。
今季、一番のしめどころ。のはずだった、甲子園6連戦(雨で流れて5連戦)でしたが。
結果は1勝1分4敗。

とほほのほ。

今日は全く打てず、でしたね。

「相手投手がいいから」

と言っていては、いつまでたっても相手チームのエース級と呼ばれる投手が出てきたら負ける、ということで。

そんな言い訳は通用しませんね。

守る方でも。エルドレッドの一発はまあいいとしても。
(それでも、初球でやられる、というのは3試合ともそうやったから、工夫がなかったのか)

ダブルスチールされて失点とは。
まさに相手の術中にはまってしまいました。

さらには。
2点差のままで9回裏にいけば、という思惑で投入したオ・スンファンが。
しかもツーアウトランナー無しからの失点でしたからね。

オ・スンファンも、連日のイニングまたぎで、疲れもあったと思うなあ。
それでも無理をさせて。
そして失点。

ううむ。。。。。

今週末からいよいよ最後の山場の12連戦があることを考えると。
あまり疲労を増すような采配はしないほうが良かったのでは、という気もするし。
いや、だからこそ、今日は何としても勝たなければならなかったのだ。そのための手は、尽くせる限りは尽くすべきだったのだ、という意見もあるでしょう。

タイガースベンチは、もちろん後者を選んだわけで。
だから5回裏の、代打・坂、というのもあったわけ。
と考えれば、今日の試合にたいする姿勢は、首尾一貫していたわけで。
ただ、それがはまらなかった。

そういうことですね。

残り試合数も少なくなってきました。
さて。
このまま最後まで、マートン、ゴメスの調子次第、という試合を続けるのでしょうか。
もちろん続けるのでしょうね。

ファンはただただ、祈るばかりです。
いろんなことを。。。

2015年9月13日日曜日

阪神2-2広島(9月12日・甲子園)

今日は昼間に用事があって、試合を見ていませんでした。
いやあ、見てみたかったなあ。代走・島本(^◎^;)

「ライト・西村」以来の盛り上がりだったようで(^◎^;)。

それでも勝てませんでしたね。
ちょっと、惜しいなあ。というか、まずいなあ。。。

能見で勝てず。
この3連戦、というか、ジャイアンツ戦を含めた甲子園6連戦で、せめて勝ち越さないことには、今後の優勝争いは厳しくなると見込んでいるのです。
この見込みは、まず間違いない。
で、昨日カープに負けてしまったので、せめて今日は勝たないと。
明日勝っても、5連戦で2勝2敗1分、ということは五分じゃないですか。
明日負けてしまうと。。。。

などと、ネガティブなことを考えてしまうファンです。
マエケンですしね。

2015年9月12日土曜日

阪神0-3広島(9月11日・甲子園)

行ってきました。今季2度目(たぶん)の甲子園。
天気が良くて、ライトスタンドの上段の席だったんだけど、とても涼しくていい気分でした。

ただし、試合は(-◎-;)

一番盛り上がったのが、9回裏、カープの投手が黒田から中崎に代わったところ、というのが情けない(-◎-;)

というくらい、黒田には手も足も出ない、という状況でしたな。
出塁したのは何人? 2塁まで行ったのがせいぜいだったのでは。

タイガース岩田も、相手が黒田ということで気合が入っていたのでしょう。
見事に空回りしましたね(-◎-;)
初回から、ピッチャーゴロを送球ミス。満塁のピンチ。
ここはなんとかしのいだものの。4回には同じく、自身の送球ミスから失点してしまいました。

やれやれ。

ぶたこは「フィールディングも技術のうち。投球だけじゃなくて、そういうのもちゃんと気合を入れて練習せなっ!」と鼻を、じゃなくて口を尖らせていました。

まったくもってそのとおり。

そして、前回の前田投手の時にも思ったけれど、いい投手は「ここ一番」の気合の入れ方が違いますな。
まあもちろん、その時の調子もあるでしょうが。
運もあるしね。

そうそう、今日はタイガースにツキがなかった。というのもありますね。
いいあたりが野手の正面。ポテンヒットになりそうな当たりが、意外に伸びて外野フライとか。

まあ、そういうのを含めて野球です。

2015年9月11日金曜日

阪神4-5巨人(9月10日・甲子園)

タイガースにとっては、惜しい試合でしたね。
あと一歩、届かなかった印象です。残念。

昨日同様、両チームともにミスがありましたが、昨日同様に、両チームともに気迫がありました。
見応えのある、良いゲームでした。
勝ちたかったけれどね。
狩野の代打起用は、ちょっと早すぎたのかなあ。まあ全ては結果論になりますが。

負けはしましたが、ジャイアンツを必死にさせたのは間違いないですね。
8回にリリーフの山口がまずい、とみると、さっさとクローザーの沢村を投入。
この原采配はどうなんでしょうか。
まあ、とにかく勝つ、とにかく0点で抑える、ということになれば、この選手起用は仕方がない、ということなのでしょうか。
それにしても、ジャイアンツの投手事情が、切羽詰っているというのは間違いないですね。
まあ、タイガースも似たようなものですが(^◎^;)。

しかしその中で、2番手で登板した二神が良いピッチングをしてくれたのが大きかったですね。
追い上げにかかれたのは、ひとえに二神がいいっピッチングをして、0点で抑えたおかげと言っていいと思います。
ちょっと疲れが見え始めたリリーフ陣に、若い二神、最近見なくなったけど歳内なんかが加わってくると、終盤の戦いに希望と期待が持てますね。そういえば松田はどうしているのかなあ。

2015年9月10日木曜日

【灯台守の話】ジャネット・ウィンターソン(岸本佐和子訳・白水社)

訳者のあとがきを読むと、どうやらジャネットはこの作品を書く前は、いろんな問題があったらしいですね。
確かに、一般に受け入れられやすい作家とは言い難いかもしれませんが。
それでも、言葉の力、物語の力を信じて書き続けた、という迫力のようなものがこの作品にはあります。

海辺の崖の家で生まれたシルバー。母親と二人暮らし。父親は、どこかの船乗り。名前も顔もわからない。
ある日母親は崖から転落(だと思う)。孤児になり都会で引き取られるが、養母は自分勝手でエキセントリック。逃げ出すように辿り着いた先は灯台守の家つまりは灯台。そこで一緒に暮らすことになったピューから、様々な物語を聞くことになる。

というあらすじのようなものを書いてみたけれど。いつものごとく物語の時間軸はあっちへ行きこっちへ行きするし、場面もあっちへ行き、こっちへ行きする。
だから、ひとつの物語に固執することも出来ないのですね。
それが気持ち悪いという人もいるでしょうが、じゃネットにとっては「それがどうしたの」ということなのでしょう。

物語には始まりもなく終わりもない。それは人生のように。あったこともあるしなかったこともある。これから起こることもあるし起こらないこともある。
その複雑さがたまらないですね。
わたくしは、好きです。こういう人。

阪神4-3巨人(9月9日・甲子園)

いやあ、しびれるような試合でしたね。
見どころ満載でしたし。

ちょっとしたミスが失点につながる。しかし、ミスをしても、あとのフォローができていれば失点は防げる。

両チームとも、ミスが有りました。
ジャイアンツ・マイコラスはまさかのボークから失点。
タイガース藤浪は、ピッチャーゴロ悪送球で失点したし。
オ・スンファンの犬生悪送球で、鈴木がサードまでいったときは、もうこらアカンと覚悟しましたがな。

しかし、そういうミス以上に、両チームとも「負けられない」という気迫のほうが優っていたような気がします。
ゴメスの走塁もしかり。藤浪のスライディングもしかり。鈴木だって、さすがのサード走塁です。

投手陣も、リリーフも含めて、だれひとり「逃げ」の姿勢はなかったですね。
だから見ていて気持ちのいい試合でした。

ああ、こういう試合が見たいのです。ずっと。
こういう試合を続けていってくれれば、プロ野球の未来は明るいのです。きっと。
さらにタイガースが勝ってくれれば、言うとこなし(^◎^)

2015年9月6日日曜日

対中日三連戦

中日0-3阪神(9月4日・ナゴヤドーム)
中日2-8阪神(9月5日・ナゴヤドーム)
中日5-0阪神(9月6日・ナゴヤドーム)

できれば三連勝といきたいところでしたが。
一昨日、昨日のゲームはよしとして。
今日のゲームはいただけませんね。

何より不可解だったのは、7回表の無死1塁からの送りバント。
6番今成が出塁しての、伊藤隼太の送りバントです。
で、1死2塁で藤井、岩崎とまわる。
ということは、当然どちらかで代打だろうなあと、おそらく見ている人はみんな思っていたはず。

ところが。
藤井はそのまま打って、ショートゴロ。ランナーは進塁も出来ず。
じゃあ岩崎に代打やろう。
と思いきや。
岩崎はそのまま打席に。

ううむ。。。。。

調子の良い岩崎続投、というのは、それだけだったら当然と受け止められるけれど。
だったら伊藤隼太に送りバントはないでしょう。

で、結局岩崎は三振。
そして続投した7回裏に、死球をきっかけにして満塁のピンチ。
で、投手交代。
安藤がマウンドに。

いや、7回表に代打を出さなかったんだから、ここはどこまでも、とは言わないまでも、失点するまでは岩崎でしょう。
で、安藤が登板したことで、ドラゴンズも代打森野。
で、初球にタイムリーヒット。

その後も安打を打たれて2失点。

さらに。
2点リードされた展開で、8回裏にマウンドに上ったのは福原。
「もう失点は出来ない」
と考えたのでしょうが。
1アウトも取れず、平田にスリーランを浴びて、勝負あった。

福原にはプレッシャーもあっただろうし、また「リードされている展開で」というモチベーションの難しさもあったと思うなあ。
そういう場面で登板して、しかも結果が出ず。
次の登板が心配です。

そんなこんなで、何をやっているのかよくわからない采配でした。
マートン、ゴメスも沈黙してしまっていたし。
いや、そういう時こそ采配の力で、と思うのですが。
このていたらくでは。。。

今週の、甲子園6連戦が思いやられます。。。

2015年9月4日金曜日

阪神5-1広島(9月3日・甲子園)

今更書くのも何ですが、野球というのは面白いスポーツです。
昨日のマエケンは、調子があまりよくなかったにもかかわらず、ここ一番の集中力で勝利しました。

今日のタイガース・藤浪は昨日のマエケン以上に、いやそれどころか、恐らく今季ないくらいにおかしかった。
初回からストライクが全然入らず。
三振をとれたのはひとえにカープ打線が直球狙いで、その直球がストライクゾーンに入らないので空振りしてしまう(^◎^;)という、ありえないくらいの「相手打線のおかげ」でした。

カープ・福井は、藤浪とは対照的にとても落ち着いているように見えました。
ただ、7回裏は、体力の限界に来ていたようですね。
代打・狩野にデッドボール、という時点で、本来なら交代だったでしょうが。
ちょっと引っ張りすぎましたね、緒方監督。
まあ、そのおかげでマートンのタイムリーにつながったわけですが(^◎^)

11奪三振と9四球という(^◎^;)、ええんか悪いんかどっちやねんという投球でも、藤浪は勝利できた、というのは大きいですね。

さて、打順です。
来日初の5番になったゴメス。
3番マートン、4番福留が打点を上げたのは嬉しいですが、それをもって「打順の入れ替えが功を奏した」とはいえないですよね。
ゴメスが打ってくれないと。
この打順で、調子を取り戻してくれることを切に祈ります。

それにしても。
今日のゴメスは右打ちが目立ちましたね。
だれかにアドバイスを受けたのでしょうか。
引っ張れなかったらゴメスじゃない、と思うのですが。
なにか理由があってのことなのかなあ。
ちょっと、そこらあたりも心配です。

2015年9月3日木曜日

阪神1-5広島(9月2日・甲子園)

ええようにやられてしまいました。
最初の失点は、カープの足を使ったトリックプレイ。ツーアウトとなってホッとしたところを狙われた、といったところでしょうか。実に見事でした。
そして粘りの菊池のタイムリーに、ここ一発「しかない」(^◎^;)エルドレッドの「ここ一発」(-◎-;)

対するタイガースは、無死二塁からの送りバント、犠牲フライによる1点のみ。
まあ、これが今年のタイガースのパターンですから。
今さらどうこうセヨとは言えませんけどね。
「とにかく1点とって、あとは守りぬく」
ということなんでしょうけど。

そうすると、今日みたいに追いつかれ追い越された時に、
「1点でも多く取りに行かねば」
ということができなくなっているように見えますね。
2回以降もチャンスはあったのに、あと1本、あと1打が出ない。

頼みの綱のゴメス、マートンが無安打では、まあ話にならないということですね。
ますます得点はできない。

いや、できると思うんですけど。
なにしろベンチが、クリーンアップにしか打点を期待していないように見えてしまって、そうなるとクリーンアップが打てないイコール点が全く取れない、ということになるんですよね。
相手ピッチャーがいいから、という言い訳はもういりませんね。
とにかく打って、点を取ってくれないと。
ドローンを飛ばして遊んでる場合ではないです。まったく。

2015年9月1日火曜日

阪神8-11ヤクルト(8月30日・甲子園)

8月最後の甲子園。しかし結果は、とほほな内容。

今季のタイガースの試合パターン(というか、和田監督の試合パターン)は、ランナーが出ればとにかく送りバント。そして続く打者(できればクリンアップ)でタイムリー。
そうしてあげた「1点」を、投手力と守備力で守りぬく。
という野球ですね。

良くも悪くも、それが今季の(和田監督の)勝負のパターンなのであります。
で、そうなるとハナから得点力を求めてはいないわけで。
頼みの綱は投手を中心とした守り、なのですね。

だったら、マートンはいかに。
伊藤隼太はいかに。
サードは新井良太よりも今成亮太(昨日はエラーしたけど)でしょう。

どこか一貫性が見えないような気がします。

さて、そうやって「守り勝つ」野球なわけですから、投手が崩れるとどうしようもないわけですね。
特に今、先発が崩れると、2番手、3番手といった投手力ががたっと落ちているのが現状なので、こういう大量失点につながってしまいがちです。

打つ方はといえば、まあこういう試合のやり方なので、序盤で大量点、ということは滅多になく。特に相手投手がエース級になると、全く手も足も出なくなるのが今年の傾向であります。

で、これから。
優勝争いということになると、当然相手チームはエース級の投手が出てくるわけで。
そうなった時に点が取れるのか。
まあ「1点」をとって守りぬく、ということがどこまでできるのか。

投手は、ひとりで1シーズン10勝もすればいいところ。今の野球ではね。
ということは、今タイガースには4人の「信頼できる」先発投手が居るわけですが、それだけでは40勝しかできないわけで。
あとはなんとか、打って勝たないと。
と思うのは素人の考えなのでしょうか。

まあ今年、これから戦い方を変えるということはできないでしょうから、ちまちまと点を取る、取った点を守りぬいて、少ない点差で勝つ、という試合を続けていくのでしょう(勝つときは)。
負けるときは。。。。昨日のパターン(-◎-;)。

終盤に見せた集中打。そういうこともできるチーム力、選手の力はあるはず。
これ、来年に活かしてほしいなあ、と思います。
(もう来年の話をしている(-◎-;))


2015年8月30日日曜日

阪神4-8ヤクルト(8月29日・甲子園)

曇のち雨。。。。
雨に煙る甲子園。。。。

7回までのメッセンジャーの調子を見ると、交代は考えにくかったですね。
8回表のスワローズの逆転劇は、見事でした。相手ながら。

一体何が起こったのかな。
まあ、メッセンジャーとて人間ですから(^◎^;)
調子が良くて調子に乗ってしまった、のかもしれませんし。

後を受けた福原も止められませんでしたね。
たぶん、準備が良くできていなかったのでしょうね。

まあ今日のところは、「甲子園に”魔の刻”があった」と思っておきましょう。

これだから野球は面白い。


2015年8月29日土曜日

広島2-0阪神(8月27日・マツダスタジアム) 阪神9-0ヤクルト(8月28日・甲子園)

昨日と今日の試合。
天国と地獄(^◎^;) あ、その反対か。

昨日はカープ前田健太の前に打線沈黙。
今日はスワローズ投手陣を打ち崩して打線爆発。

対戦相手によって、これほど差が出るとは。
スワローズは現在2位ですけど、守備面でのミスが目立ちますね。
そのほころびを逃さず打ち勝つことが出来ました。

先発藤浪も見事なピッチングで、完封勝利(^◎^)

昨日の岩田も、いいピッチングだったんですけどね(^◎^;)
つまりは、打たないと勝てない。
ミスをしたほうが負け。
まあ、セオリーどおりということですか。

甲子園では強いですね。
京セラドーム大阪も含めて、この内弁慶ぶりは特筆すべきことですね(^◎^)

これからシーズン終盤に向けては、ホームゲームが多いから、その点でも有利な条件が揃っているといえるのかな。
というふうに。
自分有利の考え方ができるようになってきました(^◎^)

ちょっと楽しいシーズン終盤になるかも、という期待が膨らんできましたね(^◎^)

2015年8月27日木曜日

広島4-2阪神(8月26日・マツダスタジアム)

惜しい試合でしたね。
再三のチャンスに、あと一打が出ませんでした。
ゴメスに(^◎^;)。

能見は最近、突然崩れるケースが多いですね。
メンタル面で、なにか問題があるのかな。
早く克服してほしいです。
それには、打線も協力してあげないとね。

それにしても、カープファンは相変わらず元気ですね。
ちょっと球場の雰囲気に押された感もあったかな。
ちょっと前までは考えられなかったことですが、どこの球場でもそのチームのファンが多くなったような気がします。
これはいいことですね。

さて、昨日が雨で流れてしまったので、2連戦ということになってしまいました。
なんとか連敗は避けたいものです。
ここで勝てれば、なんとなくその先も見えてきそうな、気配はしています。

2015年8月25日火曜日

阪神3-1DeNA(8月23日・京セラドーム大阪)

投手戦を制したのはメッセンジャーでした。
ベイスターズの先発・モスコーソも、なかなか打てませんでしたが。
少ないチャンスをものにしましたね。
こういう緊迫した投手戦となると、ちょっとしたほころびが勝敗を分けるのですね。

ジャイアンツ戦3連敗で意気消沈しそうになりましたが、京セラドームで息を吹き返した感じです。
これでちょっと調子を戻してくれれば、と思いますね。

それにしても。
今年の長期ロードは調子がいいですね。
そして京セラドーム大阪では今季負け知らず。
実はドーム球場のほうが合っているのか(^◎^;)

しかし、やはり本拠地は甲子園です。
もうすぐ帰ってこれますね。
楽しい気分で帰ってこれるように、あともう1カード!

