2015年12月5日土曜日

【アンダスタンド・メイビー】島本理生(中央公論新社)

もう随分前に読んだものだけれど。感想をアップするのを忘れていた。いや、ここのところ他のことがいろいろありすぎて。個人的にも世界的にも。何をするにも虚しさをまず克服してからでないとできない時代になってきているような気がする。悲しいことだけれど。

島本理生の、昨年の直木賞候補作。確かデビュー10週年を自ら祝うというか、一区切りとして書いたものだったはず。

確かに島本理生の集大成、という気はします。
それは、まあワンパターンとも言えるわけで(-◎-;)

コンプレックスを持っている主人公と、それを取り巻く人間模様(主に男性)。
特に母親との確執。

ううむ。
よく出来た物語、と思いつつ読んでたんだけど。
宗教が出てきたところで、なんだかなあという感じ。
底に解決を持ってくるようでは、いかんよなあ。
なにか、突き抜けなければならないものがあるような気がします。

それが「集大成」ということで、あらわになってしまったか。

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