2016年3月31日木曜日

ヤクルト8-4阪神(3月30日・神宮球場)

まあ、いつもいつも勝つわけはないのであって。
いつかは負ける時もあるのであって。
負けた時に、そこから何を学びとるか、ということでしょうね。

今日のタイガースバッテリーは、かわす方に偏っていたのかなあ。
まあ、岩田はいつもそんな感じなんですけどね。
それがはまると、すいすいと行くんだけどねえ。
2番手鶴も、「ちょっと変革」したはずだったんだけど。
勝負球で打たれてしまうという、いや~なところがでてましたな。

まあ、今日は、投手陣は昨年の悪~いところを見せてしまった、ということでしょうか。
風も強かったしね。狭い球場やしね。まあ、いろいろ要素はあるでしょうが。

というのと、8回まで3安打では、これはもうどうもいけませんね。
ヘイグの来日第1号、ゴメスの第3号スリーランと、ちょっとした見どころはありましたが。打線がつながらないとね。ま、こんなときもありますわ。

今日はまあそんなこんなで、終盤は勝てるムードじゃなかったけど。神宮のタイガースファンは最後まで熱かったですね。その気持に答えたゴメスの一発。
やっぱり今年は何かが違う、と思いたいです。


2016年3月30日水曜日

ヤクルト2-6阪神(3月29日・神宮球場)

最後はちょっとヒヤヒヤしましたが、ともかくも勝ちましたです。はい。
藤浪は気合充分だったかな。でも気合が入りすぎたか。
力を抜く、抜きどころがなかったかなあ。それでも9回ツーアウトまで、149球を投げ抜いたのだから立派なものでしょう。
あと一つのアウトがね。
これが野球の面白いところですね。

で、緊急登板(たぶん)のマテオ。「ちょっとマテオ」というおやじギャグそのままの登板で、夜になって寒かったし、準備もそこそこしかやってなかったやろうから、球は浮くし、コントロールも今ひとつやし、威力もそこそこで、どうなることかと思いましたね。
ほんま、楽しませてくれますわ(^_^;)。
まあこれで、「こんな場面での登板もあるんやぁ。。。。」ということが分かったでしょう。と、前向きに捉えましょう。次からは、どんな時でも準備しておくようになるでしょうね。大変やけど。それはベンチの采配にしてもそうなんですけど。

ともかくも3連勝。
でも開幕からの成績をよく見ると、かなり打たれてますね。ピッチャーが。
それでも勝ててるのは、運がいいのか、それ以外の要素があるのか。
ヒットはヒット。点が入るのはそれ以外の要素のような気がしました。特に今日。

スワローズの選手は(よそのチームをあれこれ言うのは好きじゃないけど)ちょっと「緩んでる」ような気がしましたね。落球もいくつかあったし。守っている時の、打球へのチャージがどうもユルイ。ランナーになってからのランニングも、なんかゆるい。
ああ、きっと去年はタイガースがこんな目で見られてたんやろなあ、という感じ(^◎^;)です。
ヒットの数では上回ったスワローズが勝てなかったのは、なにかそういう要因がありそうです。
ひるがえって、タイガースもちょっと緩めばそうなってしまうわけで。
でも今年はそういう「緩み」を許さない雰囲気がベンチにありそうです。
期待は膨らむ一方です。期待をふくらませている自分が怖いです(^◎^;)

2016年3月28日月曜日

阪神5-4中日(3月27日・京セラドーム大阪)

辛くも連勝(^◎^;)

ドラゴンズの新外国人・ビシエドは、すごいですなあ。
ストライクゾーンなら、どこに投げてもヒットにしてしまう。
一昨日は、ちょっとコスったかな、という当たりがライトスタンド。
今日は、ちょっと泳いだかな、という当たりがバックスクリーン。
これから各球団、弱点探しに必死になるでしょうね。
歳内の外角スプリットには、最初は手こずってたみたいやったけど。これで行けるかと思ったら、数こなすうちにヒットにしてしもおたね。
で、最終回。マテオには三振。どう料理したのかなあ。もうテレビ中継が(地上波)終わってて、直接見れなかったのが残念。

さて。
今日のトピックは、タイガースファンとしては、なんといっても球児の復帰ですわな。
まあ、初登板ということで、緊張もあったやろし。
先発も久しぶりやから、体力的にも、5回まででかなり疲労してるみたいでしたね。
でも、きっと大丈夫。数をこなすうちに、先発にも慣れてくるでしょう。
今日の福原、マテオを(歳内、高橋を含め)見ている限り、5回、6回まで投げられたら、あとはなんとかなるやろうと思うけどなあ。
だから、かつての下柳みたいにね。

さて。
開幕3連戦が終わりました。
金本監督が明言したとおり、今までとは違う戦いかた、今までとは違う選手の意識、意気というのを感じますね。
なんか、楽しいなあ(^◎^)

高山、横田の1,2番、ヘイグ、福留、ゴメスのクリーンアップ、鳥谷、西岡の6,7番という打順が、今のところハマってますね。
若手とベテランが、いいバランスで補い合っているというか、競争もしつつ、いい方向にいっている気がします。
なんか、楽しいなあ(^◎^)