2015年8月22日土曜日

阪神7-2DeNA(8月22日・京セラドーム大阪)

今日は快勝でしたね。
先発・岩崎は、序盤こそコントロールが乱れましたが、とにかく7回まで2点で抑えましたし。
打線も爆発、とまではいかなくても(^◎^;)、とにかく点を取れるようになってきました。
まあ、ベイスターズのまずい守備に助けられたということはありますけど(^◎^;)。
とにかく勝てばよいのです。
二桁安打もしたことですし。

ここに来て心配なのは、マートン。
心配というより、「どないなっとんねん」と言いたいですね。
昨日も今日もまずい守備。昨日はのんびり返球。今日はぽろり。
失点につながらなくて良かったです。
さらには、フライアウトで飛び出してしまい、ダブルプレーになるシーンも。
。。。。
ちょっと集中力に欠けてるのかな、という気がします。
このところのバッティングの調子を見ると、今年も3割超えは間違いなさそうですが。
正直、チームに必要な人材なのかどうか、疑ってしまいますね。
さて、ベンチ、フロントは、どう考えてるでしょうか。

阪神3-2DeNA(8月21日・京セラドーム大阪)

ふぅ。
なんとか勝利しました。
和田監督も言うとおり、今日は勝つことが何より優先でしたね。
そして勝った。
よかったよかった。
先発起用の梅野もタイムリー。
岩田も好投。
できればあと1,2点。。。。ううむ。
チャンスは有りましたがね。
まあ、それはいつものことですし(^◎^;)

福留が先発を外れた試合で勝つのも珍しいのではないですかね。
ジャイアンツとの三連線で、このままずるずると行くのかなと思いましたが。
ともかくこれで一安心。
もうしばらくは、楽しめるようですね。期待(^◎^)

2015年8月20日木曜日

【よだかの片想い】島本理生(集英社)

さて、では島本理生を読んでみましょう。
最近(2013年)出版の「よだかの片想い」。

顔にアザのある女性アイコは、コンプレックスから周りの人たちと上手くコミュニケーションが取れずにいる。
大学の物理研究室で研究を続けることで、他人との交わりはますます薄くなっている。
そんなおり、アイコのような女性にスポットを当てた映画作りの企画が持ち上がり、アイコは雑誌の表紙になり、やがて映画監督と知り合い、そして感情の揺れを覚えて。。

という、まあ筋書きを書くと、よくある「コンプレックスを持った女の子の恋愛物語」ということになるんでしょうけど。
コンプレックスを持つことがどういうことか、ということを考えさせられますね。

よくあるのは「こういう私だから、今の私がいる」と、自分のコンプレックスを受け止めて納得する人。
。。。。一見、とても前向きそうに見えるけれど、本当かなあという気もする。
逆に、コンプレックスを抱え込んで「かわいそうなワタシ」でいつづける人
。。。。一緒にいるのが辛くなるんですけど。

じゃあどうすれば?
という答えは、実はないのですね。

人間誰しも、他人と比べて劣るなあと思うところもあるし、これだけは勝ってるよなと思うところもあるし。
ただ、その「劣ってるなあ」というのが、このアイコのように目に見えてわかってしまう時はどうなるか。自分にあてはめることは、ちょっと想像が難しいですね。

その、想像が難しいところに、あえて切り込んだのが島本理生なんでしょう。

あらすじだけでは陳腐な恋愛ものになるところを、ああでもない、こうでもない、こう考えるのでは、こう感じるのでは、と、作者が悪戦苦闘してアイコの心情に迫ろうとしているのがわかります。

結局答えはないんだけれど、とにかく生きていくしかないのは間違いがないのですね。
そういう意味では、ちょっと勇気をもらえる本です。


巨人12-3阪神(8月19日・東京ドーム) 巨人2-1阪神(8月20日・東京ドーム)

いやはや。
昨日は大敗。今日はサヨナラ負け。
なんとも、力が入りませんな。

昨日は、途中で意識がなくなりかけましたわ(-◎-;)
まるでバッティング練習を見るかのような怒涛の攻撃を受けてしまいました。
今年のジャイアンツは、打つ方は全く振るわない、はずだったのにねえ。

途中で中継を見るのを諦めてしまいましたが、後で確かめたら、打たれたのは5回裏だけだったみたいですね。
試合時間も3時間半を切るスピーディーさ。
安打数を見ると同じくらいだから、同じくらいには打てていた、はずだったのですが。

野球は面白い。

それに比べると、今日は見違えるような投手戦で、見応えはありましたね。
ジャイアンツ菅野対タイガース藤浪。
ともにピンチを切り抜けるたびに、大きなガッツポーズと雄叫びをあげていましたね。

それくらい気合が入っていたのでしょう。お互いに。

最後に勝敗を分けたのは、やはりミスからでしたね。

大事なところで3連敗。いやはや。
こういうこともあろうかと覚悟はしていましたが。
本当にやってしまうところがタイガースです。

虎ファンはつらいです。

2015年8月18日火曜日

巨人8-1阪神(8月18日・東京ドーム)

なんとも。見ていられないような試合でした。久しぶりに、途中で見るのを諦めました。
さっき、試合結果をチェックしました。
1安打完投。
タイガースの得点シーンを見られたのが幸いでした(^◎^;)
珍しい「ノーヒットで1点」でしたからね。
あのままだと、マイコラスに「無安打試合」となるところでしたね。

先発・メッセンジャーがどうしようもなくコントロールが悪かったですね。
とにかくストライクが入らない。
カウントが悪くなって、ストライクをとりにいくと打たれる。
あるいはカウントが悪いままフォアボール。
押し出しまでありましたからね。

まあ東京ドームで、大きい当たりが出ないようにと慎重になったんでしょうけど。

ここ数試合は、好投しているのに味方が得点できない、ということでクサっていたと思うのですが。
今日ははっきり、メッセンジャーが試合を作れませんでした。

リリーフした金田も、フォアボール連発。
やれやれ。

あ、歳内が好投していましたね。
どうやらケガではないらしい。よかったよかった。
山本も、ちゃんとリリーフできたみたいで。
これからこの二人の登板が増えるのかな。
早く出てこい、松田、島本。

ともかく、今日はコテンパンにええようにやられてしまいました。
こんな試合はさっさと忘れて、明日のことを考えましょう。うん。

2015年8月17日月曜日

【ビブリア古書堂の事件手帖6-栞子さんと巡るさだめ】三上延(メディアワークス文庫)

「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズもいよいよ佳境に入ったらしいです。
というか、そろそろネタ切れ(^◎^;)の印象も。

前作(5)が、古書の内容がちょっといい加減なものになっていっているような印象だったので、ぼちぼちガソリンが切れてきたのかなと心配していました。
今回は全編が太宰治。「走れメロス」「駈込み訴」「晩年」の3作です。
そしてそれぞれの章にちょっとずつ解決はあるのですが、最後にどーんとまとまって大きな謎が解ける、というからくり。

正直言って、古書のうんちくを色々述べられるより、これくらいハラハラ・ドキドキ、そして謎解きの面白さが勝ったほうが、読んでいて面白いですね。
まあそれだけ、シリーズを読んできてある程度、古書の世界に親しんだ、という下地がこちらに出来たからということもあるでしょうけど。
それだけにシリーズ物は難しいでしょうね。
ここまで書き続けている作者には、頭が下がります。

さて、先に書いたように、今回は全編を通しての推理が見もの(読みもの、というのかな)です。
かつて栞子さんと太宰治の「晩年」の奇観本をめぐって傷害事件まで犯した田中俊雄が、別の「晩年」を探してほしい、という依頼をしてくる。それはかつてある教授の書庫から盗まれたことがあった。後日、取り戻したのは栞子さんの祖父。しかし書庫はほぼ密室。どうやって犯人は本を盗んだか。その一切について、祖父は語らなかった。それはなぜか。そして今、その本はどこにあるのか。

どうです。謎だらけでしょう。
でまあ、推理小説としては「?」と思わなくもないのですが(古書マニアにしか分からない仕掛けがあったりして)、探偵小説としては十分楽しめますね。

ただ、栞子さんと五浦くんが、はっきりカップルとなってしまったのが、さて今後作品にどう影響するのかが気になります。いまでもちょっと、あざといラブコメ風なところが見受けられるので。

【ひとりぼっちを笑うな】蛭子能収(角川新書)

これ、結構ベストセラーになってるみたいですね。
テレビタレントとしても活躍されている漫画家・蛭子能収さんのエッセイ。
実は今まであんまりこういうのは書いてこなかったみたいです。
意外ですね。

で、題名のとおり、ひとりぼっちが好きで、仲間とつながるのが苦手、それで「何が悪いのかなあ」という問題提起ですね。あ、問題提起というと大げさですけど。

昨今の「絆」とか「友情」とかの大合唱に、少々うんざりしている、という気分はわたくしも持っているし、「大勢でワイワイやるのが苦手」なのに、「協調性がない」だとか「人情がない」だとか批判されるのも同じ。

で、それでもずーっと同じペースで「ひとりがいいんです」と言い続けると、なんとなく周りもわかってきてくれる、というところも同じです。

いやあ、いい本が出ました。
今度から自分のことを説明するときには、「蛭子能収さんの本に書いてあるのと同じです」と言えば済むわけですから。

ちなみに、本業の漫画の方は(知らない人が多いみたいだけど)、テレビで見る印象とは違って、エログロナンセンスの極みで、読んでもあまり気分のいいものではないですよ(昔読んだことがある、というだけだけど)。

【オレンジだけが果物じゃない】ジャネット・ウィンターソン(岸本佐和子訳・国書刊行会)

ジャネット・ウィンターソンの自伝的小説。
教会に狂信する母親に、児童施設からもらわれて、伝道師となるべく教育を受ける。学校にも行かず、同年代の子どもとは協調できないが、神の意志を第一に考える人間へと育っていく。
なにもかも母親に管理される生活が続いたが、好きな女性ができたことで、神への背信と自分の心に正直に生きることとの間で悩みぬき、ついに母親の手から逃れて、新しい生活へ。

と、これが大筋なんですけど。
さすがジャネット、大筋の合間合間に、なんの境目もなく民話だとか童話だとか、ついには円卓の騎士の物語までが挟まってきて、やはり話は時空を越えていくのですね。

題名はなんとなく滑稽だけれど、オレンジだけが果物だと言い張る人たちの中で、
「そうじゃない」という声を上げるのは大変なことなんですね。
終盤、母親はオレンジだけが果物じゃないと言うけれど、
「パイナップルもいいものよね」
と、結局オレンジがパイナップルにとって変わられただけ、ということになるのですね。

自伝的小説とは言いながら、結局は「小説」なのですから、小説として楽しみましょう。

いろんな価値観があっていいし、もっと極論を(ジャネット風に)言えば、今生きている時間と違う時間を生きている自分だっているかもしれないしね。
というふうに考えると、世界は広がって、気持ちも広がっていきますね。

ヤクルト1-6阪神(8月16日・神宮球場)

1位チームと2位チームの「首位決戦」
しかし。。。
ミスが多すぎますね、お互いに。
鳥谷のタイムリーエラー。スワローズ山田の捕球ミス。そのほか、センターライナーを後ろにそらす比屋根。ファウルフライを落球する雄平。
エラーにはならなくても、バントの失敗とか、走塁ミスとかね。

まあ、勝ったらそれでいいんですけど(^◎^;)
昨日も鶴岡が後ろにそらしてたしなあ。それが決勝点のようなもんやったし。

とはいえ。
そんな中で光ったのは、やはり福留の一発でした(^◎^)。
目の覚める、というのはこういう打球を言うのでしょうね。

また、先発岩崎もよく投げました。
やはり、ぶんぶん振り回すスワローズ打線には「するっときてすとん」の軟投岩崎が効果てきめんですね。
エラーによる1失点のみ。
前回のピッチングもよかったから、これからローテーションに入ってくる可能性大ですね。

ただ、全く解せなかったのは9回表の攻撃。
5点リードで、無死2塁。
ここで、8番藤井は送りバント。
えっ、送りバント(-◎-;)
5点リードで。ピッチャーでもないのに。
よっぽど藤井のバッティングの調子が悪いのかなあとも思いましたが、2回バントを失敗して、ヒッティングに変えたらこれがセンター前(-◎-;)
1塁塁上で、藤井に笑顔なし。
これは、バントを決められなかった自分への不満、ではないような気がします。
そのあと満塁となって、内野ゴロで三塁ホースアウトとなってしまうのですが、これは走塁ミスといえるものですが、ちょっと緊張感がなくなっていたのではないかなという気もしました。
まあベンチの思惑はいろいろあるのでしょうが。
ちょっと意図が分からなかったですね。

あと、心配なのは歳内くん。
昨日、今日と、マウンド上でおかしな仕草。
ただマウンドが硬くておかしくなっただけ、と思いたいですね。

2015年8月16日日曜日

【運命の本】井上ひさし(文藝春秋)

昨日(8月14日)、夏休みをとって、森之宮にできたキューズモールに行ってきました。
思ったほど広くはないショッピングモール。その一角に「まちライブラリー」というのがあります。
利用者同士が本を持ち寄り、図書館(のようなもの)を作って、コミュニケーションを図ろうという取り組みで、全国に広がっているらしいです。
森之宮にあるまちライブラリーは、カフェと併設されていて、カフェで何かを注文すると席に座ってゆっくり読める、というシステム(注文しない場合は立ち読みのみ)。

たくさんある中から1冊、2冊を選んで、カフェオレを注文して、約2時間、ゆったりとした読書を楽しみました。

【運命の本】井上ひさし(文藝春秋)
で、手にとったのが上記の本。
脚本家、小説家、読書家として知られる井上ひさしが、架空の(たぶん)講演会という形で語った、本との出会いを中心とした自伝的エッセイ。
講演会のようなので、まるでこちらに語りかけてきているような感触です。
そして話の内容がすこぶる面白い。
東北の田舎で、図書館には97冊しか蔵書がなかったこと。終戦後、自宅に貯蔵していた闇米をこっそり持ちだして東京まで売りに出かけた話。そこで今まで手にしたことのない「野球界」という雑誌を買って帰った話。入所していた児童施設にイギリスから送られてくる洋書(児童施設がキリスト教系で、本部がイギリスだったらしい)を、どうせ読み手がいないだろうからとこっそり(!)東北大学近くの古書店で売りさばいて、そのお金で映画を見まくった話。
本を買い込みすぎ溜め込みすぎ、ついに家の床が抜けてしまった話。
離婚を機に蔵書を整理したところ、3万冊ぐらいだろうと思っていた冊数が13万冊だった話。その内の一部を寄贈してほしいとある大学の図書館に頼まれたが、ほかの本も全て面倒見てくれと言ったら断られたので、すべての申し出を断った話。
結局、故郷の山形県川西町に、劇場を併設した図書館を設立することになった話。

どれもこれも驚くべき内容。そしてとても面白い。
文字通りに、一気に読んでしまいました。
案外、やんちゃなことをやり続けたのだな(それも結構年齢が進んでも)と感心することしきりでした。


ブックカフェのようなところには、初めて入ったのだけれど、図書館ほど雑然としていなくて、まあコーヒー代ぐらいはかかるのだけれど、時々時間を過ごすのにはいいかもしれないと思いました。

2015年8月15日土曜日

ヤクルト9-1阪神(8月15日・神宮球場)

野球というのは、面白くも恐ろしいスポーツですね。
今日の序盤はタイガースのペースかと思われましたよ。
スワローズ・館山はコントロールがままならず、フォアボールを連発して球数も多かった。
対するこちら、岩田は3回まですべて三者凡退で、まさに完璧。

しかし、そこに落とし穴があったんですね。

タイガースはランナーをためてもためても、あと一本が出ずに無得点のまま。
すると4回。
スワローズ打線が岩田に合ってきました。
そしてワイルドピッチ(-◎-;)で先制されてしまいました。

こうなるとすっかりスワローズのペース。
5回にもまたまたワイルドピッチ(-◎-;)などで2失点。

攻撃する方も後手後手となって、ダブルプレー崩れの1点のみ。

それでも3点差なら、まだまだワンチャンスと思っていましたが。
8回裏に、岩本、高宮がワンアウトも取れない間に5失点で、試合は決定づけられてしまいました。

最後はバーネットも出てきたしね。

とはいえ、やるべきことはやったうえで、負けてしまったのだから、仕方ないとも言えますか。
大きなエラーといえば、岩田の暴投だけだし。
ミスの連続、というわけではなく、実力的に打てなかった、守れなかった、ということですね。

ここまで、長期ロードには珍しく調子が良かったので、こういう大敗をすると、ちょっと気になってしまうのが虎ファンなのですが。
まあ、今季、負けるときはこういう試合展開も多いので、あまり気にしないでおきましょう。
つまりは「負けている時の2番手、3番手の投手の出来」というのが、かなり左右しているわけですね。

これ、多分、どのチームも同じような事情なのではないでしょうか。
だからセ・リーグは、ダンゴ状態が続いているのでしょう。

ともかく。
連敗したわけではないので、あまり気にせず、明日からの試合に望んでもらいましょう。

今日のテレビ中継は、ゲストに虎ファンの飯星景子さんが出ていました。
さすが、ツッコミどころとか、解説の広澤克実さんへの質問とかが、的を得ていて、その上で明るい虎ファン代表のようで、とても面白かったです。
しょうもない解説者より、こういう人にいろいろ喋らせてほしいと思いました。

ヤクルト3-7阪神(8月14日・神宮球場)

今日の藤浪の立ち上がりはとても悪かったですね。
コントロールに苦しみました。
押出フォアボールで先制点を与えてしまうし。
江越のホームランで同点に追いついたと思ったら、その裏に今度はワイルドピッチで勝ち越されるし。
「こらもう、交代やな」
とつぶやいたら、ぶたこが
「何言うてんの。まだ2点取られただけやがな。藤浪のことやから、ここから修正してくるで」

