2014年3月4日火曜日

【ビブリア古書堂の事件手帖5-栞子さんと繋がりの時】三上延(メディアワークス文庫)

気がつけばもう3月。月日の経つのは早いものだ。特に2月の終わり頃はオリンピックオリンピックで夜も寝られず昼もぼおっとした毎日だったので、ただでさえ短い月がいつも以上に短く感じられた。本当に、あっという間の出来事。夢の中の夢の様な時間でした。

「ビブリア古書堂」シリーズも5巻目。前巻は江戸川乱歩特集でしたが、今回はもっとマニアックになっています。とはいえ、「へえ~」と思うポイントが、マニアックというよりオタクに近くなってきているようで、いよいよネタが尽きてきたのかなと思わせるところもありますね(正直言って、手塚治虫まで出てくるとは、と思いました)。ぼちぼちラストが見えてきたのかも。それは店員(であり物語の語り手でもある)五浦と栞子さんとの関係にも表れてきていますね。詳しくは本編をどうそ。

それから。物語のサスペンス調というか、トリックというか、そういうミステリーな部分が、ややぬるくなってきているようにも思えます。これは主人公二人の行動に焦点が移ってきているのでそう感じるだけかもしれないですが。二重三重のどんでん返しのようなものがちょっとぬるくなってきているような。いや、面白いのは面白いんですけどね。それと、ここまで来たらラストまで読んでしまいたいという思いもありますし。

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