で、月だけ撮っても芸がないですね。面白みがないというか。撮った時は「きれいに撮れた!」と感動モノだったのですが。
テレビで放映していた【ものすごくうるさくて、ありえないほど近い】を見ました。
原作を読んでいたので、どんなふうに映像になっているのか、とても興味がありましたね。
公開時、マックス・フォン・シドーが、最年長でアカデミー賞にノミネート、というのも話題になっていたし。きっといい映画なんだろうと。
で、確かにいい映画でしたね。
子役のトーマス・ホーンがとてもいい。これ、どうしてこの子が何かの賞をとるとかなかったのかなあ。
原作は、出版された本の可能性を広げようとしているような、そんな書き方というか体裁がとても斬新でしたが、さすがに映像ではその斬新さはなくなってしまいますね。
それと、原作では9.11と、おじいさんが体験した第二次大戦での出来事とがどこかでつながったこととして、重層的に語られるのですが、映画ではおじいさんのエピソードはほんの背景になってしまっていたのが、ちょっと残念かな。
でも、映画の長さを考えると、致し方無いですね。
それでも、原作も持っていた一つのテーマ(だとわたくしは思う)である、「分かり合うこと」の難しさと大切さは、よく伝わっていたと思います。
映像も丁寧で、音楽も押し付けがましくなくて、よかったです。
ああ、自分で書いて、よく分かりました。
この映画、押し付けがましさが無いですね。映画の中の時間は、ゆったりと流れているように感じられるし。そこがいい。
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