その通りになりました(^◎^;)
ぶたこ、さすがです。

4回からは別人のようなピッチング。
この修正能力は、本当にただ者ではない、という感じですね。

さて、神宮球場は最近では珍しく、グラウンド内にブルペンがあるのですね。
だから、控え投手の動向がよく分かる。
今日の終盤、3点差で8回表を迎えました。
ブルペンではリリーフの福原が、よっこらしょとばかりにウォーミングアップをはじめていました。
ははあ、これは8回裏は福原、9回はオ・スンファンのリレーかな。
ところがベンチでは、藤浪が人差し指を立てていました。
どうやら「もう1イニング、投げさせて下さい」
ということらしい。
ベンチからブルペンに電話をかける中西コーチ(同じグラウンド内でも、連絡は電話でするんですね)。
するとここで今成がタイムリーを放ち、得点差が4点に広がった。
こうなるとオ・スンファンにはセーブはつかない展開に。
となると、その前のリリーフは福原でなくても、ということになったらしい。
中西コーチは再び電話をとり、ブルペンでは投球練習をはじめていた福原が途中でストップ。なにそれ? というような表情でブルペンのベンチに座り、代わりに歳内と安藤が投球練習をはじめました。
で、8回裏は歳内が登板。しかし畠山に死球を与えて降板。
代わって登板したのは左の高宮。
高宮も、ワンアウトをとったあと、今度はデニングに死球。
ここで安藤登板。
安藤は代打大引を打ち取るも、続く中村にタイムリーを打たれて再び3点差。
こうなると、9回裏はオ・スンファンでしょう。
セーブがつく点差になったし。
と思ったら、9回表にこんどは福留のタイムリーが出て、再び4点差。
こうなると(^◎^;)、リリーフはオ・スンファンではなく、岩本が登板。
ところが岩本は連打を浴びて、無死1,3塁。
となると、セーブがつくことになり、オ・スンファン登場。
。。。。。。
いやはや、めまぐるしい展開でした。
ばたばたとしましたね。
こういう展開の間、ベンチからブルペンにはしょっちゅう電話がかかってくるし、そのたびに違う投手が投球練習をすることになり。。。という、普段では見られないブルペンの様子がよくわかりました。
抑え投手は大変です。
急に用意したり、途中でやめたり、また始めたり。
福原が「Why?」というような仕草をしているところまで映されていましたが(^◎^;)
まあ、気持ちはわかりますね。
後半、調子が上がってきていただけに、8回も藤浪でよかったのでは? とも思いますが。
まあその辺りはベンチの采配というか、考え方というか、予想の仕方というか。
難しいんでしょうけどね。
「苦労かけたな」という一言でも、福原にかけてあげてほしいと思いました。
あ、山口コーチにもね。
お疲れ様でしたm(__)m

2015年8月14日金曜日

阪神4-1中日(8月13日・京セラドーム大阪)

なんかよお分からんうちに、連勝してしまいましたよ。
久々登板の秋山投手、いい内容でした。
できれば勝ちをつけてあげたかったけどね。
というか。
ドラゴンズ打線が全くふるいませんね。
秋山から1点を取るのがやっと、という感じでした。

対するタイガース打線も、ドラゴンズ大野を全く打ち崩せず。
ゴメスのホームランによる1点のみ。
結局ヒットを打ったのは、ゴメスとマートンだけでしたか。

このままずるずると行くのかな、と思ったら、相手投手が交代して、そして可能の一発(^◎^)
これ、効きましたね。
更にフォアボールと連打で2点を追加。
3点差という一番安心な点差でオ・スンファンにバトンタッチできました。

そこここで「首位をガッチリキープ」とかいうことも聞かれそうですが。
まだ2.5ゲーム差では安心もできません。
それに、今回の連勝は最下位チーム相手ですからね。
まあそこで負けてたら、情けないの一言になるんですが。

ともかく。
本当の戦いはここから。
上位チームとの対戦でしょうね。
どういう試合をしてくれるのか、楽しみではあります。

2015年8月13日木曜日

阪神3-1中日(8月12日・京セラドーム大阪)

普段あまり注目されていない、いわゆる「伏兵」と呼ばれる人たちが、「意外と」活躍するのは見ていて楽しいです。
藤井が先制点のきっかけとなる三塁打。
坂が決勝点となる三塁打。
どちらも三塁打!

正直、どちらもあまりバッティングを期待されてはいなかったでしょう。
特に藤井は、レフトオーバーで、ドラゴンズのレフトが和田であったことを差し引いても(^◎^;)三塁打になるとは、球場中の誰もが思ってもいなかったことでした。
さらに、メッセンジャーにタイムリーが打てるとは(^◎^;)!

しかし、可哀想だったのはそのメッセンジャー。
自身が先制打を打ったのに、その後が続かず。
6回表には同点にされてしまいました。

今日もチームは勝ったのに、メッセンジャーには勝ち星がつかず。
なんとも、不運としか言いようが無いですね。
中4日で投げてくれて、6回を1失点。
頭数が揃わない先発陣をどれだけ助けてくれているか。

今日はマウンドを降りたあと、ベンチでふんぞり返っている姿が映っていましたが。
できればみんなを応援してほしいと思うけど、まあ気持ち的にはわかりますね。
それでも最後、勝利の挨拶の時にはチームメイトと笑顔を交わしていたから、ちょっと安心しましたが。

きっといつかは勝てる。これだけチームに貢献しているのですから。
クサラずに、頑張ってほしいです。

2015年8月11日火曜日

阪神3-1中日(8月11日・京セラドーム大阪)

今日の能見は、安心してみていられるピッチングをしましたね。
初回の3点のみ、というのがちょっと。
勝ち越し点も、新井のラッキーなヒットでしたし。
そこに至るチャンスも、大和のバントをドラゴンズが処理し損なったところからですし。

まあ、運も実力のうち、とは言いますが。

もうちょっと、打線には奮起を促したいところです。
オ・スンファンも、やっとこさという感じが否めませんしね。
とはいえ、やはり最後は彼に投げてもらわないとね。

ロードの途中とはいえ、大阪での試合、しかもドーム球場ですから、楽なものでしょう。
ここで勝ちを稼がないとね。

2015年8月10日月曜日

【タングルレック】ジャネット・ウィンターソン(瓜生知寿子訳・小学館)

イギリスの片田舎。古い古い屋敷タングルレック邸に住むシルバーは、ある日両親と姉がロンドンに行ったきり行方不明となってしまい、「おばさん」と称するミセス・ロカバイと同居することに。
そこに度々訪れるダークウォーターなる不思議な人物。彼は「タイムキーパー」を探しているといい、それはこの家のどこかにあるはず、それをシルバーは知っているはず、と主張する。
タイムキーパーを持つものは「時間」を支配することができる。
同じようにタイムキーパーを狙うリーガリア・メイスンなる女性実業家も現れ、シルバーは逃げ出すが、そこで知り合ったのは見たこともないような人々だった。

ジャネット・ウィンターソンの、これは児童文学の部類に入ると思うのですが。
子供が読んでも分かるのかなあ。
「アインシュタイン・ライン」とか「量子コンピュータ」とか、はてはシュレディンガーの猫までが登場するのです。
時間の壁を超え、宇宙を超えて、シルバーの冒険は続いていくのですね。

先に読んだ「さくらんぼの性は」に通ずる、これは時空を超えた物語。
わたしたちが今過ごしているこの時間は、本当に「今」しかないのか。
ひょっとしたら「ありえたかもしれない未来」もあるのかも。

「時間」をテーマにしたファンタジーといえば、ミヒャエル・エンデの「モモ」もすぐに思い浮かべてしまいます。あれは「時間泥棒」たちと、時間を取り戻そうとするモモの話でした。
それに比べてもこの「タングルレック」は、時間の概念が複雑です。
時間を自分のものにできれば、世界を、宇宙を支配できる、というのは同じようなのですが、その「時間」は、ただ一つのものなのかどうか、というとそうでもないらしい。
今流れている「時間」とは、別の「時間」もどこかにある。
どの「時間」が正しいのかはわからない。いや、たぶんどの「時間」も、その「時間」のなかでは正しいのでしょう。

と、どんどんわけがわからなくなるのです(^◎^;)
でも、「今」という世界が、どこか別のところで、全く別の「今」があったら、ちょっと楽しいかもしれません。
もうちょっとマシな世界があるかも、などと考えるとね。

物語は、ハッピーエンドなのかどうなのか、微妙なところなのですが、現在のところ、わたしたちは今流れている時間の中でしか生きていくことができないので、現実をありのまま受け止めるという覚悟と責任があるのかもしれません。
ということを考えさせられる物語でした。

やっぱり子供には難しすぎるかもよ(^◎^;)



2015年8月9日日曜日

DeNA2-3阪神(8月9日・横浜スタジアム)

長期ロードのはじめで、2カード連続の勝ち越しは大きいですね。
特に、初戦を落としても、2戦目、3戦目を勝てるのいうのが、ちょっといままでのタイガースらしくないところです(^◎^;)。

今日のタイガース先発・岩崎は、今季最高のピッチングだったかも。
7回途中までで2安打ですからね。
アクシデントでの交代が悔やまれます。
あとを引き継いだ安藤が、よく抑えました。
緊急登板だったと思うんですが、それだけに先頭の筒香のヒットは致し方ない。
でもそのあとはきっちり抑えました。
最後は、オ・スンファンが、ちょっとハラハラさせましたけど(^◎^;)
昨日の締めがたった6球だったので、気を抜いた、というわけではないでしょうが。
それでも勝てばいいわけで(^◎^;)

それにしても、DeNAは、春先の元気がありませんね。
焦りもあるのかな。
早打ち、決め打ちが多すぎるような気がしました。
そうなると、今日の岩崎のような、「ゆるっときてストンと収まる」ような球を投げるピッチャーには手こずりそうです。
まあ、タイガースの打者も似たようなものなのですが。

相手チームのことながら、ちょっと心配です。

芥川賞候補作

【夏の裁断】島本理生(文學界平成27年6月号)
【MとΣ】内村薫風(新潮2015.3)
【ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス】滝口悠生(新潮2015.5)
【朝顔の日】高橋弘希(新潮2015,6)

又吉直樹氏が受賞したことで、今なお話題になっている芥川賞ですが。
ではその他の作品はどうだったのか。
ちょっと興味を持って読んでみました。
(羽田圭介氏の受賞作は、まだ読んでいませんが)

滝口氏作品、高橋氏作品は、作品としてあまり楽しめませんでした。
滝口氏のは、なんとなく今までもよく読んできたなあという気がするし、高橋氏のは、ちょっと作品としてのあざとさが見えるような気がして。
内村氏作品は、時空感覚が面白かった。こういう作品、ちょっと好きです。
島本氏作品は、セクハラが主題か、と思って最後まで行くと、いきなりバックドロップを食らわされた感じ。綿矢りさタイプ。これが受賞してもよかったかも、と思いました。

調べてみると、島本理生さんって、結構若いみたいなんだけど、デビューして10年経ってるらしいです。
これが何度目かの芥川賞ノミネート。しかも昨年は直木賞にもノミネートされていました。
こういう人は、ちょっと気になりますね。ミーハー的にですが。
でも、選ばれるからには理由があるはず。
おもしろハズ、と思ってしまいます。

DeNA2-5阪神(8月8日・横浜スタジアム)

今日はまあ、快勝と言っておきましょう。
このスコアですからね。
できれば中押し点とかがほしいところでしたが。
しかし、リリーフした福原もオ・スンファンも、きっちり0点で抑えたことですし。

それにしても、今日の藤浪はなかなか奇妙でした。
良かったのか悪かったのか。
初回はコントロールも定まらず。
簡単にヒットを打たれて2失点。
しかし終わってみれば10奪三振の「好投」(^◎^;)

まあ、勝てばいいんですけどね。

テレビ中継を中心に見ていましたが、今年の横浜のファンは熱気にあふれていますね。
圧倒されそうです。
いままでは応援歌の歌詞までは聞こえてこなったのですが、今日ははっきりと何を言っているのかが分かるくらいでした。
圧倒されそうです。
そんな中で勝利したタイガースは、褒めてあげたいですね。

それにしても、中押し点が。。。という思いは残ります。
明日からの課題としておきましょう。

2015年8月8日土曜日

DeNA7-4阪神(8月7日・横浜スタジアム)

なんともストレスの貯まる試合でしたね。虎ファンとしては。
初回。先制点をあげて、さらに2死満塁。
ここで追加点を取れなかったのが痛かったですね。
ここまでは、今日も打線がつながって、昨日、一昨日に続いての大量得点を期待しましたが。
今日は肝心なところでの打線のつながりがありませんでした。

1番バッター抜擢の中谷が全く打てず。
今季打率1割台の新井もチャンスで打てず。
そうなると、売り出し中の江越も無安打。

というわけで、打線は途切れてしまいました。
毎回のようにランナーを出しても、返すことができませんでした。

そして。
ベイスターズはワンチャンスで3得点。ヒット、四球、ホームラン。
あっという間でしたね。

8回裏登板の加藤は、調子はどうなんでしょうね。
前回登板もあんまり芳しくなかったし。
後を引き受けた岩本も、苦しかったでしょうね。ちょっと可哀想でした。

しかし、なんといっても可哀想なのはメッセンジャー。
被安打2本で3失点とは。
そして味方の援護がほぼない状態。

しかし。打線はどうなんでしょう。
今日の打順は、どういう考えだったんでしょうね。
どうして今成じゃなくて新井良太だったんでしょうね。
ときどき、わからんことをしますね。

2015年8月7日金曜日

【さくらんぼの性は】ジャネット・ウィンターソン(岸本佐和子訳・白水社)

西加奈子のブログで、「今、ジャネット・ウィンターソンを読んでます」というのがあったので、さて、どんな作家なのかなと思って読んだのでした。

17世紀のイギリス。テムズ川で拾われたジョージと、育ての親「犬女(ドッグウーマン)」との物語。
人並み外れた(というか、ほとんどモンスターのような)体格と力を持った「犬女」は、わが子ジョージと愛するイギリス王のために、破壊と殺戮を繰り返す。そして二人の旅の行き着く先は。。。

という話がいちおう中心にあるのだが、物語は時間と空間を自由に行き来し、突然現代の世界銀行やペンタゴンに乗り込んで、片っ端からカタをつける。その爽快さ。

かと思えば、空飛ぶ都市や塔に住む姫君などのファンタジーも突然入ってきて。

はい。
物語世界では「なんでもあり」なんですね。
そしてその「なんでもあり」を、物語自身が語ってしまう。
とっちらかっているようで、これはとても頭のいい人でないとかけない物語なのです。

それに、大事なことは、物語の主義主張はとても一貫しているということ。
だから突然時空が飛んでいっても、違和感なく読み進めることができるのですね。

巻頭の「ホビというインディアンの種族の言語には、時制がない。これは何を意味するか」
という、意味するところを解き明かそうとした、大変な作品だと思います。
すばらしい。

広島2-8阪神(8月6日・マツダスタジアム)

カープの選手全員が86の背番号を背負った試合。
テレビ解説をしていた福本豊さんも言っていたけれど、今日のような日に勝負事はできればしたくないですね。見たくもないけれど、やるからには真剣にやる、手を抜かずにやることが、今日という日に対する敬意ということにもなると思います。

カープの選手には、今日という日が逆にプレッシャーになったのかもしれませんね。
先発薮田は、初回からコントロールが定まらず、4失点。
中盤からは立ち直ったものの、リリーフした戸田、江草(がんばってるか~)も失点を重ねてしまい、終わってみれば昨日と同じスコア。

タイガース先発・岩貞も、コントロールがままならず。毎回ランナーを背負う苦しいピッチング。
それでも丸のホームランによる失点だけで3回まではなんとか来たけれど。
4回の守備の乱れから満塁のピンチになったところで、ベンチは早々と投手交代。

なんか、決断が早かったですね。
回は浅い。まだ3点差がある。
でも、岩貞のピッチングは、見てられなかったんでしょうね(-◎-;)
リリーフした岩本が、押し出しのフォアボールがあったものの、あとはきっちり抑えて今季2勝目。

試合後、カープファン、虎ファンまざって、あちこちで記念写真をとっている姿が放映されていました。
平和、を一番感じた映像でしたね。
平和でなければ、ゲームは出来ない。


2015年8月6日木曜日

広島2-8阪神(8月5日・マツダスタジアム)

ABC朝日放送は、明日から高校野球が始まるのでスポーツアナウンサーは大忙しなんですね。そのおかげで、本来は実況とベンチレポートの2人体制で行う野球中継も、今日は実況アナウンサー一人だけ。
しかし、今日のアナウンサー、中邨雄二アナは、ぶたこぶ家のお気に入りのアナウンサーの一人です。
そして、いつも楽しい実況が、一人であれもこれも切り盛りしていたせいか、いつも以上にはじけ飛んだ実況でした。
(マートンのホームランに)「おめでとう!」
(ロザリオのエラーに)「ありがとうロザリオくん!」
(グスマンのまずい守りに)「あんたがたグスマン!」
極めつけはマートンのホームラン談話を、マートンの声真似までしていました(^◎^;)
まさに独り舞台。

いや、スポーツアナウンサーの中には、とても楽しい放送をしようとする人もいっぱいいますが、どれもこれも鼻につく話しぶりで、あまり好きにはなれません。
なぜか、中邨雄二アナだけは、楽しめるのです。

そして、試合にも勝ったら、ますます楽しい。
マートンのホームラン、江越のタイムリー、鳥谷にも久々のタイムリー。
投げては能見が8回2失点。まあ会澤に打たれたホームランは、仕方ないかな。
完投、完封目前でしたけどね。

能見のピッチングスタイルは、スライダーで追い込んでフォーク、チェンジアップで空振りを取る、というものなので、超積極的にスイングをしてくるカープ打線に「はまった」感じですね。
もちろん、一歩間違えればカウント球のスライダーを狙い打たれて連打を浴びる、ということもあるので、相性の良さもあるけれど危険なときもある。今日はそれがいい方に働いたということでしょう。
本当に久々に、安心して見られたゲームでした。はい。

2015年8月4日火曜日

広島6-5阪神(8月4日・マツダスタジアム)

なんとも、暑苦しくも情けない試合展開でしたね。
お互いに、エラー、ミス。
そしてフォアボール。
なんともはや。

カープ黒田とタイガース岩田の投げ合いを期待していたのですが。
多くのカープファン、虎ファンもそうだったでしょう。
それは1回の表裏だけでしたね(^◎^;)。

暑さで集中力がなくなった? そんなことはないでしょうけど。
僅差のゲームということで、本来なら緊迫したゲーム展開、といいたいところでしょうが、やはりミス絡みの失点が多かったことで、なんだか締まらない印象になってしまいました。

今が暑さのピーク、しんどさのピークだと思うので、選手の皆さんには、ここ、もうひと踏ん張りしてもらいたいところです。

点差だけを見れば接戦だったのですが、接戦を見た、という印象が残らない試合でした。
はぁ。

2015年8月3日月曜日

【本当のことしかいってない】長嶋有(幻戯書房)

最近の読書のやり方というか、わたくしの場合は図書館での本の借り方ということになりますが、「一人の作家に集中する」ということをしています。
理由は「一人の作家を極めたい」とかいう高尚なものではなく、「読み落としがない方がいい」という消極的なものです。
「この本は前に借りたかどうだったか」というのがわからなくなる時が増えてきました。情けいないことです。更に借りてきた本をほぼ半分ぐらい読んだところで、
「あ、前に読んだ」
と急に思い出したりするのですね。それもかなり分厚い本だったりすると、なんだか損をしたような気になるのです。
本当は、読む前にというか借りる前に忘れているくらいなのだから、読みなおしてもいいわけなんですけど。

