2014年11月9日日曜日

フィギュアスケート GPシリーズ(前半)

フィギュアスケートの季節です。グランプリシリーズも、早くも6大会のうちの3つが終了しました。
浅田真央の休養、高橋大輔、鈴木明子の引退宣言などで、やや盛り上がりにかけるかと思われた今シーズン。
グランプリシリーズでも、見どころは少ないかな、まあ純粋に競技を楽しもう、などと思っていましたが。
いやあ、初戦のカナダ大会から泣かされっぱなしです。
それも男子のスケートに。

ただ、カナダ大会、アメリカ大会では感動の涙でしたが、今回はちょっと違っていました。
日本人選手の中では、金メダルに一番近い、というより、世界中で一番「金」に近い羽生結弦が出場した、中国大会。

男子の試合を生中継していたのは、時差が少ないからという以上に、羽生人気があると思いますけれど。
だから、その瞬間を見てしまいました。
そして叫んでしまいました。
おそらく、多くのフィギュアスケートファンと一緒に。

試合前の本番前の、6分間練習での、ハン・ヤン選手と羽生選手の衝突。
ふたりともこれからジャンプをしようとしている、一番スピードに乗った状態での衝突でしたから、衝撃もすごかったでしょう。
ふたりともしばらくは起き上がれなかったみたいだったし。

いままでも、何回か同じようなシーンは見たことがありますね。
ちょっとぶつかったぐらいだったら、「スマンスマン」ですみますけど。
今回のようにトップスピードでぶつかったら、少なくともどちらかの選手は棄権ですね。

今回も、ハン・ヤン選手は棄権する、という発表だったんですが。
いざ本番、となると出てきましたね。
びっくりしました。
地元開催、ということもあっただろうし、どんな成績でも、一応点数が残れば「成績」として残るわけだし。
などということを考えたのかどうか、分かりませんが。

テレビ解説の佐野稔さんも言っていましたが、こうなると「とにかく無事で滑り終わってくれ」ということしか考えられません。
応援するもなにもあったもんじゃないですね。

6分間練習もせずにいきなり滑って、それでもいくつかのジャンプは成功させていたし、頭がふらふらしていただろうに、スピンもしていたし。
なんというか、想像を絶するファイトでした。

そして羽生選手も、頭に包帯、顎には止血という状態で、4回転ジャンプに挑んでいました。
こちらはいちおう6分間練習はしていたけれど。
衝突の影響は大きかったはず。
それでも予定していたジャンプの要素は(後半の4回転トウは回避したものの)すべて跳ぼうとしていたし(5回転倒)。

ふたりとも、とにかく無事に最後まで滑りましたね。
どちらの演技中にも、途中から「もうええよ、もうええよ」という言葉しか出てこなくなっていました。

そして、点数。
びっくりしましたね。
ハン・ヤンは、思っていたような点数だったけど、羽生選手は一人を残しての1位得点。

なんかもう、よおわかりません。
羽生選手、涙涙。
それを見て、テレビの前のおじさん(わたくし)も涙涙。

ふたりのアスリート魂(そんな言葉はあまり好きじゃないですけど)を見ましたね。
脱帽です。

次の大会まで、ふたりとも少しは間があるので、しっかり体を治して、「本来の演技」を見せてほしいですね。

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