2015年9月22日火曜日

【Tokyo Dream】LiLy(幻冬舎)

LiLy、という筆名だけで、なんとなく敬遠していたのだが、「25歳までに作家デビューする」と決めて、現在までの道のりを(つまり自伝ですな)綴ったということで、まえがきを読むと意外と(失礼!)まじめに作家として歩もうとしているように見えたので、とにかく先入観を持ってはいけないなという反省も込めて読んでみたのでした。

日本生まれ、アメリカで数年暮らし(両親の仕事の都合?)、日本に帰ってきて、もう勉強の末大学入学、生活のため(?)キャバクラなどでアルバイトをしながら、DJなどをしつつ、作家を目指す。
そして念願かなって作家デビュー!

ほぼブログを読んでいるかのような感覚。自伝というより、日記を読んでいるような。

夢の実現に向けての努力、努力、努力の日々には頭がさがる思いがします。これ、ほんとに。

ただ、読みようによっては、
「わたし、頑張りました」
という自慢話にもとれるし、ただの成功物語、時々新書などで見かける、
「夢をあきらめないで頑張ればこうなる」
の自伝版、というふうにもとれます。

たしかに頑張っているところも見えるんだけれど、よく読むと、肝心なところでは男に頼っていたり(すぐ「同棲!」ということになる?)、それちょっと危ないんじゃないんですか、というところもあったり。

さらに、時々はさまる所感(のようなもの)が、妙に理屈っぽく、さらに倫理観も妙に高すぎて、実際の行動とのギャップに戸惑うことも。
もちろん、人間の考え方は一面的でないから、こういうのもあり、なのかもしれないけれど。

どこか「あざとさ」を感じてしまうのであります。

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