まあそういう諦めもだんだんについてはきていますけど。
できるだけそんなことがないようにしよう、というのと、一人の作家のある作品を読んで、
「面白いなあ」
と思ったら、その作家の他の作品もかためて読んでしまおう、という気が起きるのも事実です。
まあ、その両方ですね。

というわけで、最近そういう読み方をして、かためて読んでいるのが長嶋有。
「祝福」が面白かったので、他の作品、前の作品も読んでみようかなと思ったわけ。
確か「サイドカーに犬」と「猛スピードでは母は」は、もう読んだはず。でももう一回、読みなおしてもいいかな。

と思うくらい、なかなか面白いです。
で、「本当のことしかいってない」は、書評集なのですが、これもなかなか。作者は評論家ではなく、小説家ですから、読んでいる作品・作家にある偏りがあるのは当然のこと。例えば、外国作品はほとんど触れれてもいません。
まあ、「書評」じゃなくて、「読書の仕方」とか、「本の読み方」とか、「こんな本、面白いよ」の紹介かなと思えば、これほど面白い書物もないかもしれませんね。ちょこっと「作家」の顔ものそぞかせて、書評の枠を超えてしまうのも面白いです。


さて。
その他読んだ長嶋有作品です。

【タンノイのエジンバラ】長嶋有(文藝春秋)
【泣かない女はいない】長嶋有(河出書房新社)
【パラレル】長嶋有(文藝春秋)

↑ちょっと恥ずかしい感じもする小説群。


【ジャージの二人】長嶋有(集英社)
【ねたあとに】長嶋有(朝日新聞出版)
【佐渡の三人】長嶋有(講談社)

↑「スローライフ」な作品群。


【いろんな気持ちが本当の気持ち】長嶋有(筑摩書房)
【電化製品列伝】長嶋有(講談社)
【安全な妄想】長嶋有(平凡社)

↑独自の視点のエッセイ群。


久しぶりの読書感想文でした。しばらく書かないと、書くことに構えてしまう自分がいます。構えず、自然体で、というのはとても難しいですね。とくにこういうブログになると。でも誰が読んでも構わないし、自分の感想なのだから自分らしく書くことで、それでいいと割りきって、これからも書くことにします。
あまり、間を置かずに。
読んだ尻から(^◎^;)

2015年8月2日日曜日

阪神0-5ヤクルト(8月2日・甲子園)

なんともはや。スワローズ山中にいいようにやられてしまいました。
岩崎はよく投げましたがね。
味方が点をとってくれない。
可愛そうでしたね。
7回を投げて2失点だったら、上出来でしょう。

初回の得点機を逃してしまったのが痛かったなあ。
あれで山中をノセてしまったような気がします。

あと。
福原の調子はどうなんでしょうね。
久々の登板で、しかもリードされている状態で、ということでモチベーションも上がらなかったのか。
あるいはどこか調子が悪いのか。
暑さに弱いのか(^◎^;)
ともかく、「らしくない」投球でした。
ちょっと心配です。

最後に投げた歳内がまあよかったので、ひょっとしたらこれから歳内、岩本といったあたりが使われだすのかなあ。若手投手が起用されるのは嬉しいですが。
過大な期待はしないでおきましょう。

今日の敗戦で一気に3位に沈んでしまいましたが、今は順位をどうこういう時期でもないでしょう。
とにかく一戦一戦。和田監督の口癖じゃないけどね(^◎^;)

阪神1-4ヤクルト(8月1日・甲子園)

スワローズ・バーネットは絶好調でしたね。暑苦しい長髪ももろともせず(^◎^;)、キレのボールを投げ込んでいました。
いやはや、頼りになる(^◎^;)
昨日タイガースが打ち込んだ中継ぎ投手陣に比べても休養十分(中5日)だったこともあるでしょうけど。

あと、やはり打線。
もうちょっと点を取らないとなあ。
メッセンジャーは、3失点なら、しかも畠山の一発というのが大きかったけれど、その程度なら責められないですね。連打を浴びたとか、やる気が無くなったとか(^◎^;)じゃなかったみたいだし。

前日は活躍した歳内が打たれてしまったのは残念ですが、岩本、山本といったところが良い投球をしました。ここらへんがちょっといいニュースかな。

今は暑さのピークでしょうから、秋に向かって(まだ先?)どれだけ体調を整えられるかということも大きいでしょうね。ああ、甲子園がドームだったらなあ。
あ、8月は京セラドームで試合をするのか。でも、あんまり涼しくないんですよね(^◎^;)

2015年8月1日土曜日

阪神10-8ヤクルト(7月31日・甲子園)

甲子園での首位攻防戦。
前回登板で完封勝利を上げた藤浪がいきなりの4失点という波乱の幕開け。
そのあとも点の取り合い。
5点差を追いかける展開に。

そしてそして。
夏本番となって、やや疲れの見えかけているヤクルト救援陣を打ち崩しての同点、逆転(^◎^)

最後もオ・スンファンが失点するも(^◎^;)、なんとか逃げ切りました。(^◎^)

それにしても。
タイガースはどうも、相手チームのペースで試合をするのが好きみたいで。
ドラゴンズ相手だと、少ないチャンスでの点の取り合い。
ベイスターズ相手だとミスを連発(^◎^;)
そして今日。スワローズ相手だと、何とよく打つことでしょう(^◎^;)
いつもこの調子でいけばいいのに。

でも、なんとなく相手のペースで試合をしてしまうのですね。
結局今日も打ち合い。

しかし、スワローズとの差は、リリーフ陣の差でした。
特にリードされた場面で登板した、歳内、岩本が、よく抑えましたね。
安藤、福原、オ・スンファンの勝ちパターンリレーが頑張ってくれるのはありがたいけれど、ここ一番というか、今日のような「追いかける展開」でのリリーフの頑張りというのも大事ですね。
若手の二人が無失点で切り抜けてくれたおかげで、今日は逆転できた、と思います。
お立ち台には立てないけれどね。

以前から、これから大事になるのは若手の中継ぎ投手と思っていました。
今日の二人の活躍は、ちょっと期待できるような気がしました。

2015年7月29日水曜日

中日2-3阪神(7月29日・ナゴヤドーム)

今日も接戦でした。
その接戦を制したのは、江越でした。
同点ホームランに勝ち越しタイムリー(^◎^)

そのフルスイングは、今までのタイガースの選手になかったものですね。
あ、梅野がそれに近かったか。
しかし、梅野にはまず、捕手として成長してほしいというのがありますからね。

さて。
試合には勝ちましたが、失点シーンはちょっといただけませんでしたね。
まず、無死2塁で、サードゴロを新井が間に合わないファーストに送球。それを見て2塁走者荒木は3塁に。
VTRを見ると、荒木がちょっと飛び出し気味だったから、セカンドに送球すればランランプレーになってたかもしれませんね。そうならなくても、ファーストに送球しなければ無死1,2塁にとどまったわけで。そうなると次の「暴投で失点」もなかったわけですね。

まあこの2チームはよく似たチームで、だからいつも接戦になるのですが、ミスをしたほうが負けるというか、競り負けるというか、いつも「勝ちを拾う」という感じがしますね。
今日も、タイガースが勝利したのは、ドラゴンズの投手陣のちょっとした甘さ(配球とかコントロールとか)ですね。
タイガースは、昨日も今日も、安藤、オ・スンファンがよく抑えているのも大きいと思いますね。

中日4-6阪神(7月28日・ナゴヤドーム)

先日、安藤や福原といった「ベテラン」がいつまでも頑張れるものではない、早く若手の中継ぎ投手が出てこなければ、この夏を乗りきれるかどうか(とまで書いたかなあ)などということを書いてしまいましたが。
今日の安藤、福原は、なかなか頑張ってましたね。
二人に共通するのは(オ・スンファンもそうだけど)コントロールがいいことですね。
逆に、コントロールがままならなくなった時が怖いです(^◎^;)
オ・スンファンも含めて、球の威力で勝負する、というわけにはいかないように見えますね。
ナゴヤドームのスピードガンでもそんなに球速は出てないみたいだったし。
でも振り遅れるバッターは振り遅れるんですね。
そこが野球の面白いところ、微妙なところです。

さて、今日は快勝、というにはちょっと「?」なゲームでした。
6安打で6得点。しかも3回表に集中。
つまりは、山井を攻略出来たから勝った、ということですね。
他の投手は全く打てなかったですね。
後半は防戦一方、という感じでした。
連打で得点を重ねていった3回表の攻撃を見ていると、
「お、ようやく打線が爆発か?!」
と期待させられたのですが。
どうやら一過性のもののようです(^◎^;)

まあ、それも含めてタイガースの野球です。

2015年7月26日日曜日

阪神3-0DeNA(7月26日・甲子園)

メッセンジャーが中4日での登板。
しかし力があるというか、体力があるというか。
7回100球を前に降板しましたが、もう1イニング、ヘタすると完封ができたかもしれませんね。それくらい調子良かった。というか、ベイスターズとの相性もあるでしょうけど。

打線も10安打を放ちましたが、つながりが今ひとつで3得点のみ。
やっぱり「送りバント」が問題なのかなあ。よくわかりませんが。
これがチームの戦い方というなら、仕方ないですが。


あと、福原に代わる、できれば若手の中継ぎ投手、出てきてほしいですね。

2015年7月25日土曜日

阪神2-5DeNA(7月25日・甲子園)

タイガース岩崎、久々の登板でしたが、勝利を飾ることはできませんでしたね。
以前から、「出だしはいいのだが、5回ぐらいから打たれ出したら止まらない」というのが続いていて、今日も同じような展開になってしまいました。

スピードボールはないけれど、独特のピッチングフォームで打者を幻惑するタイプのピッチャーなので、ランナーが出てから、つまりはクイックで投げなアカン時の投球が課題なのでしょうね。
それと、5回ぐらいでつかまってしまうというのは、やはりスタミナの問題もあるのかな。
もっと走りなさい(福本豊)ということでしょうか(^◎^;)。

そんなことで、最初はいい感じでも、いよいよ勝ち投手の権利、というところで崩れてしまうのですね。
そういえば、以前の岩田投手がそんな感じでしたね。
なかなか勝利投手になれない。5回につかまる。
あとアウト1つで。。。というところでね。

本人もでしょうけど、見てる方もジリジリしてしまったもんです。
その岩田投手も、今季は絶好調。下半身もどっしりとしてきました。
つまりは、岩崎もこれから、ということなのでしょう。まだプロ2年目ですし。
3年目、4年目となるにしたがってスタミナもついて、というのを期待しましょう。

あとはリリーフですね。
歳内くん、ホームラン打たれちゃいました(-◎-;)
期待してるねんけどなあ。いつか、先発ローテーションの一角に、と思いっているのですが。
不用意な投球も多いですね。まだまだ勉強ですかね。
でも、ストレートもスプリットも、いい感じです。
彼にかぎらず、若手の中継ぎ投手がもっと出てきてほしいです。
松田、島本、そのほかそのほか。。。
後半戦は、そこが鍵になると思うのですが。

2015年7月24日金曜日

阪神3-0DeNA(7月24日・甲子園)

見応えのあるいい試合でした。
それというのも、勝ったからでしょうけど(^◎^;)
実際、3回表の、ミスからのピンチで失点していたら、
「目も当てられない悲惨な試合」になっていたでしょうし(^◎^;)
しかし、今季のタイガース・藤浪はここからが違うところでした。
いざというときにストレートで勝負できる。
いざというときに力を発揮できる。

実に心強いです。
メンタル面での成長を感じますね。技術的な進歩以上に。

ベイスターズ・井納もいいピッチングをしましたが。
打線の援護がなく、残念だったでしょう。

江越が、一昨日に引き続いて素晴らしい一打。
打率一割台でも、こういう選手は残しておいてもらいたいところですが。
チーム的にはどうでしょう。
こういうバッターが打線に一人でもいると、相手チームは嫌な気分でしょうけどね。

そうそう、忘れそうになったけど、今日も1回裏、先頭バッター鳥谷がヒットで出塁すると、2番上本には迷わず送りバントのサイン。
まあチームの打率などを考えると、当然というような作戦なのでしょうけど。
こういうチームにしてしまったのは、こういう作戦のせい、とも言えるわけで。
これでは1点はとれても、チームに勢いはつきませんね。
でも、これがタイガースのスタイルなのかな。
「守り勝つ野球」
ちょっと違うような気もするんですが。

いつからこうなってしまったのか。


阪神4-2巨人(7月22日・甲子園)

1日遅れの書き込みです。暑くてやりきれません。あ、それから雨ね。昨日も昼間は雨でしたから、「どうせないやろう」と思ってたら、さすが甲子園&阪神園芸さんの力で、そして4万を超えるファンの力で試合は強行されました。

ううむ。
勝ててよかったです(^◎^;)。
初回の新井のタイムリー。6回の江越のホームラン。
初回のタイムリーは、前日のマートンのタイムリーもそうですけど、ジャイアンツの外野手がなぜか前進守備だったんですね。
ちょっと、実はナメられていたのかな(^◎^;)とも思います。
まあ、今季の実績、チームの成績からすると当然かもしれませんが。
ほんのちょっとした違いですね。いつもそうなんですけど。

江越は、昨日はようやくいつものフルスイングになっていました。
打率1割台でも、ビュンビュン振ってくる。そんなバッターはタイガースにはいませんね。
活躍して欲しいんだけど、こういうバッターって、タイガースというチームにはあまり好かれない事が多いので、ちょっと心配です。
以前、王貞治さんがテレビで、これからの野球選手について、
「自分的には、3打席空振り三振しても、4打席目でホームランを打つ、そんな選手が見たいですね」
とおっしゃっていました。
今の日本のプロ野球には望めないのかなあ。
そういう選手が、チームに一人ぐらいいてもいいじゃないか、と思うのですがね。どうでしょう。

2015年7月21日火曜日

阪神2-1巨人(7月21日・甲子園)

いやはや。なんとも。
昨日に引き続き、両チームとも、なかなか決定打の出にくい展開でしたね。
なんとかかんとか、どうにかこうにか、マートンのタイムリーで勝ち逃げた感じです。
あのヒットも、レフトが通常の位置に守っていたら、そんなに守備の悪くない亀井でしたから、アウトになってたでしょうね。
勝負を決めるのは、ほんのちょっとしたことなんですね。
だから野球は面白い。

ジャイアンツ・杉内は、ほぼあの一球だけのミスショットといったところでしょうか。
形としては打ちとった当たりだったのですが、今日の甲子園はいつも以上に浜風が強かった。
ライト方向の飛球はことごとく押し戻される。
逆にレフト方向の打球はぐんぐんと伸びていく。
風も、今日のゲームのポイントでしたな。

派手なところは全くなかった今日の試合でしたが、投手戦と捉えれば、今日のような面白い試合はないわけです。
試合時間もあっという間。
こういうのはいいですね。

それにしても。
8回表、どうして福原じゃなくてメッセンジャー続投だったのでしょうね。
それと、オ・スンファンの調子は、やっぱりちょっと気になります。未だ絶好調とは言えないですね。
まあ来日して2年目で、いろいろ研究もされて、打者の目も慣れてきて、ということはあるんでしょうが。
そこはお互い様。
相手より、一歩でも二歩でも先に進めるかどうかが勝負の分かれ目。
その意味では、相手打者のことももっともっと研究して、更に磨きのかかったストレートを見たいものです。

2015年7月20日月曜日

阪神0-2巨人(7月21日・甲子園)

いよいよ後半戦の始まり。梅雨も開けたようですし、ぱあーっと気持ちよく勝ってほしいところでしたが。
ジャイアンツ・マイコラスに要所を締められてしまいました。とほほ。

岩田も好投しましたがねえ。
リリーフした高宮も、ホームランを打たれはしましたが。
2失点では、投手陣を責められませんね。
やはり、打つ方でしょう。
そらまあ、ゴメスのフライ・ぽろりはありましたけど(^◎^;)
そんなことはささいなことで。

それにしても。
このスコアはどうです。
両チームの今季の調子をそのまま表しているじゃあありませんか。
どちらも点が取れない。
ジャイアンツも、初回に無死1塁で送りバントという、ちょっと消極的ともいえる作戦。
こういう作戦をとらな、点が取れないのでしょう。
それはタイガースも同じ。

今日は両チームともミスは少なかったけれど(フォアボールも少なかった。試合時間も少なかった)、ここぞの打力が課題なのですね。
明日も同じような試合展開になるのでしょう。
どちらが勝っても負けても、おかしくない状態、ですね。
あとは運、かなあ。。。

【パノララ】柴崎友香(講談社)

雨が降り止んだらこんどは猛烈な日差し。台風一過というけれど、そういう爽やかさより「暑い」「蒸し暑い」というしんどさのほうが先に立ちます。連休でよかった。洗濯にはぴったりやし。休みでないとできない布団干しも、この天気なら短時間でばっちりです。

柴崎友香の長編です。
更新料が払えなくてどうしようかと迷っている主人公真紀子に、イチローから「家に空き部屋があるから貸すよ」ということで転がり込むことに。この木村家、イチローの父・将晴は全裸で洗車しているわ、思いついたら家を改築するわ。姉の文は、一人こもって創作活動。妹の絵波は周りのことにはむとんちゃく。そしてこの3人の母親みすずさんは女優なのだが、3人ともどうやら父親が違うらしい。

改築に改築を重ねた木村家は、本館と別館がどこでどうつながっているのだか。
そのうちイチローの不思議な体験、文さんの「特技」、突如失踪するみすずさんなど、物語はあちらこちらにはじけていきます。
その後、主人公の真紀子のこれまでの生き方も明らかになってきて、この家族との落差と価値観の違いがとても面白いことになってくるのですね。

ただ、いろんなことが起こりすぎて(これだけのキャラの強い登場人物が揃うと、それはそれは大変でしょう。もちろん書ききれないほどの登場人物あり)、ちょっと超常的な部分もあって、一つ一つのエピソード、ひとりひとりの人物像は面白いんだけど、ハチャメチャな後味というふうにもなってしまいました。ちょっと残念。

後半、真紀子は妹・絵波とともに映画作りに関わるわけですが。映画のように「同じシーンを何度も繰り返す」うちに、記憶も曖昧になり、実際に起ったこと、起こってほしかったこと、起こらなかったけれどきっとこうだったはずというものが、記憶として新たに形作られるのかなとも思いました。

そして、そういうことは本当は「問題じゃない」のかもしれません。
作中に何度か出てくるこの言葉は、ちょっと救いになりますね。
型にはまった生き方しか考えようとしない真紀子の両親(その両親の間にも問題あり)と、全く型にはまらない木村家の人びと。
どちらが正しい、ということもないのでしょう。そんなことは問題じゃないのでしょうね。

