2015年3月27日金曜日

なんかよう分からんけど、更新

しばらくぶりの更新です。題名どおり、なんかよう分からんうちに月日が経ってしまって、気がつけば明日はプロ野球の開幕やオマヘンカ。

1ヶ月にわたって書き損じてしまった読書感想文。今更思い出すこともありませんが、ともかく自分への備忘録として。そしてこうやって残しておかないと、「この本、読んだかなあ?」ということが出てきた時に確かめられないので。

【語るに足る、ささやかな人生】駒沢敏器(NHK出版)
※沖縄、楽しかったです。楽しめるものにしてくれた、この作家に合掌。

【闇の中の男】ポール・オースター(柴田元幸訳・新潮社)
※オースター、相変わらずというか。ちょっと斜に構えだしたかなあ。今の時代、こういう姿勢でないと作品は書けないのかもしれませんが。

【最後の命】中村文則(講談社文庫)
【A】中村文則(河出書房新社)
※西加奈子と中がいいと聞いて、つい。

【ダイオウイカは知らないでしょう】西可奈子・せきしろ(マガジンハウス)
【カキフライが無いなら来なかった】せきしろ×又吉直樹(幻冬社)
※抱腹絶倒の「ダイオウイカ」、ちょっと考えさせられることもある「カキフライ」。短歌を素材にした2冊。でも、一言でいろんな世界を表そうとすると、ちょっと作ったようなところもあるなあ。うまい人ならそれがなくなるのでしょうか。

【太平記-千早城のまもり】花岡大学・編(小峰書店)
【楠木正成】大谷晃一(河出書房新社)
※故あって、郷土の「英雄」楠木正成のことを調べました。いろんな知らないことがいっぱいで面白かった。前者は「太平記」を子供向けに噛み砕いたもの。「太平記」にならって、表現は偏ってます。大谷氏の作品は労作。文献を丹念に調べて真実を読み解こうとしています。

【スタッキング可能】松田青子(河出書房新社)
【英子の森】松田青子(河出書房新社)
※妙な味わい。好きですけど。

【妻が椎茸だったころ】中島京子(講談社)
※全日本「タイトルだけ」大賞受賞作、らしいです。タイトルのユニークさもさることながら、内容はとても深刻。そして爽やか。こんなのはこの人にしか書けないかも。

【放課後にシスター】中島さなえ(祥伝社)
【気分上々】森絵都(角川書店)
※読んでる時は面白かったはずなのだが。。。すみません。

【数学的にありえない】アダム・ファウアー(矢口誠訳・文藝春秋)
※確率論から、予知能力を数学的に可能と考え、実験を繰り返すドクター。特異な才能のゆえにその実験者となってしまい、ついに命を狙われることになる主人公。確かに「ありえない」話なのだが、確率論などはとても面白い(と思うのはわたくしだけ?)

【マリアが語り遺したこと】コルム・トビーン(栩木伸明訳・新潮社)
※マリア。すなわちイエスの母。とははっきり書いていないけれど。母が語る息子の半生。そこに母としての思いはあるはず。だからこういう物語も許されるはずなのだ。

【悟浄出立】万城目学(新潮社)
※中国の故事に題材をとった連作。万城目氏にしてはややユーモアが足りないような。と思うのは読者の勝手な思い込みなのだろうけれど。ちょっと「カッコいい」系に行きそうになってますよ、最近。

【問いのない答え】長嶋有(文藝春秋)
※以前「無縁社会」ということでNHKが「ネットだけで繋がろうとする人」を批判的に紹介していたが、「それのどこが悪い」と思うのはわたくしだけではないはず。で、この人もそう思っている。シームレスなつながりがそこにはある。それを文体でも実現しようとする試み。ある意味、ネット時代の「ダロウェイ夫人」。

【アプレゲール】軒上泊(中央公論新社)
※他人の罪をかぶる、という「契約」で少年院入り。そして退院。で、これからどうなるの? というところで物語がはたと終わる。続きはあるのか。謎が謎を呼ぶ。


もうすぐ桜の季節。あっという間に日は過ぎていきます。なんだかこうやってブログを書くのにも一抹の虚しさを感じてしまう今日このごろですが。春は必ずやってくるのですね。

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