2015年4月6日月曜日

【チーム・ブライアン】ブライアン・オーサー(樋口豊監修・野口美恵構成・翻訳・講談社)

先週のフィギュアスケート世界選手権で、一番嬉しかったのは女子シングルで優勝したトゥクタミシェワが、トリプルアクセルを飛んだことですね。
浅田真央が今後どうなるのかわからない状態で、またしばらくは女子のジャンプの進化はないのかなあと思っていたところでしたから。いきなりきれいに決めたのにはびっくりし、そして励まされました。インタビューでも、女子のフィギュアも進化しなくてはということを言っていたので、これから本格的に各選手がトリプルアクセルに取り組んでいくことでしょう。そして4回転ジャンパーの登場も、そう遠くないかもしれません。

というわけで、「チーム・ブライアン」です。上記の話とは直接関係ないですけどね。キム・ヨナに続き、羽生結弦にも金メダルをもたらした、今やフィギュア界の名コーチ。その手記ですね。
前のブログにもちょっと書いたけど、いかに本番にピークを持っていくかという「ピーキング」という考え方がとても面白かったです。自身のオリンピックや世界選手権での経験を活かした選手の指導法にも、いろいろ納得でした。

キム・ヨナが、始めのうちはお母さんの言うことを聞くだけの選手だったのが、だんだんと自分を主張するように成長していく話だとか、フェルナンデスがどれだけ気楽な(言い換えればいい加減な(^◎^;))生徒だったか、羽生がどれだけ自分を追い込みすぎていたかなど、興味尽きない話が満載でした。
タイトルどおり、「チーム」で指導する体制の勝利を強調していますね。指導する選手に合わせた指導法とかもあるらしいです。

これを読むと、オーサーがとてもいい人に思えてきます。実際いい人なんでしょうけど。その「いい人」の向こうに、世界一への道があるのかもしれません。と書くと、なんとなくありきたりでつまらないですが。本の内容は面白いですよ。

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