2015年7月19日日曜日

【桐畑家の縁談】中島京子(集英社文庫)

昨日の夜は珍しく、一晩中雨が降り続けました。それも大量に。お陰で滅多に止まらないJR環状線が半日以上も運休するという事態にまでなりました。

東大阪市にも避難準備情報が出たりしていたので、台風が通りすぎたあとも、長い時間緊迫した状態だったわけですね。
今日の夕方になって、ようやく交通状態も通常に戻りつつある(やっと)ということらしいです。

最近の気象状況というか、地震や火山の噴火も含めて、なんだか地球というものが今までと違う動き方というか、人類にあまり知られていないような動きをしているのではないかと、ちょっと超常的に考えてしまいますね。もちろん、地球温暖化とか、そういう科学的な根拠もあるのかもしれませんが。

そういう状況と、全く違う話です(^◎^;)

中島京子の魅力は、「常識とはちょっと離れているけれど、結構いそうな人」の「ちょっと嫌なところ」と「ちょっといいところ」を、常識にとらわれない視線で描くところかもしれません。
ちょっとかっこよく書こうとしすぎましたね(^◎^;)

つまりは、読んでいて「そうくるかぁ!」という話の展開と、「おる、おる、こういう嫌なやつ」というキャラクター。リアリズムと「非常識」の間の面白さ、でしょうか。

「桐畑家の縁談」では、保守的・旧日本的な父・母と、とてもおとなしくて人と接するのも苦手そうな妹・佳子を、姉・露子の視点で描くというもの。
露子は妹の家に居候しているが、その妹・佳子が突然「結婚する」と言ってきた。相手は台湾から来た青年。勤めている日本語学校で知り合った(らしい)。
オクテと思われていた妹の突然の結婚に翻弄される露子と両親。という物語。

周囲を慮って生きてきて、妹を心配しながらも、実は自分のことが一番心配、らしいのですね、この主人公。自分はなかなか結婚に踏み切れない。いや「踏み切らない」とも思っているのですが、妹の結婚宣言に戸惑ってもいるのですね。この心情の面白さ。

ちょっと典型的な(旧と新の)対立構造というか、対照の面白さに走ったところはあるでしょうが、いろいろ納得させられたり、考えさせられたりしました。それに何より、読んでて面白い。これが一番大事なところですね。

2015年7月17日金曜日

【火花】又吉直樹(文學界2015年2月号)

ついに芥川賞をとっちゃいましたね。
実は昨日、ようやく読み終わったところでした。
正直、取れるかどうか微妙かな、と思っていました。

文章能力は高いし、ユーモアのセンスも秀逸(シュールとも言えるか)。
ただし、「常識はずれの先輩を語るわたし」という設定は、ややありきたり。
そこら辺が、どう評価されるのかなと思いました。

いや、わたくしの読みが甘かったというか、浅かったというか。
ありきたりな題材で、思いもよらない物語を作った力量が評価されたようですね。

最初の数行は、ちょっと小説オタク的な始まり方です。
ここでくじける人がいるかもしれませんが、読み進めていくうちに又吉ワールド全開となっていきます。

ただし。お笑いだからといっておちゃらけたところは微塵もありません。
実の真面目に、誠実に、文章を綴っています。
そのアンバランスさが、とてもいい小説です。
ぜひとも、皆さん読んでください。

さて、今日の受賞会見をYouTubeで見ました。
前回の芥川賞・直木賞(西加奈子)の会見と、ずいぶん様子が違っていました。
多分、こういう「文学」とはおよそ関係のなさそうな、ワイドショーのレポーターらしき人たちが、だらだらとした質問を続けていて、作品に込められた思いや創作の裏側といった、文学オタク的な聞き方はあまりされなかったのが残念です。そういうレポーターは、又吉氏を「芸人」としてしか見ていないのだな、と思いました。

会見の中で最も印象的だったのは、「作品を書いたきっかけは?」という質問に、
「西加奈子さんの「サラバ!」を読んで、勇気をもらいました」
と言った場面。
そうです。素晴らしい作品はそれに続く作家を育て、勇気づけ、新しい作品を生み出す力を与え、そうやってさらに新しい作品が生まれでていくのですね。
これからも又吉氏に続く作家が生まれて、新しい作品が生まれていくのでしょう。

2015年7月15日水曜日

阪神0-3広島(7月15日・甲子園)

台風接近の影響で強風が吹く甲子園。しかも普段とは逆のレフトからライトへの「逆浜風」(造語です)ですから、ライト方向への長打がでやすいのでは。
おおっ、好調の福留には絶好の風ではないかっ!

という淡い期待は打ち砕かれてしまいました。
今日はホームランも出ない展開。

メッセンジャーは好投していましたよ。中4日のハードスケジュールにもかかわらずね。
失点は仕方ないですね。

それよりも打つ方です。
初回、俊介のバント失敗は痛かったですね。
あれが決まっていれば、つづく福留の一打がタイムリー、先制点となったところでしたから。
とはいえ。
いつものことながら、初回フォアボールで出たランナーを送りバントで2塁に送る作戦。
コントロールに苦しんでいるカープ薮田を助ける作戦だったような気がしてなりません。
その後もフォアボール、デッドボールの連続でしたからね。
くれたチャンスが何回もあったのに、ひとつもものにできませんでした。
残念。

さらに前半最後の試合ということもあって、リードされた状態でもつぎ込んだ勝ちパターンのリリーフ陣、安藤、オ・スンファンが相次いで失点してしまって、思惑が外れまくった感じでした。

負け越した状態で前半終了。とはいえ、相変わらずダンゴ状態のセ・リーグ。
ペナントレース終盤まで、こういう状態なんでしょうかねえ。ふぅ。

阪神5-2広島(7月14日・甲子園)

能見は本当のところはどうなんだろうなあと思っていました。
「どうなんだろう」というのは、「もう力が出ないのかな」というのと「体力が続かなくなっているのかな」つまりは「年齢的な限界か」ということなんですけど。

いつも5回あたりでつかまってしまうのですね。
そこからは連打、フォアボール、なんかで崩れてしまう、というのが今季の負けパターン。
最初はいいねんけど、というのが続いていました。

しかし今日は、頑張りましたね。7回まで。
さすがに100球を超えるとしんどいのかな、という気もしましたが。
それと、ちょっと自分のイメージとは投球パターンが違っているのかな、という気もしましたが。
直球で追い込んで、変化球でアウトを取る、というのがイメージなのかなと思いますけど。
なかなか「直球で追い込む」ということができない。

まあベテランですから、これからしんどい時期になるけれど(暑いしね)、なんとか踏ん張ってくれるというか、立ち直ってくれるのではないかな、とも思います。
夏場にしんどいのは、バッターも同じですからね。

さて、今日のゲーム。
能見の踏ん張りもありましたけれど、カープの打線がちょっと勢いがないかな、と感じました。
ランナーが出ても、かつてのような「いやらしさ」をあまり感じないですね。
足でかき回す、ということができていないような。
機動力が売りのチームやったのになあ。
全般に、攻撃が淡白に見えてしまいました。

あ、でも数試合前のタイガースが、ちょうどこんな感じでしたね。(^◎^;)
ランナーが出たらバント。でも失敗する(^◎^;)。
次のバッターは強行。でもランナーは1塁分しか進めない。
とかね(^◎^;)

どんなチームでも、そういう「落ち込むとき」というのがあるのですね。
それをどう乗り切るのか、がベンチの采配であったり、コーチの指示であったりするのでしょう。
カープもこれからどうなっていくのか。楽しみでもあり恐くもあります。
でないと、ペナントレースが盛り上がりませんからね。

2015年7月13日月曜日

巨人11-2阪神(7月11日・東京ドーム) 巨人2-4阪神(7月12日・東京ドーム)

昨日一昨日と、合唱団の練習があって、観戦できませんでした。
11日は、まあ終盤まで見るまでもなく、という展開でした。
藤浪くんの調子が良くなかったみたいですね。
そして、課題の中継ぎ投手。勝ちパターンで出てくる投手もそろそろ疲れ気味なのですが、リードされた状態で出てくる投手はさらに輪をかけてよろしくありません。
ツーアウトをとったあとでも失点するパターンが続いていますね。
気を抜いているわけではないでしょうけれど。
メンタル面の弱さが出てるのかなあという気がします。
それ、ちょっとベンチにも感じるんですけどね。
頑張れ、平田ヘッド! と叫びたい気持ちです。

さて、昨日はなんとか3連敗を逃れた形ですね。
終盤の代打攻勢が功を奏しました。
菅野を降板させたのが、ジャイアンツ側としては誤算だったようですね。
どのチームも2番手、3番手の投手が(勝ち試合でも負け試合でも)鍵になっているようです。

やはり投手力。
打つ方がどれほどよくても、やはり最後は投手力、なんでしょうね。
シーズン後半は、さてどうなることやら。

2015年7月11日土曜日

巨人4-2阪神(7月10日・東京ドーム)

伝統の一戦。首位決戦。
というにはあまりにも両チームの成績が芳しくありませんが(^◎^;)
ともかくも、1位と2位のチームであることは間違いありません。

にしては。
ちょっとチーム力に差があるような。
ジャイアンツは「そつなく点を取る」「きっちり守る」ということがちゃんと出来ているチーム。
タイガースは「肝心なところで詰めが甘い」チーム、と言わざるを得ません。
ま、今日の試合を見て、ということですけどね。

一死三塁で、内野ゴロでなぜゴメスは本塁をつかなかったのか。
なぜ「6番・阿部」を必要以上に警戒したのか。
なぜ3点差で筒井、歳内だったのか(結果的に無失点で切り抜けられたけど)
そしてキャッチャー小宮山というのは、何を意図して?

まあ、いろんなことがありますわな。
あと一歩、というところまでは来てたのですがね。
得点が犠牲フライと内野ゴロによるものだけ、というのはなんとも情けない。
ジャイアンツにすれば「この1点は仕方ない。でも1点でしのぎたい」という思惑の中での失点ですからね。痛くも痒くも(痒いくらいはあったかもしれないけれど)なかったわけです。

そして相変わらずの「右・左」にこだわった打順。森越って、打てるのかいな。

それぞれ「形」にこだわるチームだと思うのです。というか、監督だと。
その形にはまるのがジャイアンツ、形にはまりきらずにうろちょろしてしまうのがタイガース。
そんなふうに見えました。
ま、今日に限ったこと、というふうに見ておきましょう。

2015年7月9日木曜日

阪神3-2中日(7月9日・甲子園)

延長11回の裏。ドラゴンズのクローザー福谷はストライクが全く入らず。
3つのフォアボール。あげくにワイルドピッチでサヨナラ(^◎^;)

こんなことが起こるのですな。
拾ったような試合でしたね。

今季初登板の秋山くんは、途中まではヨカッタですが。
6回のピンチは、やっぱりなあという気がしました。
それまでに打撃陣が点をとらないとね。

今日もバントの失敗とか。いろいろありました。
いい守備もあったけどね。特に大和はさすがですね。

選手起用では、いろいろ「?」もありました。
ゲーム終盤で、鶴岡がランナーに出ても代走なし。
まあ後のことを考えて、ということだったんでしょうけど。
日によって勝負の賭けどころがちがうのが、ちょっと気になります。
なんというか、ドシッと構えていないような印象を受けるんですよね。
その場その場の雰囲気で采配しているのかな、とかね。

まあファンはなんの責任もなく、勝手なことをいうわけですが(^◎^;)
しかも終わってからね。結果が出てしまえば、誰でも何とでも言えるわけでね(^◎^;)

ちょっと心配なのはオ・スンファン。
昨日もそうだったけど、ちょっと投球が上ずり気味。いわゆる「押さえが効かない」状態に見えました。
まあ疲れもあるんでしょうね。日本のこの季節は体調維持が難しいし。
今日もどの選手も汗だくで、アップになると誰も彼もがにがーい表情。蒸しっとしてましたからね。
こんな中で毎日プレーする選手たちは大変です。
あ、明日からは東京ドームですよ。
すっきりとした気分で試合してください。いちおう、首位決戦ということで(^◎^;)。

2015年7月8日水曜日

阪神1-5中日(7月8日・甲子園)

打てませんね。点が取れませんね。
1番上本、2番大和。ともに打率2割台。大和に至っては、今日ようやく2割をキープ。
これではあまり点が入るような気になりませんね。
まあ上本が調子が良くなってきて、塁に出るということになれば変わってくるのでしょうが。

頼みの綱はクリンナップ。しかしそこで得点できなければ、あとはずるずる。
今日も何回あったかなあ。ダブルプレー。
運もなかったけどね。
いい当たりがライナーになったり、相手チームの攻守に阻まれたり。

でも、こういう試合運びを、実はタイガースがやりたいんですよね。きっと。
だから打つ方ではあまり期待できないけれど、大和をスタメンに入れているわけだし。
守り勝つ、という形にしたいのかな。
その割には、昨日などは点を取りにいく仕掛けがとても早かったし。

そういうことを考えているうちに、そういえば今年のスタメン捕手は梅野やったなあ、などということを思い出しました。
つまり、今年のはじめは「若手を育てるんや」と思ったわけです。
ところが負けが続くとあっさりとベテランキャッチャーにチェンジ。
なんだか今年は、一環したものが見当たりません。
だからなんだか煮え切らない思いが残るのでしょうね。
強くても弱くてもいいから、今年のチームカラーというものが見てみたいです。
チームカラー、今はぼやけてます。

阪神0-3中日(7月7日・倉敷マスカットスタジアム)

岩田はそんなに悪くはなかったですね。
それより攻めの甘さが出たというか、攻めきれなかったですね。
バント失敗とか。
マートンのサードタッチアウトとか。
あれ、何だったんでしょう。
ノーアウトで三塁、となれば「ゴロ・ゴー」とか「あたり・ゴー」とか、あるいは「待機」とかじゃないかと思うんですけど。
そのあたり、どれくらい徹底できていたのかな、というのを思いますね。
それは、選手の責任じゃなくて、ベンチの責任なのでは、という気がしますが。どうなんでしょう。

それから、8回表に救援したのが歳内というのも、どうだったのか。
確かに1点負けてたわけですけど、たった1点だから、考えようによっては勝ちパターンの投手リレーもありえたわけですよね。
というか、1点差で終盤なら、勝負に出ても、と思うのですが。
歳内がどうとかいうわけではなく、安藤とか福原という選択肢はなかったのか、ということですね。
特に9回になって高宮を登板させるのなら、というのもあります。

勝ちにいきたいんだか何なんだか。
そんな気分にさせた試合でした。

まあね、マートンの走塁にしても歳内の投球にしても、その他の采配にしても、いつもいつも完璧という訳にはいかないということはわかってますから。
これからこれから、ということでしょう。
でもファンは、いつもいつも面白い試合を、と思うのです。
その点では、ドラゴンズのプレーですけど、鳥谷のライトへの当たりを好捕した平田のプレーは、拍手を送りたくなるものでした。
こういうプレーが、見たいのですよね。

2015年7月6日月曜日

DeNA6-7阪神(7月4日・横浜スタジアム) DeNA1-8阪神(7月5日・横浜スタジアム)

週末2日間、家を離れていてすっかり野球と離れた生活でした。
野球と離れた、といっても試合を見なかった、というだけですけどね。
大げさじゃないね。

で、その間、混戦というかごちゃまぜというかConfusionとなったセ・リーグがどうなったのかも知らずにいました。

どうせ5位(-◎-;)、とか思っていましたが。
失礼しましたm(__)m

なかなか頑張ってましたね。
山本くんって、誰(^◎^;)。失礼しました。

今週末は失礼ばっかりですね。

ゴメスも上本も福留も好調をキープ。
なんとかいい状態でいるらしい。

次の試合が楽しみになってきました。いや、ほんとに。
まだまだ混セが続くでしょうし。

2015年7月3日金曜日

DeNA4-3阪神(7月3日・横浜スタジアム)

まさかまさかの4連敗。
首位復帰も、貯金も、メッセンジャーの勝利もいっぺんに消えてしまいました。

こういうことがあるんですね。
今日のオ・スンファンは、制球がよくなかったですね。
ボールが全部高かった。
今まででも、あんまり見たことなかったなあ。
梅雨で体調が悪いのかなあ。
雨で調子が出なかったとか。
雨が嫌いなのか。

ともかくも。
オ・スンファンはクローザーなのですから、それで負けたらしかたないですね。
誰も責められませんね。

まあ、年中調子がいいわけではないのですし。

それにしても、勝てなかったのは痛いですけど。
大和のタイムリーなんて滅多にないし(^◎^;)
打つ方はちょっと上向き加減やん、と思ってたしね。
メッセンジャーは、最後は失点したけど、大崩れはせえへんし。
何もかもうまくいく、と思ってただけにね。

ほんま、こういうことがあるから野球は面白いのです。
連敗したけど、明日はまた違う日になるよ。

山本、ですか。

2015年7月2日木曜日

山崎ナオコーラ

野球情報にかまけていて、読書ノートをすっかりサボっていました。
本、読んでます。
暇さえあれば読んでます。

5月は「山崎ナオコーラ月間」でした。
まとめてたくさん読みました。

人と人が引き合うのは、どういう作用なのだろう。
男と女とは、何が違うのだろう。
ということを、あれこれあれこれ深く深く考え続けている人ですね。

ジェンダーの問題を、ある軽さを持って(軽々しくということではない)書くことのできる人です。
男らしく、女らしくということのバカバカしさを訴えつつ、それに依存してしまう本性のようなものにも真摯に対峙している姿勢に、頭が下がります。でも楽しい。
心と心が惹き合うことは、男と女という関係だけでなく、同姓でもあり、さらにはビー玉(^◎^;)にまで及ぶのですね。この垣根のなさが、この作家の魅力だと思います。

そして最近は、どうやら「文字文化」というものに、平たく言えば出版ということに、応援する姿勢が強くなっているような気がします。まあこれは山崎氏に限ったことではなく、最近の作家には多くある傾向なのですが。そしてそれは、読者としてはとても心強いものです。

以下、読んだもの。
どれも面白かったです。
中で1冊、となれば「ニキの屈辱」かなあ。
性差を越えようとして、でも「女」であることを望んでもいる、という主人公の姿が、とても切ないです。

【この世は二人組ではできあがらない】山崎ナオコーラ(新潮文庫)
【長い終わりが始まる】山崎ナオコーラ(講談社)
【ここに消えない会話がある】山崎ナオコーラ(集英社)
【カツラ美容室別室】山崎ナオコーラ(河出書房新社)
【手】山崎ナオコーラ(文藝春秋)
【ニキの屈辱】山崎ナオコーラ(河出書房新社)
【指先からソーダ】山崎ナオコーラ(朝日新聞社)
【男友だちを作ろう】山崎ナオコーラ(筑摩書房)
【昼田とハッコウ】山崎ナオコーラ(講談社)
【私の中の男の子】山崎ナオコーラ(講談社)
【論理と感性は相反しない】山崎ナオコーラ(講談社)
【モサ】山崎ナオコーラ&荒井良二(メディア・ファクトリー)

ヤクルト10-1阪神(7月2日・神宮球場)

久しぶりの3連敗。とほほのほ。
能見にしても連敗を止めることはできませんでしたね。
デニング、中村、そしてピッチャーにタイムリーを浴びるとは。
気を抜いたわけではないでしょうが。
悔やまれる投球でした。

まあたまにはこんなこともありますわな。
8回裏には島本が火だるま。

まあ、こんなこともありますわな。

首位陥落。とはいえヤクルトとは同率。それも5割。

。。。。。。
買っても負けても、なんとも意気があがりませんね。
今年のペナントレースは。
というか、今年のセ・リーグは。

それにしても。
打順の入れ替えとか、いろいろやってるけど。
なんとも場当たり的に見えて仕方がありません。
とにかく勝ちたい。
目先の1勝を、ということですか。
気持ちは分からなくはないですが。

なんとなく、こんなチームカラーやったかなあ。。。。と思わなくもないです。
あ、どんなチームカラーだったか、は、思い出せない。。うむむ。

2015年7月1日水曜日

ヤクルト6-4阪神(7月1日・神宮球場)

久しぶりの連敗でした。
昨日、今日と、1番2番が全く機能しないのが痛いですね。
今日に至っては、得点はすべてホームランによるもの。
まるで別のチームを見ているよう。

いわゆるローテーションの谷間というやつで、主力でない(失礼!)投手が投げることになるんですね。
で、今日は岩貞。
初めのうちは何とかなってたけどなあ。
フォアボールがいけませんでしたね。本人は変化球を投げすぎてストレートがシュート回転した、なんて言っているようですが。

言い訳ですね。

そんなことを言っているようでは、まだまだですね。
ベンチの信頼、ファンの信頼もまだまだかなあ。

で、今日は好調福留がベンチスタートだったんですね。
ちょっとした休養、ということもあったのかなあ。
サードは新井良太やったし。今成は?