今シーズンは、とにかく楽しい1年になりそう。

2016年3月27日日曜日

阪神7-3中日(3月26日・京セラドーム大阪)

祝・金本新監督初勝利\(^◎^)/
高山プロ入り初打点。ヘイグは昨日に引き続き。横田はプロ入り初安打。
そしてゴメスの今季初安打はスリーラン\(^◎^)/

今季初勝利投手は能見でした。昨日のメッセンジャー同様、はじめから気合充分でしたね。先制してもらって、さらに丁寧に丁寧にという印象でした。ちょっと後半、疲れが出てしまったかな(^◎^;)

「超変革」は、昨日からはっきりと形になってましたけど、今日はそれが実を結んだ形ですね。
負けても気持ちいいんだから、勝ったらどれだけ気持ちいいか(^◎^)
選手各人の積極性、勢い、戦う姿勢。どれをとっても清々しいくらいです。

そしてそして、監督と選手の距離が近いっ。
監督が楽しみ、選手も同様に楽しんでいる。
それ全て、見ていて気持ちいいです。

この雰囲気、この姿勢を、シーズン通しぬいてほしいですね。
結果はあとからついてくる。うん、きっと。

2016年3月25日金曜日

阪神2-5中日(3月25日・京セラドーム大阪)

いよいよ開幕しました! プロ野球。
今年のタイガースは「超変革!」ですよ、おくさん(^◎^)

というわけで、とるものもとりあえず、ブログ更新です。

金本新監督の就任、コーチ刷新(矢野コーチっ! 片岡コーチっ!)、キャンプ、オープン戦と、期待を増しに増したうえでの開幕。こんなワクワク感はいつぶりのことかっ!

先発メッセンジャー。見間違うぐらいのスリムぶり(^◎^;)
苦労人岡崎の開幕マスクに、プロ入り7本目のヒット。
うれしかったです。楽しかったです。

初回の、新戦力3人による得点は、これから一年間のゲームに期待させるものがありますね。
1番から3番までが新戦力なんてねえ。鳥谷が6番を打つなんて、考えても見ませんでしたわ。

そして、今年の選手はよく走る!
ダブルプレーが一つもなかったのがその証拠。ボテボテのゴロでもみんな全力疾走でしたね。特にメッセンジャー!(^◎^;) ダブルプレー崩れにする走塁のあとは、プロ入り初盗塁!(^◎^;)
初回の得点も、横田がダブルプレーを免れたおかげ。その後すぐさま盗塁を決めたおかげ。2点目も西岡の好走塁。なんか今年は「走る」チームになりそうで、面白そうです。

で、まあ勝てばもっと良かったんですけど(^◎^;)
メッセンジャーを始めとして、ちょっと勢いが空回りしたかも。
でもこれも、試合を重ねるに連れて、だんだんと様になってくるのではないかと思いますよ。ええ思いますとも。

というわけで、今日は負け試合だったのに、なんだか爽やかな気分です。変です。
金本監督が「負けてもファンが納得できるようなゲームをしたい」と言ってましたが。
今日は多くのファンが納得したでしょう。そして、今日はたまたま(^◎^;)負けたけど、これからも今日みたいな試合を見せて欲しいと、みんなみんな、思ってるはずです。はい、思ってますとも(^◎^)

2016年3月8日火曜日

【しろいろの街の、その骨の体温の】村田沙耶香(朝日新聞出版)

新興住宅地。広がっていく「街」。
小学4年生の結佳は、習字教室で一緒になった同学年の伊吹と仲良くなり、伊吹を「おもちゃ」にしだす。
中学生になると、開発は頓挫し「街」は広がらなくなってしまう。
結佳と伊吹の関係も、今までどおりではなくなる。

始めは、学校の女の子同士の関係を書いたものか(姫野カオルコの「ツ・イ・ラ・ク」みたいな)と思ったが、後半になって、単なる「子供小説」ではないものが立ち上がってくる。
書かれているのはほぼ子供の世界だけなのに、何か強い訴えかけがある。
主人公には共感するところがたくさん。ああ、分かる分かる、とのほほんと読んでいると、いきなりガツンッと。。。。

西加奈子が「小説は、ひとつのことを言うために何十ページも何百ページもかかる」と言っていたが、この小説も、言いたいことは一つだけなのかもしれない。あ、それが何かは、読んだ人が感じるものだろうけど。だから言わないよ。
で、何が言いたいかは、最後まで読まないとわからない、ということ。どんな小説も、読んでみないと分からない。

【テースト・オブ・苦虫4】町田康(中公文庫) 【テースト・オブ・苦虫5・おそれずにたちむかえ】町田康(中公文庫)

ますます快調な町田康。と言いたいところなんだけど。
このシリーズも4,5と来て、だんだんマトモさが勝ってきたような気がする。
「フィクションとは」などは、このままどこかの新聞の論説欄に載せてもいいくらいだ。
殺伐とした世間に、「ノン」を言おうとすると、こういう表現になってしまうのだろうか。
それでもときどき、いつもの「町田康」が顔を出す。何故かほっとする。

