イギリスで作家として成功した男(通俗小説だが)が、生まれ故郷のパリに戻ってくる。そこは思い出の場所。そして秘密の場所でもあった。その秘密とは。
という、ミステリーな要素もあってのモディアノの作品。
もちろん、モディアノ作品に共通する「私は誰?」の命題もあるし、現在と過去を行ったり来たりするし、どことなくふわふわとした浮遊感もある。
で。
問題はこの翻訳。
どうも日本語がおかしい。読みづらい。
元のフランス語の語感を活かそうとしたのかどうなんだか。
おかげでサッと読んで理解する、ということが難しかった。
それは作品のせいではない、と思うのだが。
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