ううむ。

ここらへんに「ローテーションの谷間」という感じが強く出てたような気がします。
岩貞を3回で諦めるという、早めの継投も含めて。

もちろん、今日は負け試合と、はじめから思うわけもないでしょうが。
ちょっと今日は、始まる前からおかしな感じがしました。

まあ相手投手が左の成瀬だったということも、もちろんあるんでしょうけど。
だったら6回の代打は柴田じゃなくて俊介でしょう、と思うのだけれど。

どうもねえ。
選り好み、というほどひどくはないけれど、選手の好みが色いろあるみたいに見えて。
いや、もちろん投手との相性とか、そういうことで起用しているんでしょうけど。
なんとなくね。釈然としないものは感じます。

で、やっぱりほしいのはタイムリー。打線のつながり、ですね。
一人二人が打つだけではなんともならないのであって。
見てる方も、ホームランは楽しいけれど、やっぱり応援しがいがあるのは選手が塁を埋めることですよ。そこで一打!

そういう試合を期待しています。

2015年6月30日火曜日

ヤクルト4-3阪神(6月30日・神宮球場)

岩田はいつもどおりですね。
残念だったのはデッドボール。あれが試合の分かれ目でしたね。
そして福原。ちょっと疲れ気味かな。まあ梅雨ですしね。

7番に打順を下げた鳥谷が調子を戻しつつあるようなのが明るい材料。
マートンもちょっと機嫌がいいみたいやし。
福留もゴメスもまあまあ。

ただ今日は、1番上本2番大和が機能しませんでしたね。
だから3番福留にチャンスが巡ってこない。
こうなると相手チームは楽だったでしょうね。
この打順はどうだったのか。
1番バッターが出塁して、2番バッターが送りバント、という考えでしょうね。
となると、1番バッターを抑えれば、それで即2アウトは確実、ということですからね。
相手チームの考えかたも、ほぼ決まりでしょう。

ううむ。
どうもまだ、形にこだわりすぎているような。
まあ、それが和田野球のスタイルといえば、そうなんでしょうけど。
まあ、それで今首位にいるわけですから、文句は言うな、というところでしょうか。
そうは言わないので(ファンが言わせない?)、これだけ好きなことを書けるわけですけどね。

2015年6月29日月曜日

阪神6-2DeNA(6月28日・甲子園)

2日連続で2者連続ホームランというのは珍しい。というか、あまり聞いたことがないなあ。
福留もゴメスも、調子がいいですね。
いつのまにやら首位、というのも、まんざらでもありません(^◎^)

藤浪は好調とは言い難いような気もしました。
デッドボールもあったし。またバルディリスでしたね。よお当たるなあ。よけ方とかがあまりうまくないんでしょうね。でもぶつけるほうが悪いんですけど。

ちょっと気になったのは、6回裏でしたか。
無死1,2塁で今成が送りバント。そして失敗して2塁走者ゴメスが3塁でホースアウト。
まあ藤浪のタイムリーも出て、結果は何とかなったんですけどね。
3回にもあったかなあ。無死1塁で8番バッターの鶴岡が送りバント(結果は失敗)。
よっぽど送りバントが好きなんだなあ。まあ、去年からそうでしたけど。

送りバントって、確かに確実な攻めではあるんですけど、バッターにしてみると、自分よりあとのバッターのほうが信頼されている、というふうに感じるのではないでしょうか。もちろん口に出しては言わないでしょうけど。
しかも先に上げたシーンは、打線は下位に向かっていく場面。まあ6回は代打攻勢という考えがあったでしょうが。
それにしてもねえ。

でもね。
昨日のラジオ解説の元監督安藤統男さんも言っていましたよ。
「そらね、ガンガン打っていくほうが気持ちいいでしょうけど、ノーアウト1塁で送りバントをせずに、ゴロなど打たせてしまってダブルプレーになってごらんなさい。どれだけファンに野次られるか。。」

なるほど。
虎ファンはとにかく「勝たなければ」文句をいうのであります。
采配が消極的であっても、勝てば文句は言わないのです。
そうそう。勝利が大事。勝利が一番。
あまり文句は言わずに応援しましょう。
一分のスキもない采配、なんてものはありえないのですから。

2015年6月27日土曜日

阪神5-3DeNA(6月27日・甲子園)

正直、去年までは福留をどうして1軍に置いておくのか、あるいはいつまで選手登録をしておくのかとさえ思っていました。打率は2割前後、ホームランも、まあ時たま打つぐらい。守備はいいとしても、年令による衰えはある程度はあるだろうし。などなど。マイナス要素はいっぱいありましたからね。

失礼しましたm(__)m
恐れ入りましたm(__)m

2打席連続のホームラン。それも同点打、そして決勝打ですからね。
さらには珍しいライトゴロ(^◎^;)の守備。
スキのない人なんですね、きっと。と、一転して褒めまくるのもわれながらどうかと思いますが。まあこれが虎ファンです。

福留の活躍に加えて、メッセンジャーの好投、守備も色々光って(9回表の大和のスライディングキャッチはお金の取れるプレーでしたな)、いつの間にかの5連勝(^◎^)

さて、試合展開とは関係ないですが。
今日のテレビ中継はMBS。副音声でラジオが聞けて、ゲスト解説がますだおかだの増田英彦さん。本解説者の安藤統男さんとのトークが抜群に面白かったです。
増田「今のタイガースのいいところ、どこですかっ?」
安藤「・・・・・ないねぇ・・・・・」

2015年6月25日木曜日

広島2-7阪神(6月24日・富山アルペンスタジアム)

昨日の雨とは打って変わったいい天気の富山アルペンスタジアム。
初回からタイムリーが出て、今日のタイガースは快勝でした。
といっても、終わってみれば、てことですけどね。

能見が8回途中降板した時は、あれれれれれのひやややややややでした。
なんのこっちゃ。
6点差やけど、何となく嫌~なムードが漂いましたね。
今日の球場はブルペンが球場内にあるので、次のピッチャーがどんな準備をしているのかがよく分かる。
で、7回まではリリーフ陣はのんびりムードでしたから。
いきなりの登板で、まあちょっとは準備をしていたでしょうが、高宮はちょっと・・・でしたね。福原も、まづいっ、と思いましたが、カープの打者がちょっと気負いすぎたみたいで助かりました。

最後のオ・スンファンは、多分予定にはなかなったと思いますが、今日のようなシチュエーションは、昨日の同点劇もあったから、立ち直るにはいい機会だったと思いますね。
いつもは投げないようなゆる~いボールも投げてましたし(^◎^;)。

マートンも機嫌よくヒットにホームランで、打線もつながってきました。
まあ初回から柴田にバントをさせるのはどうかと思うのですが(-◎-;)
そのあたりは、変わってないなあという感じ。
ちょっと面白みがありませんね。せっかく調子を上げているのにね、柴田。

まあともかくも、首位です(^◎^;)
そして明日はお休み。
今年のタイガースは、誰が日程を組んだのか知らないけれど、とてもとても余裕のある試合日程ですね。最長で6連戦。2連戦もちらほら。ことに交流戦明けで2連戦が続いたのはラッキー。何かの力(裏で)働いている? いや、そんな詮索はやめにしましょう。

ともかく首位です(^◎^;)

2015年6月24日水曜日

広島6-6阪神(6月23日・長野オリンピックスタジアム)

雨ニモマケズ、試合を続けた両チームの選手の健闘むなしく、延長12回ドロー。
雷に大雨。大変でしたなあ。
そして日付が変わろうかという時間までの延長戦とは。
選手の皆さん、スタジアムで応援していた両チームのファンの皆さん。
本当にお疲れ様でした。
その熱気に頭が下がりますm(__)m

8回表にゴメスの逆転3ランが飛び出した時には、やった、これで勝った! と思いましたわな。
もちろん全国のタイガースファンがそう思ったでしょうに。
しかししかし。まさかまさかの福原、オ・スンファンの同点劇。
(ま、安藤が失点というのは想定内)

さて、今日の試合。リードを守れたなかったタイガースががっくりきたのか、追いついたけど追い越せなかったカープががっくりきたのか。
どっちの「がっくり」が大きかったのでしょうね。
ちょっと、どっちもどっちという感じもしますね。
試合の流れ的にはカープが持っていた(ずっと)と思うけれど。
リードしていたのはタイガースやったし。
残塁の新記録ですか、カープ。それはいただけませんね。
ちょっと、その点では優劣つけ難いといった感じです。
ま、勝ってほしかったですけど。
オ・スンファンまで出したんだし。
その後の、歳内、島本が3イニングを抑えれるとは思わなかったから(ごめん)これは喜ぶべきところなのだろうか。
ううむ。複雑です。
というのがぐるぐるぐるぐると回る、今日の試合でした。
おつかれさま!

2015年6月23日火曜日

阪神4-1ヤクルト(6月20日・甲子園) 阪神4-2ヤクルト(6月21日・甲子園)

しばらく、関東方面に旅行に行っていました。ついでに横浜スタジアムでベイスターズの応援をしようかなと思ったのですが(そしてチケットも買っていたのですが)、まさかの試合前(3時間前)試合中止。しくしく。レディースデーで、ユニフォームが無料配布(女子のみ)だったのに、とぶたこも悔しがっておりました。

さてさて、わたしらが東方でのほほんとしている間に、どうやら連勝したらしいですな。マートンにも待望の第一号。ま、まぐれでないことを祈りますが。
いつのまにやら借金ゼロで、単独2位。
しかし、勝率5割で単独2位というのも、ちょっと寂しい気がしますね。

とはいえ、2位は2位です(キッパリ)。
各選手が実力を発揮すれば、この程度はできる、ということではないでしょうか。
(よく見ていないのに無責任に断定するヤツ)

チーム状態はそんなによくなさそうに見えるのですが、それでも勝てる時は勝てるのが野球というスポーツ。運も味方につけて、これからも頑張ってもらいましょう。

2015年6月17日水曜日

阪神11-4日本ハム(6月16日・甲子園)

雨模様の甲子園。
オリックス戦の鬱憤を吹き飛ばすかのような11得点(^◎^)。

この試合で勝てば、交流戦勝率1位となるはずだったファイターズに、今日は硬さが目立ちましたね。
信じられんようなエラーも頻発しましたし。
それが、結果的に大量得点につながったわけですが、それ以上に今日はバッティングに勢いがありました。
どのバッターもファーストストライクを積極的に打ちにいっていましたね。
その積極性が、ファイターズの若いバッテリーにプレッシャーを与えたとも言えるんじゃないかなあ。
「じっくり見ていく」というのも大事だけれど、こういう積極性が今のタイガースには必要なんじゃないかと思いますね。

そういう打つ方の積極性が、岩田のピッチングにも影響を与えたんじゃないかなあ。
4回表、無死1,3塁の場面。バッター中田。
今までの岩田なら、1点も許さんという気迫が空回りして、フォアボールなりワイルドピッチなりが出てしまう場面(失礼ながら)。
でも今日は、ともかくもホームランだけはという、楽な気分で投げたのではないかなあ。
結果はショートゴロ、ダブルプレー。その間に3塁ランナーが生還して1点は取られたけれど、1点で抑えたところがその後に活きましたね。

さて、これで交流戦も終了。
毎度のことながら、パ・リーグの勢いを感じてしまいますね。
打つ方も投げる方も、勢いがありますな。
1カード3試合ずつで終わってしまうのがもったいないような。
でも、選手の本望はペナントレースですからね。
気分を変えて、後半戦、いきましょう。

2015年6月15日月曜日

オリックス10-1阪神(6月14日・京セラドーム大阪)

今日は父の法事があったので、試合は見ていなかったのですね。
見なくてよかったような試合だったようですね(-◎-;)
テレビのテロップには「超攻撃布陣!」とか書いていたようですが。
全く点が取れなかったようですな。
どこが攻撃的なのやら。

能見が6失点。松田、島本も打たれて、為す術なし。
打つ方もゴメスの一発のみ。
とほほ。

交流戦も、タイガースは雨天順延となった1試合を残すのみ。他チームはほぼ終了。
セ・リーグのチームはこの交流戦のおかげで軒並み借金生活。
とほほ。

さて。
今後、タイガースはどうするんでしょうね。
ここまで、今季の試合を見てきて感じることは、和田監督はどんなチーム作りを目指しているのか分からんなあ、ということです。
攻撃としては、1番が出塁し、2番が送り(バント)、クリンナップで還す、という、まことに地味なことを(基本的なこと?)をやろうとしているように思いますね。
ということは、6番からあとのバッターはどうなるの?
そこは勝手に打ってくれたら。
みたいな。

なんとなく、タイガースとしてのチームカラーが、あまり浮かんできませんね。
DeNAとか、ヤクルトとか、中日とかは、成績の良し悪しにかかわらず「こんなチーム」というのが浮かんでくるんですが。今のタイガースにはそういうものがありませんね。
地味。
なんとなく意気が揚がりません。
なんとかならんかなあ。
そう、勝ち負けに関係なくね。

2015年6月13日土曜日

オリックス15-1阪神(6月13日・京セラドーム大阪)

どうしようもない試合でした。
久しぶりに投手陣「崩壊」でした。
先発横山は、球は悪くないのに、ツメが甘い。あ、いつかも同じようなことを書いたような気が。。。。。
福留の先制ホームランで勢いづくかと思いましたが。
それが逆にプレッシャーになったみたいですね。
そんなことでは、今後の試合は任せられませんなあ。
どう考えても、メンタル面で問題あり。
最後はストライクがひとつも投げられなかったですからね。
鶴岡も、ワンバウンドのボールは取らないといけませんなあ。
なんか、バッテリー二人して、試合をあらぬ方向に持って行ってしまった感がありますな。
その後の投手もね。鶴、小嶋。相変わらず、かなあ。。。いつになったら。。。。

まあここまで打ち込まれると、逆にスッキリしますね。
打線は相変わらず。「マートンを外しても」などと言われてますが、まだまだここからですね。あまり焦らずに。

ひとつ気になるのは、鳥谷ですね。昨日も今日も、見逃し三振というがね。ちょっとストライクゾーンの見損ないというのがあるのかな。選球眼がいいからこその見逃しなのかもしれませんが。ちょっと気になります。強気で、打っていってほしいなあ。
まあ、3番の打順になってまだ2試合ですから。これからこの打順に慣れていくでしょう。焦らずに。

2015年6月12日金曜日

オリックス1-0阪神(6月12日・京セラドーム大阪)

2日連続のサヨナラ負け。とほほ。
メッセンジャーはよかったですね。時々ピンチはあったけど、ここぞという時には勇気のある変化球。藤井のリードも冴えていたのでしょう。
しかし、打線が全くふるいませんでした。いつになったら爆発してくれるのやら。

ついにというか、やっとというか(-◎-;)、マートンがスタメンから外れました。
正直、「遅きに失した」感が否めません。
また、昨日一昨日と活躍した柴田や狩野がスタメンにいないのも、何の考えがあるんだかなあと思いますね。
よっぽど新井良太が好きなのか。
でもヒットを打ったのは俊介だったりするし。
どうも使いどころが違うような気がしますね。
ま、どちらにしても、打ってもらわなければ困るわけですが。

最後は、柴田のエラーでした。まあ、試合内容からいっても、両チームともゼロ行進でしたが、どちらかというとバファローズに(ホームゲームということもあって)分があったかなという気はします。

今日のテレビ中継(地上波)では、副音声のゲストがますだおかだの二人でした。並みの解説を聞いているより面白かったですね。さすが。試合終了まで聞きたかったなあ。

2015年6月11日木曜日

ソフトバンク5-3阪神(6月11日・ヤフオクドーム)

あんまり好きな言葉じゃないんだけど、「お祭り男」とか「持ってる男」とか、本当にそういうものはあるのかもしれませんね。

ホークス松田は、今日は4三振に併殺打。いいところがひとつもなかったのに、最後の最後でサヨナラホームラン!
敵ながらあっぱれです。

タイガース先発岩貞も、よく頑張りましたがね。ツーストライクからヒットヒットというパターンが多すぎました。ツメの甘さが出てしまいましたかね。これからの課題かな。

リリーフの松田も福原もオ・スンファンも、サヨナラホームランを打たれたけど、安藤も、見応えのあるピッチングを披露してくれて。4時間半もかかったけど、まあ面白い試合でしたわ。

お疲れの出ませんように。明日も試合がありますからね。
あ、大阪に帰ってくるのだったか。

ソフトバンク4-5阪神(6月10日・ヤフオクドーム)