【大世界史】池上彰・佐藤優(文春新書)

歴史は苦手だ。いつからそうなったのだろう。たぶん高校時代。大学受験のための世界史を習い始めた頃からではないかな。年号とか人名とかの丸覚えが全くできなかった。そうなると試験で点数を取れない。だいたい、本を見れば年号も人名も書いてあるのに、わざわざ覚えることにどれくらいの意味があるのか、と考え始めたらなお一層何も覚えられなくなったのだった。

元外務省&政治解説者(&TVキャスター)による対談。佐藤優の著作は、ほかにも読んだことがあるけれど、正直読みづらいものが多い。この人の知識に読み手がついていけないのではないか(ついていけないのはわたしです)と思うこともある。
しかし、この対談は読みやすい。そして理解もしやすい。
一人でものを書くより、誰かに語りかけるほうが話がしやすい、話を作りやすい、という人がいるもので、佐藤優はまさにその代表なのではないかと思う。それは池上彰が少し冗談で「さすが元外務官僚!」と言ったように、「いかに相手に分からせるか」という術に長けているからだろう。一人でものを書くときは、自分が自分に語りかけるために(そうでない書き方もあるんでしょうが)少し難しい表現なども使ってしまう。しかし相手がはっきりしていると、まず分かりやすいこと、が最初に来て、とても分かりやすい話ができる。もちろん、分かりやすい話ができる、ということも大きな才能なのだ。相手がいても相変わらず自分に話しかけるようにしか話ができない、難しい表現しかできない人もいる。というか、そっちの方が多いんじゃないかな。
それは池上彰も同様。

さて内容。ここまで書いていてなんですが、あまり残っていません。すみません。
ただ、マスコミなどがとりあげるニュースの世界は、ほんの一面であること。世界はアメリカ中心では(もはや)なさそうなこと。歴史に学ぶことは、とてもとても大きいこと。なんかが分かる。分かりますよ。きっと。誰でも。

2016年3月1日火曜日

【餓鬼道巡行】町田康(幻冬舎)

気がつけば月が変わっていたのだった。もう3月。あっという間。
1日1日を積み重ねているうちに、積み重なった日々はどこへともなく消え去ってしまい、今は「今」しか残っていないのである。

町田康は、家のリフォームを思い立った。そして大工さんに命じてキッチンを撤去した。が、次のキッチンが出来上がらない。というわけで外食することにした。
さて、ここで問題発生。
町田康は何かにつけてああでもないこうでもないと考えを巡らせる癖がある。
外食するにも、この店に入ったらどうなるのだろうああなるのだろうそうなったらかなわん、などということを考えすぎるがゆえに、街を徘徊することになってしまう。
ようやく1件の店に入ったところで、さて何ゆえにこの店に入ったのかを事細かに説明しなくては気がすまない。さらに注文した品を何ゆえに注文したのかを事細かに説明しなくては気がすまない。さらに注文したしなの出来を事細かに説明しなくては気がすまない。
というわけで、1食終わるたびに読者はくたびれるほどの文章を味あわなくてはならない。
うまいかどうかは、読む人の好みによる。
最後の方に、食をテーマにした(たぶん)詩集つき。

【パパは楽しい躁うつ病】北杜夫・斉藤由香(朝日新聞出版)

北杜夫氏は躁うつ病であった。
北氏が躁うつ病を発症した時、世間ではあまり認知されていなかった。しかし精神医でもあった北氏は、自らの病気を公にし、そしてこの病気は社会に理解されるようになった。

ということがありつつ。
この本は娘との対談集。おそらくは一気に書き留めた(あるいは録音)なのだろう。なんともリラックスした状態で、親子の会話は進む。
躁状態のときは「株に手を出して大変だったけど、賑やかで好きだった」と語る娘。
うつ状態のときは「とにかく何もする気力がない。でも放っておけばいつかよくなる」と泰然としている父。

今や日本全国躁うつ状態。わたくしもその気あり。毛なし。
「まあ、そんなに悪い病気でもないよ」と言ってくれているようで、何かほっとする。まあ病気とはなべてそのようなもの。罹るときには罹る。罹っても焦らないこと。
まさに「楽しい躁うつ病」である。

【迷子たちの街】パトリック・モディアノ(平中悠一訳・作品社)

イギリスで作家として成功した男(通俗小説だが)が、生まれ故郷のパリに戻ってくる。そこは思い出の場所。そして秘密の場所でもあった。その秘密とは。
という、ミステリーな要素もあってのモディアノの作品。
もちろん、モディアノ作品に共通する「私は誰?」の命題もあるし、現在と過去を行ったり来たりするし、どことなくふわふわとした浮遊感もある。
で。
問題はこの翻訳。
どうも日本語がおかしい。読みづらい。
元のフランス語の語感を活かそうとしたのかどうなんだか。
おかげでサッと読んで理解する、ということが難しかった。
それは作品のせいではない、と思うのだが。