2014年11月20日木曜日

【トゥモロー・ワールド】2006年・イギリス映画

メジャーリーガーとの日米野球も終わり、週末のフィギュア以外は(それも録画で見るに限る。何しろくだらないVTRが多すぎる)時間ができて、録りためていた映画を消化する日々。

「トゥモロー・ワールド」はイギリス映画、らしい。知っている俳優はジュリアン・ムーア、ぐらいかなと思ったけれど、ヒッピー老人がマイケル・ケインだったというのをあとで知って驚いた。全くわからなかったなあ。

未来のイギリス。人類の生殖機能が失われて久しく、世界にはテロが横行。ロンドンだけが治安を(強制的に)維持していて、世界中から不正入国が相次ぎ、それをさらに強制的に取り締まる政府と、それに抵抗する過激派集団。そのリーダーであるジュリアンの元夫であったセオは、ジュリアンに頼まれて少女キーの逃亡を手助けすることになる。なんとキーは妊娠していたのだった。

というわけで、前半は比較的静かに、ちょっとイギリス流のユーモアやペーソスもあったりするのだが(クリムゾン・キングの宮殿が流れたり、ピンク・フロイドの「豚」が発電所の上に浮かんでたり)、後半はやたらに人が撃たれるは、戦闘シーンが(リアルに)あるはで、何じゃこの映画は! と思ったのであります。ジュリアン・ムーアは早々に死んでしまうし。

終盤の戦闘シーンは、ドキュメントを見ているような迫力で迫ってきますが、だったらそういう映画として全編を通せばよいものを、と思ってしまいます。この映画を作った人は、どういうコンセプトで撮り始めたのだろうか。よくわからないけれど、持てるもの、表現したいものを全て注ぎ込んで、結果、中心となるテーマがあやふやになったかも。

最後に「トゥモロー号」が出てくるから「トゥモロー・ワールド」なのかな。原題は「Children of Men(人類の子供たち)」というらしい。子供は出てこないのだから、この題名は??? というところから考え始めるのもいいかもしれません。って、何も浮かばないのだけれど。

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