藤浪は絶好調というわけではなかったですね。あれ、前にも同じようなことを書いたっけ?
味方が点をとったら、点を取られる、というのが何度かありました。
それでもソフトバンク打線を相手に4失点は、まずまずといったところ、なんでしょうね。
怖いバッターが目白押しでしたからね。ほんまにすごいチーム。
そして、リリーフで投げた森。なんか、全然打てそうな感じがありませんでした。
リードされている試合でもこんなピッチャーが出せる。
選手層の厚さを見せつけられる思いでした。

今年からちょっと狭くなったヤフオクドーム。
でも狭くなったのは、敵・味方、どちらにとっても同じ条件ですから。
ホークス・イ・デホの当たりがホームランになったのも、タイガース・ゴメスの当たりがフェンス直撃のタイムリーになったのも、どちらも同じ条件、ということですね。

まあ、勝ったとはいえ、課題もいろいろありましたね。
藤浪は、球数から言えばもう1イニング、あるいは完投もできたはずなのに、神経がもたなかったのかな。
ベースカバーがうまくいかなかった、なんていう場面もありましたし。
攻撃面では、9回表の送りバント失敗なんか。防げるミス、ですよね。

そういう細かいところを直していけば(直せると思うし)、もっともっと上位を狙っていけますね。きっと。

2015年6月9日火曜日

ソフトバンク5-0阪神(6月9日・ヤフオクドーム)

昨日の試合が雨で中止となって、試合間隔としてはとても余裕の出てきたタイガース。
昨日の代替試合は来週の火曜日らしい。ということは、またまた連戦回避ですね。ツイてるというか。

しかし、そんなツキと試合とは連動しないのでありました。
今日は所用で試合を見れなかったのですが、見なくてよかったような試合だったようですね(-◎-;)。
岩田はびくびく投球で球数を費やした挙句に4失点。
打つ方も、ホークス大隣に4安打。
一昨日までの勢いはどこへやら。

というか、パ・リーグ首位のチームとやったらこんなもの、ということかもしれません。
まだまだ実力が追い付いていないのかも。

とはいえ。
実力にちょっとの差があっても、勝負できるのが野球の面白いところ。
去年いろいろあった(^◎^;)ヤフオクドームでの巻き返しを祈りましょう。

2015年6月8日月曜日

誕生日

56歳になりました。もう、昨日のことですけど。
早いものです。あっという間です。
振り返るのは簡単ですが、思い出せないことも多いので。

10代のころは、自分が何者か分からず、
20代のころは、自分が何になりたいかが分からず、
30代のころは、なりたい自分になれないことに苦しみ、
40代になって、自分は自分でしかないということを知り、
50を超えて、受け入れられるようになりました。

2015年6月7日日曜日

阪神4ー1日本ハム(6月7日・甲子園)

今日は順調な勝利、でしたね。
能見がよく投げてくれました。
もちろん、藤井のリードもよかったし、マートンも。まあ認めたくはないけれど、
タイムリーが2本なら、いい仕事をしたと言ってもいいでしょう。

とはいえ。
どうして昨日活躍した柴田が先発でないのか、とか。
6回裏、能見に代打、は正解だったのか。(結果はよかったけれど)
などという疑問はわきますけれどね。

それでも、ともかく勝ったことはうれしい。
素直に喜んでおきましょう。
ただねえ。
もっと大量点がとれそうな展開ではありましたよね。
打線の繋がりという点では、嬉しさもちゅうくらいといったところでしょうか。
ただ、チームとして勢いに乗っているのは間違いないですね。
この勢いが続くことを祈りましょう。

阪神1-0日本ハム(6月6日・甲子園)

甲子園に大谷翔平見参。しかも去年と違って、投手としてだけでなく、バッターとしても打席にも立つ! まるで高校野球(^◎^;)

さすがに球が速かった。しかしタイガースのバッターもよく食らいついていました。
きっと「大谷対策」をきちっとやってきたのでしょう。
その一番手が、今日1軍登録・即スタメンの柴田。
第1打席でヒットを打てたのが大きかったですね。柴田に打てるんやから、と野手全員が思ったと思うし(^◎^;)。
柴田は守備でも大活躍でしたね。脚が速いというのは大きな武器ですね。守備範囲がとても広くて驚きました。左中間の打球も難なく追いついていましたからね。マートンも安心だったでしょう。

それに対し、ファイターズはメッセンジャー対策というのは徹底していたのかなあ。
あるいは藤井のリードがよかったのか。
ぶんぶん振り回してくれるかと思ったら、甘いストレートを見逃してくれたり。
まあとにかく、助かりました。
メッセンジャーも、微妙なボール判定や自身のエラーにも、かつてのように苛つかず、冷静なピッチングができていましたね。
今まではスライド登板は苦手そうでしたが、今日は気合も入っていましたし、バランスもよかったですね。

さて。あとはマートン。というか、ずっとマートン(-◎-;)
チャンスで打てず、走塁もできず。まあ守りはまあまあというところでしたが(今日のところは)。
もう、チャンスになったら代打を出したいくらいです。
どんな打順も効果が無いなら、ファームで調整しかないでしょうね。
調子が出ない時は二軍で調整。これはどんなバッターでも同じなんじゃないかと思うんですが。

2015年6月5日金曜日

阪神3-0ロッテ(6月4日・甲子園)

連日のとほほな試合展開。そして今日は先発が岩貞。もうもう。今日はもう。スッキリと負けてやろうやないかい、ということかいな。
などと思ってました。すみません。
岩貞、よかったです。そしてマリーンズ先発のプロ初登板という植松も、なかなかだったです。だから思いもよらない投手戦で、見応え充分でした。
昨日の反省もあったのでしょう。誰に? とは言いませんが。。。
今日のタイガースの投手リレーは万全。リリーフ陣は気持ちがこもっていましたね。交代のタイミングもばっちりでした。

そしてそして。一軍復帰即先発出場の江越が先制打。嬉しい展開でした。
二人の若手のお立ち台は、なんか初々しかったですね。

それもこれも、昨日、あの展開で負けなかったことが大きかったかもしれません。そんな風にファンは考えるのですよ。きっと目に見えない流れ、というものがあるのだと。

その流れを、明日も持ち続けてほしいと思うのですね。ちょっと天気が微妙やけど。

おっと、忘れてはいけない。
小山正明さんの始球式(^◎^)
力を入れずとも、ボールは投げれる、ホームにとどくのだ! ということを証明してくれましたね。さすが。

2015年6月4日木曜日

阪神9-8ロッテ(6月3日・甲子園)

なんか、勝ったような変な感じですね。いや、勝ったんですけどね。
序盤はタイガース先発藤浪が、前回登板から続いていい感じ。7回まで2安打無失点と、連続無失点イニングを順調に伸ばしていったし。
打線は久しぶりにつながりが出来て、6回裏までに8得点。
普通はこれ、楽勝ですわな。

ところがねえ。何が起こるかわからないのが野球というスポーツですね。
7回表。ライト伊藤隼太のまずい守備から無死3塁。上本の内野ゴロを弾くエラーで久々の失点となって、ここからおかしくなってしまいましたね。
大量リードが仇になったかな。藤浪のモチベーションが、明らかに下がってしまいました。
そうなると好調マリーンズ打線は逃さず、連打連打で、あれよあれよの4失点。
たまらず投手交代。しかし、勢いで押されたくない(と思って出したと思う)松田が、まさかの同点ホームランを今江に浴びてしまいました。

流れは一気にマリーンズ。しかしなんとか延長10回。鳥谷の犠牲フライでサヨナラ勝ち。その前にヒットでつないだ控え組(こんな言い方は失礼だけど、実際そうなっている)俊介に坂が、いい仕事をしましたね。今日のほんまのヒーローは、これにフォアボールを選んだ代打狩野かもしれません。

さて。今日は打つ方では調子が良かった伊藤隼太。しかし守備では再三のまずいところを見せてしまいましたし、タイムリーを打った(あれは4回だったか)では、2塁を狙ってタッチアウト。そういうまずい走塁もありました。
これだけ打てるようになると、まあ今は勉強、とは言っていられないと思いますね。7回途中でどうやらアクシデントで交代しましたが、守備面で不安があるとなかなかレギュラーは取れないでしょうしね。まあ本人が一番わかっていることだと思いますけど。

序盤が余裕で、調子が良すぎただけに、終わった時はホッとしました。
こういう試合は、追いついた方も追いつかれた方も、勝てばほっとし、負ければガクッとくる試合ですね。それはまさに天国と地獄でしょう。
その意味では、何とかしてでも勝ててよかったです。嬉しさも中途半端感はありますけどね。

あと。サヨナラ犠打のあと、チームの祝福から逃げまわっていた鳥谷が、実に嬉しそうでした。今季はこういう鳥谷の喜怒哀楽がたくさん見られて、見ている方も楽しいです。
こういう雰囲気。何かチームの中で変わってほしいなあ、と思いますね。

2015年6月2日火曜日

阪神3-6ロッテ(6月2日・甲子園)

どよよよよ~ん。
野球は怖いですね。何が起こるか分からない。
9回表。1点リード。ツーアウトランナー無しからの逆転。それも満塁ホームランとは。
まるで漫画のような出来事でした。

今日の岩田は、絶好調というわけではなかったですね。でもよく投げていた。7回で2失点なら上々でしょう。
で、やはり問題は打線でしょうねえ。再三のチャンスであと一打が出ず。
1点ずつの得点では、マリンズに「なんとかなるんちゃうか」と思わせてしまうのもしかたないかも。思ってなかったかもしれないけれど、こうやって終わってしまうと、そう思ってたのかなと思ってしまう。思うばっかり続きますね。

チャンスとなれば2点、3点と一気に入る、というのが理想でしょうね。ヒットはいっぱい出ているのにそうならないもどかしさ。
そのうえ9回、あと一人というところで負けてしまうとは。
とほほのほ。

まあ、こんなこともありますわな。
終わったことは仕方ないから、切り替えて明日明日。

西武9-4阪神(5月31日・西武プリンスドーム)

初回。無死一塁で、いつものごとくの送りバント。
ああ、今日もまた。点数が入らないのだろうなあ。
きっとセオリーどおりの野球をやろうとするのだろうなあ。
などと思ったのです。
そして、そういうタイガースのセオリー野球をあざ笑うかのような、ライオンズ中村の一発。

なんですかねえ。本当に和田監督は(たぶん、監督の性格だと思う)型にはまったことが大好きみたいですねえ。
無死一塁で送りバント。3番、4番バッターがタイムリー、というのが型。
しかし、その「型」が生きるのは、3番ないしは4番バッターが打ってくれるというのが条件ですよね。
今のタイガースの3番、4番は、揃って3割を切る打率。ホームランも少ないし。
なのに「クリーンアップだから」という理由で(きっと)その「型」に固執しているのでしょうねえ。

もう一つ固執しているのが、右・左。右ピッチャーには左バッター、左ピッチャーには右バッター。守る方はその逆で、左バッターには左ピッチャー、右バッターには右ピッチャー。非常に分かりやすいです。
でもねえ。
一概に「右対右ならピッチャー有利」とも言えないみたいですよね。
左打者でも、対左ピッチャーの方が打率がいい、というバッターは意外と多いのですよね。むしろそっちのほうが多いように思いますが、どうなんでしょう。誰か統計みたいなものを作ってくれないかなあ。
一節によると、送りバントでの得点の確率はとても低いらしいですし。

右バッター中村に対し、リリーフは安藤。なんとなく、悪い予感がしていましたが。
予感があたってしまいました。とほほ。

なんとなく、やるせない気分が残りますね。
試合運びが、「型」にはめようはめようとしてそうならないもどかしさ。
交流戦が始まって、その「型」から脱したか、と思ったのですけどねえ。

2015年5月31日日曜日

西武9-2阪神(5月30日・西武プリンスドーム)

まあ、負けるときはこんなもんでしょう。
若手投手たちにはいい勉強になった、と思えばいいですよね。

ライオンズ中村のおかわり弾は、迫力満点というか、やられたというか、
「あらよっと」
という感じで運ばれましたね。2本とも。

ちょっと心配だったのが鳥谷の守備。
特に緩慢でもなかったのに、3回には内野安打にしてしまうし。
そのあとにはエラーもあったし。
地元開催で緊張してたのかな。親戚のおばさんが見に来てたとか(^◎^;)

まあ、そんなことを心配していても始まらないのです。
打線が相変わらず湿りがちやし。
投手も、最初に「勉強」とか書きましたけど、ほんまはもっとしっかりと抑えて欲しいし。
何しろ今日はツーアウトランナー無しからの失点が続きましたからね。
ツメが甘い! と言われても仕方のない内容。

スタートが良すぎた交流戦ですが。このままズルズルと行かないように(そうなる傾向が強いチームなので(^◎^;)よけいに)思います。

2015年5月30日土曜日

西武0-1阪神(5月29日・西武プリンスドーム)

まあ、運がよいとしか言いようがありませんな(^◎^;)
エラーで出塁したランナーが、内野ゴロで生還なんてね。
この4連勝は、なんか「勝たせてもらってる」感が強いですね(^◎^;)

とはいえ。
相手を0点に抑えていたからこその勝利でもあるわけです。
勝たせてもらった、の裏には、投手陣の頑張りがありますね。
まあ、相手打線が振るわない、というのもあるでしょうけど(^◎^;)
でも、今日の相手ライオンズは、一発のあるバッターがわんさかと揃っていますからね。
それを0封したのは大きい。

それにしても。どうして福留がDHだったのでしょうね。
守りの面から考えると、マートンでしょうに。
疲労回復? それとも試合への対応が難しいから?
よおわからんです。

阪神2-0楽天(5月27日・甲子園),阪神4-3楽天(5月28日・甲子園)

交流戦が始まって、ちょっと書くのをサボっていました。
といってるうちに、今日で4連勝ですね。
調子がいいかというと、そうでもなく、相手に助けられている、という印象が強いです。

まずは楽天戦。
甲子園で投げる松井裕樹は見たい。でも負けたくない(^◎^;)という野球ファンの思いを叶えてくれる2戦でした(^◎^)
ちょっと戸村がかわいそうでしたけどね。とくに昨日の押し出しはね。ストライクと言ってもいいようなボールやったし。まあ満塁にしてしまったのがそもそも良くないのだ、といえばそれまでですが。

ともかく、交流戦の始まりで3連勝は大きいです。どんな勝ち方でもね。
勝ちは勝ちですから。
こういうふうに勝てた、ということを「なんだかなあ」と思うか「俺達には運がある!」と思うかで、これからの試合に臨む姿勢が変わると思いますね。

で、次いきましょか。

2015年5月27日水曜日

阪神3-0楽天(5月26日・甲子園)

交流戦が始まりました。
やりはじめの頃は「いよいよ始まった!」と意気込んだものですが、最近は慣れてきましたね。特に今年は試合数も少ないですし。まあ年中行事の一つ、ですね。
いちおう「聖地」と呼ばれる甲子園ですから、多くの選手は(特にパ・リーグの)楽しみにしていることでしょう。なんせ日本人のプロ野球選手で、高校野球を知らない人、やっていなかった人は皆無ですから。
プロ野球ファンとしても、例えば今回のカードで言えば、松井裕樹が投げるのを見てみたいという気持ちはあります。でもそういう展開になってほしくない、というのもあって、まあ痛し痒しですね。

さて今日の試合。タイガース先発岩田が抜群の出来でした。イーグルス塩見もまあまあ良かったんですけど、ちょっとフォアボールが多かったのと(つまりコントロールがよくなかった)味方の援護がなかったのが敗因でしょう。それだけ岩田のボールは良かったです。特に変化球のキレは抜群でした。いいところでゴメスのホームランも出ましたし。

それから、今日の試合でぜひとも言っておきたいのは、サードスタメンとなった関本の守備ですね。なんという安定感。西岡も新井も、関本のこの守備を見てしまうとまだまだなのだなというのが分かりますね。特に送球の素晴らしさ。あ、間に合わないかな? と思っても、矢のような(とまではいかないけれど)送球でファーストゴメスのミットにストライク投球、でアウト。いやはや見事です。落ち着いて見ていられます。
代打の切り札が一枚なくなってしまう、というリスクはあるのですが、この守備はなんとか使ってほしいなあと思ってしまいますね。

2015年5月24日日曜日

DeNA2-4阪神(5月23日・横浜スタジアム),DeNA8-6阪神(5月24日・横浜スタジアム)

DeNAの強さは本物かなあ。というか、どのチームも自力そのものはそんなに大した差がなくて、あとはメンタルな部分やったり、ちょっとした采配やったりするのかなあ。昨日と今日の試合を見ていて、何となくそんな気がしました。

タイガースは西岡離脱で2番に俊介を入れるオーダーなんですけど。なんとなく、この俊介の扱いがわたくしには嫌な感じなのです。
俊介を2番に入れる=バント要員(もしくは進塁要員)
というかたちにこだわっているような。
先頭の鳥谷が出塁すると、即バント。まあ今までもそうだったんですけど。2番に西岡が入っているときは、時々は違ったこともしていましたよねえ。
でも俊介はバント、なんですね。まあ確かにバントが上手な選手ではあるし。昨日も今日もその作戦で得点はできているのだけれど。
なんとなく、タイガースベンチは(多分和田監督は。あるいは関川コーチは)「俊介はそんなに打てない」と思い込んでいるのではないかという気がしてなりません。
昨日は中盤。いつもどおりランナー1塁に鳥谷で、ここは1アウトだったかな、ということでバントではなくヒットエンドランをかけましたね。で、投手の投げたのは大きくはずれるボールだったのですが(キャッチャーが捕球してから投げる体制がとれないくらい)エンドランが出ているので俊介はスイングするわけです。なんとかバットに当てようとするわけです。でも大きくはずれるボールは見逃せばバッター有利になったはずなのですが。そういう選球眼もあまり信頼されていないのかな。
今日も7回表。伊藤隼太のツーランホームランで押せ押せムードになって、鳥谷もヒットで続き。ランナーを溜めたいところでバッター俊介。バントの構えからバットを引きましたね。で鳥谷は盗塁失敗。あれは、送りバントのサインだったのかなあ。2点差でちょっとピッチャーも打たれ始めて、押せ押せのところでの送りバント?
とにかく「俊介にはバント」みたいなところが見えますね。

確かに「攻撃の型」というのは、どのチームもあると思うのです。ジャイアンツでいえば、終盤の代走は鈴木とか。あるいはどのチームでも「代打の切り札」的な選手はいるわけだし。「送りバント」のスペシャリストというのも確かにいますけどね。でもねえ、いつもいつも送りバントかなあ、とも思います。
「型」が決まれば、指示も出しやすいのでしょう。型どおりに試合を進めていけば、ベンチとしては楽なのでしょうが。それで選手は育っていくのかなあ、という疑問は残ります。

