2016年3月8日火曜日

【大世界史】池上彰・佐藤優(文春新書)

歴史は苦手だ。いつからそうなったのだろう。たぶん高校時代。大学受験のための世界史を習い始めた頃からではないかな。年号とか人名とかの丸覚えが全くできなかった。そうなると試験で点数を取れない。だいたい、本を見れば年号も人名も書いてあるのに、わざわざ覚えることにどれくらいの意味があるのか、と考え始めたらなお一層何も覚えられなくなったのだった。

元外務省&政治解説者(&TVキャスター)による対談。佐藤優の著作は、ほかにも読んだことがあるけれど、正直読みづらいものが多い。この人の知識に読み手がついていけないのではないか(ついていけないのはわたしです)と思うこともある。
しかし、この対談は読みやすい。そして理解もしやすい。
一人でものを書くより、誰かに語りかけるほうが話がしやすい、話を作りやすい、という人がいるもので、佐藤優はまさにその代表なのではないかと思う。それは池上彰が少し冗談で「さすが元外務官僚!」と言ったように、「いかに相手に分からせるか」という術に長けているからだろう。一人でものを書くときは、自分が自分に語りかけるために(そうでない書き方もあるんでしょうが)少し難しい表現なども使ってしまう。しかし相手がはっきりしていると、まず分かりやすいこと、が最初に来て、とても分かりやすい話ができる。もちろん、分かりやすい話ができる、ということも大きな才能なのだ。相手がいても相変わらず自分に話しかけるようにしか話ができない、難しい表現しかできない人もいる。というか、そっちの方が多いんじゃないかな。
それは池上彰も同様。

さて内容。ここまで書いていてなんですが、あまり残っていません。すみません。
ただ、マスコミなどがとりあげるニュースの世界は、ほんの一面であること。世界はアメリカ中心では(もはや)なさそうなこと。歴史に学ぶことは、とてもとても大きいこと。なんかが分かる。分かりますよ。きっと。誰でも。

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