2014年2月23日日曜日

【とっぴんぱらりの風太郎】万城目学(文藝春秋)

連日のオリンピックに熱狂したりがっかりしたり勇気づけられたりと忙しい毎日です。
そんな時に限ってパソコンが不調。もう何回目かの「ユーザープロファイルの読み込みに失敗しました」メッセージが出てログインできず。毎回やり方をいろいろ考えて(ウェブで検索などして)再ログインを試みているのですが、今回の方法は、ログイン出来ないプロファイルを削除して再ログインするというもの。再ログインの際に新たにプロファイルが作成されるので、これで無事ログインできますということです。
で、そうしてみました。
すると。再ログインに成功。ただし、以前のプロファイルは削除されてしまっているので、ほぼ一からパソコンの設定をしなければなりません。で、普通に保存していたファイルなどもほぼ全く削除されてしまっていたのでした。場所はユーザーフォルダ。プロファイルを削除する過程で、ユーザーフォルダそのものも削除されていたのでした。でも大事なファイルは保存していないはず。と思ったら、読書データがそこに入っていたのですね。でもドロップボックスフォルダに入っていたはずだから、ウェブ上に同期ファイルがあるはず。で、ドロップボックスを起動してファイルをダウンロードしました。
って、最後の同期が1月半ばなのでした。つまり1月中旬からのファイル更新がされていないのでありました。とほほ。
そんなわけで、読書データをこのブログから再構成。ウェブ上のストレージというのは大事やなあと思ったのでした。

【とっぴんぱらりの風太郎】万城目学(文藝春秋)
直木賞候補になりましたかね。大して術のうまくない伊賀の忍者風太郎が、江戸時代はじめの京都、大阪でいろんな人(じゃないもののけとかも)に振り回されるという話。伝説の忍者「果心居士」の片割れと名乗る「因心居士」というひょうたんのもののけに、うっかりと頼りにされてしまう風太郎。かつての忍者仲間たちと謎の「ひさご様」を守ることになる。そして大阪冬の陣、夏の陣が巻き起こり、否応なくその渦中に巻き込まれることに。
ちょっと情けないキャラの主人公が、周りの人たち(とかもののけとか)の力を借りて(あるいは運良く)目的を果たすために活躍する、というパターンはいつもどおりかなあという気もします。もちろん物語の構成としては鉄板なので申し分ないのですが。とにかく長い長い。いろんなシーンは読み応え十分なのでこの長さも納得するにはするんですけど。最終章の戦闘シーンは、ちょっと疲れてしまいました。最後の最後で「これでもか」という仕掛けがいっぱいありすぎてね。
それにしても、大阪城が好きそうですねえ、万城目さん。ここから「プリンセス・トヨトミ」につながっていくのかな。取っ掛かりがどんなだったか忘れてしまったので、なんとも言えないのですが。

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