まあ借金が4つで低迷しているわけなんですけど、こういう時こそいろいろ思い切ったことを、今まで考えもつかなかったことをやってみてほしいなあ、などと思うのですよね。

2015年5月23日土曜日

DeNA6-5阪神(5月22日・横浜スタジアム)

序盤からヒット、ホームランで点数を稼いで、久しぶりに快勝かと思いましたが。
いやあ、今年のベイスターズは強いですね。
5点差をひっくり返されてしまいました。
中盤のチャンスで、追加点を取れなかったのが痛かったですね。
先発が崩れても、中継ぎ、抑えでなんとかなるというベイスターズの強みが出ました。
筒香も、ここぞという時にちゃんとホームラン(^◎^;)
これぞ4番バッターですね。

序盤はタイガースペースだったのですが、中盤からはすっかりベイスターズのペース。
中畑監督の采配もズバリと当たりましたね。
和田監督は、勝利投手目前のサンティアゴを交代させてまで、勝利に執念を燃やしたけど。あと一歩、及びませんでしたね。

なんか、ベイスターズのための試合だったような。終わってしまうとそんな感じでした。

とはいえ。
序盤だけとはいえ、いつも以上に得点できたのは確かだし。
二桁安打できたのも確か。
今日は負けてしまったけれど。明日への光明はちょっとは見えたかも。

それにしても、ベイスターズは強い。

2015年5月22日金曜日

阪神2-1巨人(5月21日・甲子園)

ドラフト1位ルーキー横山初先発。最高のピッチングでしたね。
ストレートが自慢ということらしいけど、今日良かったのはカーブとのコンビネーションですね。
空振りも取れるし見逃しストライクも取れる。
最近はワンポイントというか、緩急をつけるためにちょっとだけカーブを投げる、という投手が多いです。最近の投手の組み立ては、ストレート+スライダーが中心で、自信のある人はフォークを投げる。あと、最近流行りのツーシームとか。
カーブを多投する投手はめっきり減りましたから、今日の横山は新鮮でした。

しかし、打てませんね。相変わらず。
ジャイアンツ・マイコラスもいい投球でしたが。やはり策がない。狙い球を絞る、バントで揺さぶる、などの策を練らないと。
今日も3安打。マイコラスからは2安打ですからね。またまた苦手投手ができてしまったか。
それでも勝ちは勝ちなのですから、よしとしましょう。
鳥谷が逆転タイムリーを打った時の新井の喜びよう(^◎^)
こういう元気がいまのタイガースには必要かもしれません。

それにしても。今日はいろいろハラハラドキドキでした。
9回表、無死一塁で代走鈴木が出てきた時は、いやーな感じでしたね。
結局、盗塁もできずホームを踏ますこともなく終わってホッとしました。
ジャイアンツベンチは、ちょっと鈴木に頼りすぎたのかな。

そして。投手交代というのは難しい。あのままマイコラス続投だったら、展開はどうなっていたか。完投、できてたかもしれませんね。だから野球は面白い。

2015年5月21日木曜日

【すえずえ】畠中恵(新潮社)

タイガースの追っかけばかりをやっていて、読書日記が滞っています。
ゴールデンウィークから読書ペースは上向きになっていて、紹介できない本がいっぱい。ちょっとずつでも書いていきたいです。

畠中恵の「しゃばけ」シリーズの最新刊。
このシリーズの面白さは、読んでいて安心感があるところかもしれません。何しろ、心底の「悪者」というのが登場しません。騒ぎを起こす「妖かし」たちは、確かにおかしなところがあるのですが、それは「妖かし」なればこそのおかしさであって、人間とは考え方が違うのだと思えば、騒ぎの内容も納得できるのですね。むしろ人間のほうが恐ろしい。

それにしても、毎年1冊のペースで続いているこのシリーズ。長くなりすぎて、登場人物(妖怪?)も多岐にわたり、それぞれのキャラ立ちもはっきりしているし、それが小説全体の面白さにもつながっているので、途中から読んでしまっては面白さ半減になるでしょうね。どこかで手を打つ、つまり最終章を書くことになるんでしょうけど。さて、どんな結末になるのでしょう。

さて。今回の「すえずえ」は、未来のことに思いを馳せる、というのが全体のテーマのようです。病弱な若旦那も嫁取りのゴタゴタに巻き込まれます。いつもどおりの、落語のような語り口。スリル、サスペンス、ユーモア。どれも適度に混ざりこんで、ここまで続けて読んでしまうと、最後までつきあおうという気になってしまいますね。

2015年5月20日水曜日

阪神1-0巨人(5月20日・甲子園)

今日は藤浪につきますかね。見ている方もしびれました(^◎^)
何が変わったのか。多分投げ方が変わったんでしょう。素人目にははっきりとは分かりませんが。ちょっと「上から投げ」に変わったのかなあ。まあずっと「あれだけ上背があるのだから、上から投げ下ろせばもっと球威もあるだろうに」と言われ続けていましたからね。それでも「自分はこの投げ方がしっくり来るので」と言っていましたが。

いよいよ本格派開眼か。そんな楽しみも増えてきました。

とはいえ。
今日も得点はゴメスのタイムリーのみ。このところ、というか今季はほぼゴメス頼みですからね。というわけで課題は山積みのままですね。タイムリーが出ないのはいつもどおり。しばらくは我慢なのかなあ。
今日は思い切って(たぶん)打順も変更したのだと思いますが。たしかに昨日よりはヒットも出ましたが。結局は1得点というのは寂しいですね。

とはいえ。
1勝は1勝。今日の藤浪のピッチングに、他の選手も気合を入れなおしてくれることを祈りましょう。

阪神0-8巨人(5月19日・甲子園)

なんかもうね、やる気がなさそうに見えますね。
もちろん、そんなことはないのでしょうけど。
守ってはエラー。フォアボール。そしてタイムリーを打たれ。
攻撃では歯が立たず。散発4安打。
先発が崩れると、出てくる投手出てくる投手、ぴりっとしないのが続いてしまう。
今日の試合では、初球打ちが目立ちましたが。まあ相手が菅野といういい投手なので、追い込まれる前にということもあったのでしょうが。
無死二塁のチャンスで、2球でツーアウトになってしまうとは。なにかやっぱり、工夫がない。

今日のラジオの解説は吉田義男氏でしたが、いつもポジティブな元監督もさすがに苦言を呈していました。
「選手起用に一貫性が見られませんね」
打順をしょっちゅう変える。2軍1軍でしょっちゅう選手を入れ替える。新人に期待し、我慢して育てるのかとおもいきや、負けが続くとベテランに頼り切りになる。
どういうチーム作りをしたいのでしょうね。

チーム作り、という点でうまくいっているジャイアンツとの試合だったので、余計に考えてしまいました。
なにもジャイアンツの真似をせよと言っているわけではなく。どういうチームにしたいのかが見えないなあというのが正直なところなのです。
いろんなところで「工夫がないなあ」というふうに見えます。
選手を信頼する、ということなのかなあ。だったら打順など変にいじらないほうがいいような気もするけど。
うーん、やっぱり一貫したものが見られないのが、なんとも歯がゆい感じです。

そして、本拠地甲子園でなかなか勝てない。これではお客さんが減っていくのも仕方がないですね。
なんとか、気持ちのいいものを見せてほしいと、心から思うのです。

2015年5月19日火曜日

中日6-1阪神(5月17日・ナゴヤドーム)

初回。無死一塁で上本に送りバントの指示。
これで、ああ今日も点が入れへんわ、と思ってしまいました。
結果は最悪のフライアウト・ダブルプレー。
結果がそうだったから、というわけではありません。
ドラゴンズ先発は、予告先発の吉見が肘痛のため急遽回ってきた後藤。
当然準備も万全ではないはず。
そこに先頭バッターがヒットで出塁。
となれば。動揺してストライクもままならないことも考えられる展開。
というところで送りバント。なんでなんでしょうね。ホンマに好きやねんわ、送りバントが。
得点圏にランナーを置く。ということが局面によっては大事になる時もあるでしょうが。
不安な立ち上がりの投手に、とりあえずは1つのアウトをあげる、ということなのですから、それ以上の効果がなければなりません。
1つのアウトを差し上げるリスクよりも、ランナーを2塁に送るほうが大事、と考えているのでしょうが。初回からあまりにも消極的じゃありませんか。
そのあと、フォアボール、ヒットでまたまたランナーがたまったことを考えると、なんともちぐはぐとしか言いようがありません。
試合後のインタビューで和田監督は「あそこで決めないと」というようなことを言っていたようですが。
ベンチの采配が消極的になると、選手の姿勢も消極的になるのはしかたのないことだと思いませんか。
で、3回にも同じように無死一塁となって。今度は送りバントが成功しましたが。
続く鳥谷のヒットで、しかし西岡はホームをつけず。
送りバントで1死2塁とする意味は、ワンヒットで得点する、ということではないかと思うのですが。
そのヒットが出ても帰ってこれないとなると、これは「送りバント」という作戦そのものが有効なのかどうなのかと疑ってしまいます。
連打が出なければ得点にならない、ということなら、得点の確率はグッと減ってしまいますからね。そして、連打が出るということは、何も送りバントのような作戦を出すまでもなく得点は入るでしょうし。
などという考え方は素人の戯言なのでしょうか。

だとしても。
消極的な試合運び、というのは見ていてもあまり面白くないですし。
応援のしがいもないというものです。
応援のしがいのある試合運び、お願いします。

2015年5月17日日曜日

中日1-0阪神(5月16日・ナゴヤドーム)

失点のきっかけになったのは確かに西岡の守備なんですけど。
ともかく打てないというのが最大の問題でしょうね。
ヒットが2本だけでは、どんなにチャンスがあっても勝つのは難しいですよね。

前日の小熊もそうだったんですけど、いいピッチャーに当たると当然のように打てなくなるのですね。
しかも昨日はリードするのが谷繁でしたから。
エース級ピッチャー&谷繁となると、打つ手がないというのが悲しいです。

で、それを選手の能力のなさに結びつけるのもどうかなと思いますね。
和田監督は「いつも同じようにやられている」とちょっと呆れていたようですが。
呆れるのはその発言の方ですね。
いつも同じようにやられるのなら、そうならないような工夫が必要で、その工夫をするのが監督・コーチの役割なのではないでしょうか。
ただ選手に任せきりというのでは、昨日のようなことの繰り返しになるのは仕方がないですね。
相手投手がチャンスをくれるのを待っている状態ですね。
そりゃあエース級の投手がいつもいつも絶好調というわけではないですから、たまには勝つことがあるかもしれませんが。
それは「偶然勝った」というだけで、「勝利をもぎ取った」という感覚からは程遠いです。

他のチームのことを云々するのはあまり好きではありませんが、そのあたりをきっちりやろうとしている(できている)のがジャイアンツですね。あるいはパ・リーグで言えばソフトバンクとか西武とか。
「とにかく右打ち」とか「とにかく高め狙い」とか「とにかく直球狙い」とか。
今の戦力でできることを、高望みせず(卑下するわけではない。そこらあたりは難しいかも)徹底させるということをしないと、常に勝つ、ということはできないかもなあと思いました。

とはいえ。
何が起こるかわからないのが野球というスポーツでして。
備えに備えても、思わぬところでミスをする。思わぬところでラッキーなことが起こる(これ、結構うれしい(^◎^))。
そういう楽しみがあるので、いつも目が離せないのですね。

2015年5月16日土曜日

中日1-2阪神(5月15日・ナゴヤドーム)

かつては鬼門と恐れられたナゴヤドームですが。今回はなんとか勝たせてもらいました。
マートンさまさま。というより、又吉さまさまですか(^◎^;)

ドラゴンズとしては、前回のトラウマを払拭してほしいということでの登板だったのでしょうが。裏目に出た感じですね。
これがよかったのかどうかというのは、全くの結果論で、又吉が抑えればこれからの活躍にはずみがつくし、タイガースが打てばこれから又吉はタイガース戦での登板を考えるようになるだろうし。まあそれぞれの考え方ですね。

さて初登板のサンティアゴでしたが。
すごいピッチャー、というわけではなかったですね。
でも試合に臨む姿勢は好感が持てたし。何よりヒットを打たれても冷静でした。おかげで何度もランナーを出しても無得点に抑えることができましたし。もちろん野手の守りの良さも光りましたが、それを引き出したのも投手の粘りというか、サンティアゴの態度とか投球姿勢によるものが大きかったような気がします。

で、打線の方は、結局は小熊を攻略できなかったというのがちょっと悲しいですが。鳥谷が抑えられてしまったのがなんとも痛かったかな。
まあ、いつもいつも打てるわけではないですから。明日、頑張ってもらいましょう。

2015年5月15日金曜日

ヤクルト1-4阪神(5月14日・神宮球場)

どうして捕手が鶴岡なのか、よく分かりませんでしたが、
ホームランを打ったので結果オーライというところでしょうか。
それにしても、梅野の心境やいかに、とも思います。

まあそういうチームの内情や選手の「成長」については、またの機会として。
今日は藤浪がよく投げましたね。
鶴岡のリードが良かった? まあそれもあるかもしれないけれど。
途中までというか、立ち上がりはあまりよくなかったですしね。
5回ぐらいから見違えるような投球になって。
いつもより投球のテンポも良くなって、小気味良かったです。

そして、昨日に引き続いての打線の好調さ。
まあ得点は2ホームランに1タイムリーで、打線がすごくつながったというわけでもないですけど。でもタイムリーが出たというのはいい兆候だし、チャンスを作ったのが4,5,6番打者というのも、いいつながりのような気がします。
そしてそして、タイムリーを打ったのが大和というのがまた嬉しいじゃありませんか。
ここまで守備では高評価を得つつも、打撃面での不振が続いてレギュラーから外れていましたからね。今日の2ヒットで何かが変わるかも。そしたら守備も攻撃も安定して、などと期待が大きく膨らみます。

ともかく。昨日、今日でチーム状態が上向きという雰囲気が出てきましたね。この調子で次の連戦も戦ってくれれば。

2015年5月14日木曜日

ヤクルト5-7阪神(5月13日・神宮球場)

タイガース岩田には、連敗ストッパーの称号を捧げましょう。
久々の二桁安打、先発全員安打の打線もよかったですが。
それを引き出したのも岩田かもしれません。
いや、その逆だったか。
打線の援護あっての勝利かもしれませんが。
ともかく、これが投打が噛み合った、ということなのでしょう。

今日のテレビ中継はサンテレビ。ゲスト解説が掛布さんで、キャンプでの選手の裏話なども聞けて楽しかったです。大和の打撃の調子が悪くなったのは、外野のレギュラー争いで若手に負けまいとして無理をしたのが大きいだとか。なるほどなるほどと思うことも多かったですね。まあ解説者としていつも楽しいかというと。。。。ま、このへんで置いときましょう(^◎^;)

ちょっと不安だったのはリリーフ陣。安藤はなんだか簡単に打たれてたし。オ・スンファンもいきなりのホームラン。とほほ。
これが久々登板の影響だけだと信じたいです。

雨の影響で2連戦となったその初戦を勝てたのは大きいですね。明日も勝って連勝、となれば、ようやく波に乗れるかな。いや、乗ってもらわなければ。
あ、それから、今日の和田監督は、ちょっとやり過ぎなくらいに気合が入ってましたね。これがポーズじゃないことを祈ります。
あ、それから。打点をあげた関本を、ベンチで真っ先に迎えていたのは平田ヘッドでしたね。あの楽しそうな顔をもっと見たいなと思いました。頑張って!

2015年5月11日月曜日

阪神2-7広島(5月10日・甲子園)

甲子園で、3連敗。とほほのほ。
先発メッセンジャーの調子は悪くなかったと思うけど。
連敗中のチームの、負の連鎖なんでしょうか。
スキをつかれた走塁。勝負どころでもないところでのホームラン。
「点を取れない」というチーム状況での、この結果かもしれません。
1点もやれない、という力み、焦りが生んだともいえるような。

選手の陣容もさほど見劣りがするわけでもなし。それだけを見るとダントツにトップを走っていてもおかしくないんですよね。だからこそイライラも募るというものです。

しかも、甲子園でなかなか勝てない。
せっかくいっぱいのファンが詰めかけているのにね。
なんとか打開策はないものかと思います。

2015年5月10日日曜日

阪神0-10広島(5月9日・甲子園)

ふぅ。
ため息しか出ないような試合が続きますね。
カープ新井の移籍第1号。鈴木誠也の満塁弾。
松田も島本も、いい球はあるのに、フォアボールで苦しむ。ランナーを出すと連打される、みたいなことが続いてしまいますね。
まあまだ若いから、これからこれから。
松田はちょっと心配やけど。危険球退場が尾を引かないように願います。
唯一の光明は(^◎^;)中谷のプロ初安打。
のみ(^◎^;)

大きなミスをしたわけではない。選手がケガをしているわけでもない。主力選手を欠いているわけでもない。
それでも勝てない。
まずは、打てない。
昨日は頼みの綱のゴメスまでもが、最終打席は気のなさそうなスイングに見えてしまいました。まああの点差ではねえ。
ひとり頑張って、力が入っているのも分かるし。ちょっとかわいそうな状況かな。

まあ、いつまでもこの状態が続くわけもないでしょうし(そう信じたい)。
諦めずに、応援はし続けましょう。

2015年5月9日土曜日

阪神3-8広島(5月8日・甲子園)

藤浪は初回から飛ばしていましたね。
飛ばしすぎておかしくなったのかな(^◎^;)
満塁でも力ずくで抑えてやろうと思いすぎたのかな。
なにごとも、過ぎたるは及ばざるが如しということですね。
バント処理を誤ってピンチを広げてしまった梅野捕手もそうですけど。
焦りがみえますね。
勝たなアカンという。
カープ戸田は、コントロールに難があるようで、フォアボールで何度もチャンスをくれていたのですが、それを返すことができませんでしたね。
ヒットが打てなければ話になりません。

昨日のテレビ中継は珍しくNHK地上波で、ゲストにますだおかだの増田くん、ザ・ギースの尾関くんが、解説の梨田さんと軽妙なやりとりをしていて、とても面白かったです。
普段は真面目な解説ぶりの梨田さんが、狩野のデッドボールを
「ボールとキスしましたね。これはこれから何回も使われますね」
などというおちゃめぶりでした。

それにしても勝ちたかった。
それにしても、カープの守りは固かった。
最後の菊池のファインプレーにしびれた。
相手チームのプレーにしびれてどないすんねん(^◎^;)
いやもう、楽しけりゃそれでええのよ。
肩の力を抜いて観戦しましょう。