2015年4月21日火曜日

【大いなる不満】セス・フリード(藤井光訳・新潮社)

アメリカの若手の作家らしいです。ライターもしていたらしい。まあそういう経歴と作品とどれくらい関係があるのか、よくわからないことも多いですが。

寓意に満ちた短篇集、といえるでしょうか。どれも皮肉が効いています。こんな話の運び方もありかと思うようなものもあり。
ただ「短編」と「あらすじ」とは違うのですよね。
この作家、作品の発想は面白いんですけど、そこからの発展がもっとあったらと思います。作品の短さも、どちらかと言えば「物足りなさ」を感じてしまいます。
とても面白いアイデアが生かされていないもどかしさがありますね。
ストーリーテラーと呼ばれる人たちは、やはり偉大なのです。

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