今年も3月11日がやってきますね。テレビを始めとするメディアが、ほうぼうで取り上げるので、わたくしごときが何かを言うことではありません。
桜木紫乃の直木賞受賞作。北海道釧路のラブホテルを舞台とした物語。連作短編集といったものなのだけれど、時間軸が逆になっているのがミソ。廃墟となったラブホテルで恋人のヌード写真を撮ることで自分を取り戻そうとする男の話に始まり(いや、視点はモデルとなる恋人の方なんだけど。そしてなんだかこの男、大丈夫かと思ってしまう)、ホテルを建てることに意欲を燃やす男の話で終わる(だったと思う)。
それぞれの物語が、一貫性があるようで味わいが違うのも面白いです。ちょっと薄味かなあという気もしますけどね。
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